犬猫が飼えない家庭にも。うさぎを飼う前にチェックしたいこと

犬猫が飼えない家庭にも。うさぎを飼う前にチェックしたいこと

犬猫が飼えない家庭にも。うさぎを飼う前にチェックしたいこと

近頃、在宅時間が増えたことで、ペットの飼育を検討する方が増えています。なかでも注目を集めているのが、犬や猫がNGの家庭でも飼えることの多い「うさぎ」。この記事では、うさぎの魅力やお世話の仕方、専門病院やうさぎの保険なども解説していきます。

うさぎは人気の高いペット

うさぎは人気の高いペット

うさぎは昔から、日本人にとって馴染み深い生き物です。様々な絵本や童謡に登場し、当時は狩猟の対象でもありました。最近では、うさぎ小屋のない学校も増えましたが、小学生のときに、うさぎの飼育を経験した方も多いのではないでしょうか?

このうさぎ、最近ペットとしても人気が高まっています。その理由は、犬や猫がNGの賃貸などに住んでいても、うさぎであれば飼えるケースが多いためです。静かで散歩も不要なので、ペットが欲しい人にとっては、比較的飼いやすい生き物です。

SNS上で人気

実際、インターネットで「うさぎ 動画」などと検索すれば、可愛いうさぎの動画がたくさん見つかります。動画サイトにアップロードされているもののほか、TwitterやInstagramなどで、飼育しているうさぎ専用のアカウントを作って楽しんでいる方も。猫や犬とは違う仕草が見られたり、うさぎによっても個性があったりと、そのフォロワー数からも人気が伺えます。

うさぎの飼いやすさとは

うさぎがペットとして人気を集めている理由は、その「飼いやすさ」にもあります。うさぎは、犬や猫と違って声帯がないため、大きな声で鳴くことがありません。まったく鳴かないということではありませんが、ご近所や隣の住人に迷惑をかける心配はないでしょう。

トイレは犬や猫と同じように覚えてくれますが、決まった場所でしてくれるのはおしっこだけです。コロコロとした糞は、決まった場所でしないため、注意しておきましょう。

うさぎを飼う際の費用

うさぎ自体は、ペットショップやホームセンターのペットコーナーなどで販売されており、値段は10,000円~70,000円が相場です。そして、ケージ(10,000円前後)を設置し、トイレ、フード入れ、牧草入れ、給水ボトルなど(各1,000円程度)が必要になります。

このほか、エサとなるペレット(1,000円~2,000円/1.5kg)や牧草、トイレシート(1,000円前後/20~40枚セット)、トイレの砂(1,000円前後/1パック=約7リットル)などが、定期的に必要となります。

うさぎだからこそ必要な費用も

食費と消耗品に限っていえば、ひと月あたり3,000~5,000円ほど。犬や猫とそう変わらない費用で飼育を続けることができるでしょう。ただし、うさぎは環境の変化に弱いため、急な温度変化で体調を崩してしまうことがあります。

部屋の温度を一定に保てるよう、エアコンやヒーターなどを使用するため、うさぎを飼育するとなると、光熱費が月2,000円ほどアップする(家電の機種や地域の気候に左右される)と考えておきましょう。アニコム損害保険株式会社のペットにかける年間支出調査によると、うさぎを飼育する際の年間支出の平均額は88,410円とのことです。

うさぎを飼う前に知っておきたいこと

うさぎを飼う前に知っておきたいこと

可愛い動物として人気のうさぎですが、犬や猫と同じような注意点のほか、うさぎならではの注意点もあります。

うさぎを飼ううえでの注意点

うさぎも犬や猫と同じように、ある程度の運動が必要です。ケージを置くスペースのほかに、ある程度走り回れるくらいの広さは欲しいところ。ただし、フローリングはつるつると滑るため、うさぎが足腰を痛めてしまう原因になるかもしれません。カーペットやマットを上に敷いておけば、うさぎが走りやすく、フローリングの傷対策になります。

また、うさぎをケージから出していると、ケーブルや家具をかじってしまう恐れがあります。ケーブルはまとめてカバーをつけ、家具の端や角にもカバーを付けておくと、うさぎと家具を守ることができるでしょう。

体のケアと食べさせてはいけないもの

うさぎも人と同じで、爪や毛が生えているため、小まめに爪切りやブラッシングをする必要があります。また、うぶ毛などが舞う可能性があるため、寝室とうさぎ専用の部屋は分けるのが理想的です。また、うさぎにとって理想的な温度は16℃~25℃といわれています。室温にも気を付けてあげましょう。

食事は、ペレットや牧草が中心ですが、人が食べる野菜も食べてくれます。ただし、ネギ、ニラ、タマネギ、ニンニクなどの香味野菜や、生の豆、ジャガイモの皮と芽などには、うさぎにとって害となる成分が含まれているため、絶対に与えてはいけません。

そのほか、キャベツやレタス、白菜など、水分の多い野菜を与えすぎると、お腹を下してしまう危険があります。青梗菜や小松菜、パセリといった野菜は、カルシウム分を多く含み、与えすぎると結石の原因になるため、注意が必要です。皆さんがご存知のように、うさぎはニンジンが大好き。水気を切ってあたえれば、ブロッコリーや大根の葉なども、喜んで食べてくれるでしょう。

外への散歩時に注意したい野草

ときには、うさぎを公園などに連れていくことがあるかもしれません。しかし、外には様々な野草が生えており、うさぎが中毒を引き起こす野草もあります。例えば、パンジー、アサガオ、わらび、スズラン、彼岸花、タケニグサ、ポインセチア、日日草、エニシダ、イヌホオズキ、クサノオ、水仙、キョウチクトウ、イチイなどは、うさぎにとって危険な植物です。

一方、タンポポ、クローバー、ノコギリソウ、ナズナ、ハコベなどは食べても大丈夫ですが、きれいに洗って食べさせるのが理想的です。与える食事のタイミングなども考慮してから、外出するようにしましょう。

意外と知られていない⁉専門病院や保険など

人間と同じく、うさぎも病気になることがあります。そして、動物病院で診療を受けた場合、100パーセント自己負担に。そのため、近年では、ペット保険に加入する飼い主が増えており、うさぎもペット保険に加入することができます。

ただし、すべてのペット保険が、うさぎやリスといった小動物に対応しているわけではありません。ペット保険のウェブサイトや問い合わせで確認してみてください。ペットショップなど、購入時に加入できるケースも多いでしょう。

また、犬や猫は10~20年生きるのに比べ、うさぎの寿命は5年~10年と短め。小動物用のペット保険は、専用の別プランへの加入になることや、0歳~1歳時など、購入と同時にしか加入できない場合もあるため、注意が必要です。

そして、もしものときに備え、うさぎの診察が受けられる動物病院もチェックしておきましょう。うさぎを飼育する人が増えているため、うさぎ専門の動物病院が見つかるかもしれません。

長時間~一定期間自宅を開ける場合

入院や旅行、そのほかの用事で、長時間~数日間留守になるときがあるかもしれません。猫などは、置き餌をしておけば、1日程度は大丈夫ですが、うさぎは一気に食べてしまうことも多く、置き餌での対応は難しい傾向にあります。

友人や知り合いに預けるのであれば、預ける前に何度かうさぎを連れていき、自宅とは違う環境に慣らしておきましょう。ウサギは警戒心が強いため、突然違う環境に置かれると、体調を崩してしまう可能性があります。ペットホテルを利用する際も、預けるホテルはなるべく固定し、もしもの場合の動物病院が近くにあるかどうかもチェックしておきましょう。

環境を整えてからお出迎えを

環境を整えてからお出迎えを

うさぎは、犬や猫に比べて警戒心が強く、環境の変化にも敏感です。温度管理などにも注意を払う必要があるため、元気で暮らしてもらうためには、環境を整えておくことが大切です。食べ物や体のケア、動物病院やペット保険など、必要な準備をして、環境を整えてからお迎えしましょう。

また、これらを整えるためには、どうしてもお金が必要になります。大切な命を預かるわけですから、飼う前にしっかりお財布と相談してみてください。しっかりお世話してあげれば、犬や猫と同じように懐いてくれます。時間とともに大切な家族となり、人生を豊かにしてくれるでしょう。

ライタープロフィール
川上 雅哉
川上 雅哉
多数のWebメディアを中心に執筆中のフリーランスライター。情報とともに心を届ける文章をモットーに、恋愛コラムや美容コラム、ライフスタイルから不動産に至るまで多岐のジャンルに渡って執筆中。趣味は音楽、料理、お菓子作りなど。

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