サウナーの夢「ホームサウナ」を実現するには?

サウナーの夢「ホームサウナ」を実現するには?

サウナーの夢「ホームサウナ」を実現するには?

サウナ好きならば、一度は夢見る「ホームサウナ」。しかし、現実的に設置することは可能なのでしょうか? この記事はそんなホームサウナの費用感から設置の条件、夢を実現するためには何が必要なのか紹介します!さらにはサウナの効果まで紹介していきます。

サウナーが憧れる「ホームサウナ(プライベートサウナ)」の値段は?

「本格派」のプライベートサウナ

本格派の家庭用サウナを販売する株式会社メトスによると、温浴施設などで体験できる80〜100度程度のドライサウナであれば、最も低価格な1人用サウナ(幅1メートル×奥行き90センチメートル×高さ2メートル程度)で135万円から。ストーブの上にあるサウナストーンに水をかけ、蒸気を発生させる「ロウリュ」まで体験できます。

プライベートサウナでロウリュを行うイメージ
プライベートサウナでロウリュを行うイメージ

なお、4〜5人用という比較的規模の大きいタイプだと200万円程度。さらに、設置工事費として別途30~40万円ほどかかります。

一般的に家にサウナを設置する場合は、この本格派が主流。一般的な会社員の家庭でも設置されるケースは珍しくないそう。とくに注文住宅を建築する際や自宅をリフォームするタイミングで、まとめてサウナの設置工事を行うことが多いようです。

なお電気代は2人用サイズを毎日2時間使用したとしても、月々約1,950円程度。初期費用はかかるものの、一回1,000〜3,000円ほどのサウナ施設に毎週通うよりは安く済みそうですね。

「お手軽派」のホームサウナ

「もう少し手軽にサウナ気分を味わいたい」という方に紹介したいのが「遠赤外線サウナ」です。

日本の温泉施設などで定着しているドライサウナは約80〜100度と高温ですが、一方で遠赤外線サウナは60度前後と低め。そのため、20〜30分かけてゆっくり入浴します。サウナ特有の暑苦しさや息苦しさが苦手という方でも、遠赤外線サウナなら入りやすいかもしれませんね。

そんな遠赤外線サウナは、横87センチメートル×奥行き87センチメートルという半畳スペースに入るような1人用だと30万円から40万円程度で購入できます。ヒーターの性能が強力であるドライサウナと比べると、値段は控えめ。熱による体への負担の少なさや、費用面からも導入しやすいでしょう。

なお遠赤外線サウナは基本的に工事不要でかつミニサイズ(電話ボックスと同じ程度のサイズ)のため、リビングや和室などに設置してもそこまで幅は取らないでしょう。

ホームサウナを設置する条件

ホームサウナを設置する条件

サウナ設置においての条件として最も考慮すべきなのは「必要電力」と「置く場所」です。

1人用の遠赤外線サウナであれば、半畳のスペースと一般家庭で普及している通常の100ボルトのコンセントがあれば設置可能です。

ただし、遠赤外線サウナは、配送業者から届いた後の組み立ては、基本的に購入者自身で実施しなくてはなりません。

一方で1〜2人用でもドライサウナであったり、3〜4人用の大型タイプだったりすると、200ボルトという単独の電源が必要。そのため、電気工事が必要となるでしょう。ただ、作業は2〜4時間程度で終わるといいます。

そして本格派のドライサウナについては、基本的に家の中での設置まで販売会社が行ってくれます。設置工事では、要望に応じて既存の壁を解体し、ホームサウナを取り入れることもあるようです。

なお、多くの場合ホームサウナは木製のため、浴室内に置いてしまうと、カビが生えてしまう可能性があります。そのため、脱衣所などに設置するケースが多いようです。

ホームサウナを設置する条件

ホームサウナの手入れ方法は?

日頃の手入れとしては、室内を水拭きする程度で問題ありません。ただ長年使用するとヒーターが劣化してくるため、10年ほど経過したら交換を行いましょう。

温浴施設などでよく見かけるかもしれませんが、汗によるカビを防ぐためにも座る位置などにタオルを敷いておき、こまめに取り替えることも大切です。また天井や壁の変色・焼けが目立つようになったら、貼替えも検討したいところ。ホームサウナの販売会社に相談してみましょう。

ホームサウナの設置で「サウナ効果」をもっと身近に

リフレッシュや汗をかく目的で、公衆浴場の備え付けサウナにとりあえず入るという方も多いかもしれません。そんなサウナには、多忙なビジネスパーソンにとって嬉しい効果があることを知っていますか?

脳疲労が取れて頭がスッキリする

脳疲労が取れて頭がスッキリする

脳疲労の原因は様々ですが、一つはぼーっとしているときに余計なことを色々と考えてしまうことで、脳の大部分のエネルギーが奪われてしまうことにあるといわれています。

一方で、企画書を書いたりプレゼンをしたりして脳を能動的に使用しているときは、脳のエネルギー消費量はそこまでアップしていないそうです。

ぼーっとしているときというのは、基本的には何もしていない状況。外部からの刺激に敏感になる必要もありません。そのため、頭の中を駆け巡る懸念事項などに意識が向いてしまうわけです。そして、内側で思考が次々と湧き上がることによって、脳はどんどん疲れていくといわれています。

その点、サウナに入ると急激な温度の変化から意識を内ではなく外に向けざるをえなくなり、思考が強制的に停止してしまいます。そのおかげで、脳の疲れを止めて頭がスッキリする効果が得られると考えられているようです。

睡眠が改善される

睡眠が改善される

サウナや水風呂に入ると、汗を大量にかいたり、毛穴が引き締められたりといった短時間のうちに体温調節が頻繁に行われます。その結果、脳が「この肉体は、ものすごく疲れた」と勘違いして「身体を休めなさい」という信号が出るため、寝つきなどが良くなる効果が期待できます。

実際に、サウナに入ると対象者の8割の睡眠が改善されたという海外の研究結果まであります。もちろん、感じ方に個人差はありますが、サウナに入った日とそうでない日でどれぐらい寝つきが良いか、またたっぷり眠れたかなどは、ぜひ自分でも確認してみましょう。

サウナを極めれば、身体が「ととのう」!?

「サウナ→水風呂→外気浴」というセットを3〜4回をすると、サウナー(サウナ愛好家たち)のいう「ととのう」状況になるといわれます。

「ととのう」とは、サウナ後のとても気持ちの良い状態を表した言葉。「感覚が研ぎ澄まされて聴覚がクリアになる」「悩みや迷いのループが終わる」「ふわふわと体が少し浮かんでいるかのように軽くなる」など、人によって“ととのう”の感じ方は異なります。

水風呂を出た瞬間から「ととのいタイム」のカウントダウンが始まるため、水風呂から外気浴の間を、できるだけ速やかに行動すると、ととのいやすくなるそうですよ。


今回紹介したホームサウナの設置で、自分だけの「ととのう」がもっと身近になると良いですね。

監修:株式会社メトス (外部サイト)
参考:『医者が教えるサウナの教科書』(ダイヤモンド社)加藤 容崇著

ライタープロフィール
吉田 祐基
吉田 祐基
ペロンパワークス・プロダクション所属。AFP認定者(2級FP技能士)。タウン誌、編集デザインファーム、大手不動産情報サイト編集記者を経て入社。これまでコンテンツマーケティングや、ミレニアム世代向けビジネスメディア、不動産広告の取材&ライティングなどを手がける。

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