グラマラス(魅惑的)+キャンピング=グランピング

グランピングとは、グラマラスとキャンピングを組み合わせた造語で、2000年代に英国で使われ始めた言葉だといわれています。
2010年を過ぎた頃から、日本でも感度の高いリゾート施設がサービスを提供し始めました。
一般的なキャンプとは、宿泊施設自体が大きく違います。自分でテントを設置する必要はなく、常設キャビンや、ゲルと呼ばれるモンゴル風の大型テントが多く使われます。
電源はもちろん、キャビンでは空調も整っています。地面に敷いた薄いマットに横たわるのではなく、しっかりしたベッドが設置され、ソファやカウチでゆったりと過ごせます。
キャンプといえば悩ましいのが、バスとトイレ。最近では水洗トイレや簡易シャワーを備えるキャンプ場が増えているとはいえ、ホテルのように快適とはいきません。その点もグランピングなら安心です。
快適な入浴施設と清潔なトイレを備えており、キャンプ特有のわずらわしさがありません。中には、宿泊施設にバスルームやジャグジーが付属している施設もあり、自然をめいっぱい感じながらもホテルのように快適に過ごせます。
温泉大国である日本ならではかもしれませんが、温泉施設を併設するグランピング施設も多く見つかります。
ゆったり温泉につかって、大きなベッドで清潔なシーツに包まれて寝ることができる、それがグランピングなのです。
グルメやアクティビティを通じてワンランク上のアウトドア体験を

キャンプに限らず、非日常を感じる旅の楽しみの一つが、食事でしょう。キャンプでは自分で食事を用意するので、技量に応じて好きな料理を楽しめます。
しかし、アウトドア向けの調理器具を買いそろえ、現地で荷物を解き、炭火をおこすなど手間がかかります。何より、料理の腕を磨かなければなりません。
では、グランピングで楽しめる食事とはどのようなものでしょうか?
これは施設によって大きく特色が出るところです。キャンプ料理の定番であるバーベキューは、およそどの施設でも楽しめます。
必要な器具、食材は現地で提供されるので、自分で買いそろえなくてもプロが選んだ使いやすい器具を使ってバーベキューを楽しめます。面倒くさい後片付けもおまかせ。純粋に食事だけを楽しみましょう。
施設によって特色が出るのは、バーベキュー以外の料理が提供されている場合です。シェフが常駐しており、高級レストラン顔負けのコース料理を堪能できる施設もあれば、ご当地食材をふんだんに使って、その土地ならではの料理を味わえる施設もあります。
敷地内に農園を持ち、採れたての無農薬野菜をプロの料理人が調理してくれるグランピング場など個性的な施設が見つかるので、お出かけ先に悩んだときにはグルメを基準に選んでみても良いかもしれません。
快適な空間が用意されているのがグランピングの魅力とはいえ、せっかくのアウトドア体験ですから自然の中で体を動かす楽しみも欲しいところです。
この点については、カヌー体験や農業体験などのアクティビティがオプションとして用意されている施設が少なくありません。
専門家やインストラクターが付き添い、必要な装備についてもほとんどの場合レンタルできるようになっています。面倒な準備なしに、自然の中で思い切り楽しめる、おいしいとこ取りの体験があなたを待っています。
アウトドアが苦手だった人や、体力に自信がなくても自然とふれあえる

いかがでしたか?従来のキャンプのイメージを塗り替えるようなグランピング体験に興味はわいてきたでしょうか。
自然の中で過ごすのは好きだけれど、テント設営や炭火起こしなどの準備が面倒だと感じる人、体力に自信がないという人にも、手間のかかることは全部おまかせできるアウトドア体験としてお勧めしたいと思います。
そして、一番にお勧めしたいのは、アウトドア体験に興味はあるけれど、砂埃にまみれて過ごすのではなく、清潔で優雅な時間を過ごしたいと思っている人。アウトドアとリゾート、両方の楽しみを兼ね備えた新しい休日の過ごし方として候補に入れてみてください。
ライタープロフィール

中古車雑誌の広告制作、記事制作を経てライターとして独立。自動車関連の他、携帯電話からエンタープライズまでIT方面の広告や記事を多く執筆。趣味は激安車の購入で、オークションサイトを物色する日々。
ITを活用した地方活性化に興味を寄せており、キャンピングカーで日本国内を走り回っている。
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