自宅でサロンを開業!憧れのライフスタイル

自宅でサロンを開業!憧れのライフスタイル

自宅でサロンを開業!憧れのライフスタイル

子供の成長や独立で、自宅のスペースや時間に余裕ができたことをきっかけに、昔から憧れていたサロンを開業する方が増えています。自由な働き方ができる自宅サロンを開く方法を紹介します。

今からでも間に合う!あなたにピッタリの自宅サロンの作り方

今からでも間に合う!あなたにピッタリの自宅サロンの作り方

自宅サロンとは?

「自宅サロン」には、エステ、整体、オイルマッサージ、ヒーリング、ネイル、アロマ、よもぎ蒸しなど、様々な形態があります。
お客さまの身体やお顔を施術するだけでなく、セルフケアの方法を教える講座、化粧品やアロマなどの販売、手作り化粧品などのワークショップを併せて提供するサロンもあります。

自分に合ったサロンの作り方

自分に合ったサロンはどんなものなのでしょうか?サロンを開くにあたり、いくつかのポイントを押さえて検討すると良いのではないでしょうか。

まずは「何を提供するサロンにするか」。自分のスキルや資格を生かした内容にするのはもちろんのことですが、中でも「自身の経験やコンプレックス解消方法」をそのままお客さまに提供できるセラピーなどは、お客さまの悩みに深く共感し、経験に基づいた解決法を提供できるため、顧客満足度が高くなりやすいといえます。

また「同業者を知る」ことも重要です。自宅サロンを開く場合、近隣のサロンを視察することは多いと思いますが、近くでなくとも駅からのアクセス、自宅設備、サービス内容、経営者の家族構成などが似ているサロンを探して実際に体験することも、理想のイメージを具体化するための大きなヒントになります。

そして大切なのは「自分に合った働き方はどんなものかを考える」ことです。自宅サロンは自分にあった働き方ができます。営業時間を短くしたいならレッスンやワークショップを中心にしていく、一日一人のゆったりとしたサービスを提供したいならロングコースのアロマやエステ、狭いスペースしか確保できないならネイルやリフレなど、自分の環境や状況にあったサロンを検討してみると良いでしょう。

自宅サロンを開業するメリット・デメリット

手軽に始められる自宅サロンは、アクセスの良い、大きな看板が出せるサロンと比べると集客で不利になる場面も多いですが、自宅サロンならではの良さもあります。

自宅サロンのメリット

・空いた部屋を使うため、初期投資が少なく、家賃などの固定費が不要
・今までの人間関係がさらに広がる
・休みを自由に設定できるため、家族のスケジュールを優先できる

自宅サロンのデメリット

・自宅が職場になるため、来客時の配慮が必要になるなど家族に負担がかかることがある
・駅から遠い、駐車場がないなど立地によっては不利なことがある
・住所などの個人情報をある程度公開する必要がある

自宅サロン開業に必要な準備

自宅サロン開業に必要な準備

主な必要経費

・備品(ベッド、タオルウォーマー、エステ機器など)約15万円〜40万円
・消耗品(タオル、オイル、化粧品など)約15万円〜20万円
・広告宣伝費(ウェブサイト、チラシ制作、名刺など)約10万円〜20万円
・雑貨、インテリア(家具、文具、食器、リネンなど)約5万円〜30万円

エアコン、リフォームなどが必要な場合はさらに費用が必要です。
理想のイメージはあると思いますが、一度にあれこれそろえたり、リフォームをするなど完璧をめざすより、まずはシンプルに最低限から始めて、少しずつそろえていくと失敗が少ないでしょう。

必要な資格、経験

自宅サロンの経営自体に資格は必要ありませんが、技術やサービスをお客さまに提供するためにはそれなりのスキルを身につける必要があります。
エステ、整体、オイルマッサージ、ヒーリング、ネイル、アロマ、よもぎ蒸しなど、スクールで学べるものも多くありますが、取得したいスキル、受講内容によって、かかる期間や費用が大きく変わります。
こうした技術はお客さまの身体とお肌、心をケアするスキルが必要なので、初心者や未経験の場合は、きちんと時間をかけて学ぶほうが、サロン開業後にも良い結果につながるのではないでしょうか。

スクールの選び方

技術を学べるスクールではサロン開業のサポートや開業ノウハウを提供していないところもあります。ご自身が必要とする卒業後のフォローがあるかどうかの確認もしておきましょう。開業をめざすなら、クラスに開業希望者が多いか、卒業生の開業する割合が高いか、開業して長く続いているサロンが多いかなどもチェックして、スクールを選ぶと良いでしょう。

サロンで提供する技術を学ぶスクールは、一般に同じものとされていても、スクールによって技術に大きな差があることも事実です。例えば、同じアロマの資格でも学ぶスクールによってカリキュラムや費用が違う場合があります。整体、オイルマッサージでも、手技がかなり違うため、見学や体験会には積極的に参加されることをおすすめします。

スクール併設のサロンや卒業生が経営しているサロンがあれば、実際にその技術を体験してみてください。

自宅サロンにオススメ!口コミ集客を成功させるコツ

自宅サロンにオススメ!口コミ集客を成功させるコツ

自宅サロンは、安全上の不安や同居家族からの反対により、ウェブサイトやチラシに住所や店舗の外観写真を掲載できないことも多いです。また、駅からのアクセスが悪く人通りの少ない場所だったり、大きな看板が出せなかったりします。そのため、自宅サロンの集客では口コミが重要になります。近隣地域の友人やお子さんを通じて知り合った人脈を活用すると、良いお客さまに恵まれやすくなります。

効果的なチラシの活用法

口コミは、サロンオーナーの知人からの紹介だと特に効果的だと考えられますが、その場合、口頭だけで説明するより、チラシがあるとサロンの良さが伝わりやすいでしょう。チラシには多くの情報を載せるのではなく、いち押しメニューだけを詳しく紹介しましょう。チラシを見る人は写真から受けるイメージに影響されやすいため、写真7割、文章3割ぐらいを目安にすると効果的です。
チラシを渡して口コミをお願いする際には「サロンを開いたから知り合いに紹介して」と伝えるよりも、「○○に悩んでいる人がいたら渡してね」とお願いするほうがより紹介につながるでしょう。

価格は安すぎると逆効果

価格を抑えたほうが集客できると考える方も多いようですが、サロンの場合、安すぎると「技術がないのでは?」「品質が悪いのでは?」と不安にさせてしまう恐れがあります。
安売りの価格競争に巻き込まれないためにも、値引きや安さではなく、提供するサービスや技術の「良さ」を売りにして、それに最適な価格設定を考えましょう。

自宅サロンを成功させるポイント

自宅サロンを成功させるポイント

自宅サロンを成功させるために一番大切なことは、家族の協力です。
「家族と一緒に作る」という気持ちで臨むのが自宅サロンをスムーズに経営していくには必須です。

なぜなら、自宅でサロンを開業する場合、大がかりにリフォームをしない限り、サロンのスペースとプライベートスペースを完全に分けることが難しい場合が多く、玄関、廊下、トイレなど、家族の生活動線とお客さまの導線が重なる可能性が高くなります。

それゆえ、以下のような協力を家族へお願いする必要があるでしょう。

・お客さまの来店時間と家族の帰宅、在宅時間を調整する
・お客さまが滞在中は静かに過ごしてもらう
・サロンの営業日は共有スペースをきれいに保つ

知らない人を家に招くことに不安を感じるご家族もいるかもしれません。開業準備を始める前に、営業時間を含めた1日のスケジュール、営業日、お客さまの導線、実際に必要な協力などを丁寧に説明し、話し合っておきましょう。

急にサロン経営を宣言するとご家族は心配されることもあるでしょう。そこで、イメージや理想などを語るよりも、経営方法や必要経費の詳細、月の売上目標などを記載した具体的な計画書を用意すると良いかもしれません。具体的な計画があれば、スムーズに理解してもらえ、協力的になるご家族も多くいらっしゃいます。また、同じような家族構成で経営している他の自宅サロンでの実例を紹介することも効果的です。

初めてのサロン経営は、開業前には予想もしていなかったことが次々と起こるかもしれません。そのたびに慌てることのないよう、余裕を持った準備、スロースタートの方が、無理なくサロンを続けられます。
技術を身につけ、お客さま一人ひとりを大切にし、少しずつサロンを知ってもらいましょう。長く愛されるサロンの運営をめざしてくださいね。

ライタープロフィール
磯部 百香
磯部 百香
おうちサロン専門アドバイザー、品川区創業支援センター起業相談員。
2005年7月自宅にてアロマセラピーサロン『フルムーンライツ』を開業。
セラピストとサロン経営・開業に関するコラム連載、記事の寄稿、対談、取材協力なども多数手掛ける。
著書に『好きを仕事にして長く愛される! おうちサロンのはじめ方』(ナツメ社)など。
おうちサロンのコンサルティングの他、サロン経営・集客法など講師活動も行う。

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