一般人でもなれる!? 競馬好きなら憧れる「馬主」になるための条件

一般人でもなれる!? 競馬好きなら憧れる「馬主」になるための条件

一般人でもなれる!? 競馬好きなら憧れる「馬主」になるための条件

競馬人気に伴い憧れる人も多いであろう「馬主」。お金持ちしかなれないのでは?というイメージがありますが、手軽に馬主になれる「一口馬主」などの制度も。本記事では、馬主の定義から、馬主になるための条件、必要な費用などを馬主の種類ごとに紹介します。

馬主になるとどんなことができるの?

広い意味で、「馬主」とは馬を所有する人全般のことです。馬主の種類にもよりますが、馬主になると様々な恩恵を受ける事ができます。

例えば、競走馬が入賞した際に賞金の分配が得られるという金銭的なメリットがあります。自分が所有する競走馬が大きなレースなどで勝利し有名になるなどすれば、大きな利益を上げることも可能なので投資として馬主になる人もいます。

一方で、競走馬の命名権、表彰式への参加、馬主席やトレーニングセンターへの入場などの特権を味わうために、馬主になる馬好きな人もいます。

馬主になるための条件

馬主になるための条件

競走馬のオーナーである馬主になるためには、日本中央競馬会(JRA)や地方競馬全国協会(NAR)などに登録が必要です。審査機関の審査を受けて承認されると資格を取得でき、競走馬の馬主となります。

馬主登録の審査を通過するには、馬主になるための要件を満たすことが必要です。要件は、組織や馬主の種類によって異なりますが、条件には、例えば以下のようなものがあります。

<日本中央競馬会における個人馬主の条件>
・過去2ヵ年の所得金額と、今後も継続的に得られる所得金額見込みがいずれも1,700万円以上あること
・継続的に保有する資産の額が7,500万円以上あること

<地方競馬における個人馬主の条件>
・原則として、直近年の所得金額が500万円以上であること


中央競馬と地方競馬では馬主になるためのハードルには大きな差があることが分かります。さらに地方競馬の馬主は、平成7年には7,905人いましたが、令和元年では4,686人と年々減少傾向。そのため、以前に比べると競走馬が手に入りやすいといわれています。馬主になりたいけど予算的に……という方は、地方競馬の個人馬主になる方法であれば夢を叶えられるかもしれません。

要件にあと一歩及ばないけど馬主になりたいという方は、規定に「原則として」とあるので、所得以外にアピールできる継続的な資産などがあれば、馬主登録課に相談してみると良いでしょう。

馬主の種類

馬主の種類

馬主登録をする際、馬主は「個人馬主」「組合馬主」「法人馬主」の3つの形態に分かれており、種類によって馬主になるための要件も異なります。ここでは、それぞれの違いについてチェックしていきましょう。

個人馬主

個人で馬主として登録するものです。個人馬主は、馬主全体の約85パーセントを占めており、もっとも一般的な登録形態となります。現在ほとんどの馬主が、個人馬主から馬主ライフをスタートしています。個人で自由に馬主活動ができるという点もメリットです。

前述の通り、個人馬主になるにはさきほどの要件を満たす必要があります。

組合馬主

3名以上10名以下の組合員がそれぞれ出資し、共同で馬主活動を行うものです。組合員各々に必要な所得要件が900万円以上と、個人馬主と比較すると所得要件が低いというメリットがあり、仲間内で馬主活動をしたい場合に最適の形態となります。

ただし、組合財産として1,000万円以上の預貯金があること、組合員に個人馬主・法人馬主の代表者または、ほかの組合馬主の組合員が含まれていないことなど、組合馬主ならではの要件を満たす必要があります。

法人馬主

競馬事業を目的とする法人を馬主登録するものです。代表者が個人馬主同様の登録要件を満たす必要があるとともに、法人の財務内容なども審査の対象となります。また、資本金または出資の額が1,000万円以上であること、代表者は個人馬主として登録済みであることなども要件になっています。

一口馬主なら比較的低予算で始められる!

一口馬主なら比較的低予算で始められる!

中央競馬とくらべ、地方競馬の馬主要件のハードルが低いとはいえ、それでも所得と資産に関する高い要件を満たす必要があることに変わりはありません。馬主になるのはやっぱりハードルが高い……と思う人も少なくないでしょう。

そこで今、競馬ファンを中心に注目されているのが「一口馬主」です。馬主を疑似体験するために生まれた制度で、もっとも手軽に馬主になることができます。

ちなみに、地方競馬では一口馬主より個人馬主のほうが多いですが、一頭にかけられる費用が高い中央競馬では一口馬主のほうが多いそうです。数万円から始められるケースもあるので、それであれば検討してみることができるのではないでしょうか?

一口馬主とは?

一口馬主は、クラブと呼ばれる法人が、1頭の競走馬を40~500口程度に分割して出資を募集する制度です。一口馬主は、所属するクラブの募集馬を選択して一口単位で出資を行い、さらにえさ代や預託代などの維持費を毎月口数に応じて負担します。一口馬主は、レースで獲得した賞金の約60~80パーセントに加え、出走手当などを口数に応じて一部受け取ることができます。

一口の出資金は、3~25万円などと様々。クラブや募集馬にもよりますが、個人馬主とくらべると、馬主体験をするための収入や資産のハードルがかなり低いことが分かるでしょう。
一口馬主になれば、配当金がもらえるほか、クラブによっては以下のような特典を受けることができます。

・出資馬の幼駒時代や休養期間中などに、牧場見学として間近で触れ合える
・競走馬名の命名のチャンス
・口取り式(勝った馬と騎手、その関係者が一緒にウイナーズサークルで行う記念撮影)への参加
・クラブ主催のパーティー参加

など。


イベントを通して共通の趣味を持つ仲間に出会えるのも、一口馬主のメリットといえるでしょう。

一口馬主になるためには?

一口馬主になるためには?

一口馬主になるには、まずは入会するクラブ、募集馬を探すところから始めます。新規馬の募集開始時期はクラブによって異なりますが、募集馬がデビューする1年前の夏から秋にかけて、募集馬カタログが完成することが多いようです。ほとんどの場合、募集馬カタログと入会申込書のセットを無料で郵送してもらえるので、気になるクラブが見つかったら資料請求してみましょう。

出資馬と入会するクラブが決まったら、入会申込書を記入し、出資金や入会金など必要に応じて入金。クラブの確認を経て、一口馬主となります。

なお、入会時に収入面などの入会審査が行われることは基本的にはありませんが、未成年者はどのクラブでも入会できません。また、募集馬の募集口数が満口(募集上限)になった場合は、その馬に出資できなくなります。満口にならなくても、出資できるのはJRAへの競走馬登録をするまでです。

一口馬主になれる募集期間は決まっているので、お気に入りの募集馬が見つかったら、出資可能期間が過ぎないように注意しておきましょう。

一口馬主にかかる実際の費用

金銭面でハードルの低い一口馬主ですが、出資金やクラブへの入会金など、様々な費用が掛かります。

・クラブ入会金…1~3万円が相場。
・出資金…募集総額を募集口数で割った金額。一口あたりの金額は募集馬によって異なる。一口あたりの金額×出資口数が出資金となる。

・クラブ月会費…クラブに毎月支払う会費。3,000円前後が相場。
・維持費出資金…育成費や厩舎(きゅうしゃ)預託料、医療費などの出資馬の飼育管理費用に相当するもの。50~80万円程度が口数に応じて分割請求される。毎月支払うクラブもあれば、初回金としてまとめて支払うクラブもある。毎月支払う場合、相場は一口1,200~2,000円程度。

・保険料出資金…競走馬の生命保険金。2歳以降に必要となる。馬の年齢や価格によって異なるが、保険料率は募集価格の3パーセント前後であることが多い。年に1回支払う。

維持費や保険料は出資口数によって異なるため、最初に掛かる出資金のほか、毎月のコストなども想定して、一口馬主のクラブや出資馬、出資口数を決めると良いでしょう。

まとめ

まとめ

金銭的に余裕のある人にしか楽しめない、ややマニアックな趣味であった馬主の世界。しかし、インターネットの普及や一口馬主という制度により、若い世代や平均的な収入の人でも参加しやすくなってきています。さらに一口馬主には趣味と実益を兼ねた投資としての可能性もあります。自分の馬を走らせるという夢が一口馬主で実現するかもしれません。

ライタープロフィール
藤岡 亜弥
藤岡 亜弥
コラム記事やセールスライティングなどを中心に、フリーライターとして活動中。どんな人にも読みやすく、飽きない文章にできるよう、読者の顔を思い浮かべながら、日々パソコンに向かっています。

藤岡 亜弥の記事一覧はこちら

RECOMMEND
オススメ情報

RANKING
ランキング