愛するものに投資を惜しまない。沼の人vol.1「万年筆」編

愛するものに投資を惜しまない。沼の人vol.1「万年筆」編

愛するものに投資を惜しまない。沼の人vol.1「万年筆」編

趣味や嗜好にドハマリすることを指す「沼」という言葉をご存知でしょうか。沼にハマった方々は、日々好きな対象物に愛とエネルギーとお金を「投資」しています。このシリーズでは、何かにハマって生き生きと暮らす彼らと、その沼の魅力を紹介していきます。

「沼」とは?

何かに夢中になると言う意味で使われる「沼」という言葉を耳にする機会が多くなりました。漫画やアニメ、舞台、文具、書籍と夢中になれるものならなんでも沼の対象になるといって良いでしょう。また、沼にハマった人=「沼に住む人」は、愛の投資という意味で、商品や関連するほかの沼へと惜しみなく金銭を投じることもあります。

沼に住む人が愛するものには、どのような魅力があるのでしょうか。このシリーズでは、沼に住む人に魅了されている理由を教えてもらいます。

第1回は、書き心地を求めて筆記用具マニアが行き着く沼である「万年筆沼」を、大手百貨店の万年筆販売員であり、SNSで『妖怪万年筆買ってけ』と呼ばれファンの多い万年筆沼の住人、西本和弘さんに紹介してもらいました。

西本和弘さん
西本和弘さん

入社した勤務先に万年筆の沼があった

西本さんは現在、都内大手百貨店の万年筆売場で販売員として勤務し、さらに万年筆沼の住人です。つまり、公私ともに万年筆どっぷりの生活を送っています。「でも仕事で万年筆の販売営業をしているからでしょう?」と思う人もいるかもしれませんが、西本さんの万年筆愛は生活すべての中心となるほどの沼でした。

「今の文房具メーカーに新卒入社するまでの人生では、万年筆とは無縁でした。両親や家族も万年筆に興味はありませんでしたし、私自身もとくに好きだったわけじゃありませんので普段使うこともありませんでした。そもそも文房具メーカーで仕事をしているのも就職氷河期で就職活動に苦戦していたところ、たまたま採用されたのがこの会社だったということで。

入社後に複写じゃない伝票を書く必要があってせっかくの機会だからと極細の万年筆を使うようになったのですが、当初は完全に業務でしか使わなかったんです。だからハマるということもありませんでした」

沼に住む人の間では「沼は思わぬところで発見するもの」という共通の認識があるといわれます。西本さんも万年筆沼にハマるつもりはなかった1人でしたが、外回りの営業から店頭の売場へ異動があったことが大きな転換点となったそうです。

「売場には、自分より知識が豊富で熱量も凄いお客さまもいらっしゃるんです。ある日とても詳しいお客さまに『万年筆のどういったところが楽しいのですか』と尋ねてみたんです。そうしたら太字の万年筆を渡されて、試しに書かせてもらったんですが、その時のぬらっとした感触がとてつもなく気持ちよかった。これまで体験したことがないほど。それで自分でも太字の万年筆を買ってみたことがきっかけになり、どんどん万年筆沼にハマっていきました」

この時西本さんは、お客さまの方から万年筆の魅力を気付かせてもらったように、販売員としてできるだけ多くの人に万年筆を好きになるきっかけを作りたい。そのためには、お客さまより商品知識があり、何より自分自身の熱量がともなっていないといけないと思ったそうです。万年筆のことを知れば知るほど、西本さんは自分の仕事が好きになっていきました。

西本さんは自分の仕事が好きになっていきました

「工場に赴いて生産工程から万年筆の情報収集をしたり、客として関東近郊の有名な万年筆屋さんを端から端まで回ったりもしました。観光旅行にいくときも、『どの万年筆屋に行けるか?』を中心にプランを組むので、いつも実質的には観光ではなく万年筆屋巡りになります。

そういった○○県の万年筆屋が素敵だとか、新作のリリースとか、情報を交換する愛好サークルのようなコミュニティもあります。自分もどっぷりは参加していないですし、万年筆が好きだからといって必ずしも所属する必要はありません。自分が好きな万年筆をただ愛でるという楽しみ方もありますし、仲間と魅力を語るのを楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。この押しつけではないというか、自由度の高さみたいなのも魅力の一つだと思います」

万年筆のどこが好きなのか

万年筆のどこが好きなのか

ペン先の太さ

万年筆の要になるペン先は、一般的に実用性が高い細字タイプの人気が高いそうです。しかし西本さんは、自身の沼のきっかけにもなった太字タイプが特に好きだと語ります。

「私もそうだったのですが、最初は実用的な細字から入って、気が付いたら太字の書き味にハマっている、という方が万年筆好きの皆様には多い印象です。太字で書いたときの、何と言いましょうか、するするぬらぬらっという感触が万年筆の書き味での魅力なのかなと思います。そう、書き味って言葉、私好きなんです。良い言葉ですよね」

太さによってまったく書き心地は異なる
太さによってまったく書き心地は異なる

逆に、細字から入って太字に嗜好が変わった後に、また細字に戻られる方もいます。太字はどうしても日常的に使う機会が多くありません。そのため、万年筆のなかのインクが乾いて固まり、詰まってしまいます。詰まらせないように意識して使い続けるメンテナンスの必要がない、実用的な細字タイプに回帰することが背景にあるそうです。

本体の素材

万年筆は書き味だけでなく、本体のデザインや素材にも違いがあるそうです。

「こんな素材でも万年筆は作れるんだってものが多くあって。外側の持ち手やフタ部分の素材に木を用いて作られたものや、溶岩や粘土というユニークな素材を用いた商品もあります。見た目の表情もまったく違っていて、こういう面白さも沼を抜けられない一つの理由です」

写真内一番下が「すす竹」
写真内一番下が「すす竹」

「すす竹を購入したときには、もうこの沼は抜けられんと思ったんです。惚れ込んで買っちゃったんですけど、購入当時15万円くらいでした」

音を楽しむ

「すいません、ちょっとだけ会話をストップしていいですか?」と話すと、西本さんは万年筆のキャップを外し、万年筆の頭に被せる音を聞かせてくれました。

お気に入りの1本はキャップを背にはめる時に、ほとんど音がしない
お気に入りの1本はキャップを背にはめる時に、ほとんど音がしない

「万年筆ってメーカーごとに、キャップの付け外しの音に違いがあるんです。私はセーラー万年筆の、ペン先側から後ろへキャップを付けるときの音が好きなんです。とても静かで聞こえるか聞こえないかくらいの、優しい音なんです。逆にキャップを戻してネジを回す時にはっきりと鳴る音が好きという方もいらっしゃいます」

万年筆に対して、音や触感といった感覚を大切にしている方は多いようです。「手触りが育っていく」というのも万年筆独特の表現だとか。

「使い続けて育てるという万年筆の楽しみ方もあります。使い込むことで、本体の軸やペン先やインクの乗り方など、万年筆が持つ質感が自分の手に馴染んでいきます。なので万年筆沼界隈では、自分の愛用品について『うちの子』とか『この子』と愛着を持って呼んだりする方も多いんです」

行きたい万年筆屋を軸に宿泊場所や旅行を計画し、そこで気に入った万年筆と出会えれば購入して育てていくという西本さん。所有している本数は50本を越えますが、自宅にある万年筆にはすべて愛着があるそうです。

スーツの胸ポケットにはお気に入りの万年筆が常時数本収められている
スーツの胸ポケットにはお気に入りの万年筆が常時数本収められている

「万年筆も数が増えればどうしても出番が減ってしまう子も出てきますが、できるだけローテーションを組んで使ってあげるようにしています。スーツの胸ポケットに常時5本くらい持ち歩いていて、1日1回必ずインクが詰まらないように試し書きしています。この習慣を始めてから、7年間一度も詰まりを起こしたことはありません」

毎日、メインで使っている万年筆で永の字とストロークを書いてインクの乾燥を防ぐ
毎日、メインで使っている万年筆で永の字とストロークを書いてインクの乾燥を防ぐ

「あと使わないからといって、手放すとかはなかなか考えられない、かわいい子供みたいなものなんです。売場で気に入った子と出会うとついつい増えて行くんですが、今はまだ100本ないからセーフということにしています(笑)」

ペン先とインクと紙は切っても切り離せない関係にある関連沼

万年筆沼にはいくつか関連する沼があり、それぞれの沼に住人がいます。

例えばペンとインクの組み合わせからハマるインク沼では、万年筆の書き味は良いけど、インクの色が気に食わなかったり、匂いが落ち着かないこともあるといいます。

「私が好きな色は水色と緑と茶色のアースカラーで、このあたりの色は集めているわけではないのですが、自然と増えていくんです。沼の皆様も、気が付いたら自分の好きな系統の色ばかりが増えていた、という方は多いのではないでしょうか」

さらに、書き付ける紙にもこだわる沼ポイントがあります。ペンとインクの組み合わせが同じでも、紙によってインクの見え方が変わってくるのです。

「まずインクがにじまず、透けないこと。それでいて、万年筆で書く感触が活きる紙というのが、万年筆ユーザーの多くが求めている条件だと思います。ただ、そういった紙は万年筆ファンには人気ですが、一般では知られていない物が多く、廃盤になっていたり、高価だったりして、なかなか日常的には選びにくい。なので私は薄くてぬるぬるでインクが抜けないけど、調達しやすく気軽に使いやすい安価な紙も好きなんです」

調達しやすく気軽に使いやすい安価な紙も好きなんです

中古万年筆をリペア、カスタマイズする沼もある

万年筆には中古万年筆沼という細分化された沼もあります。製造されなくなった廃盤の商品や限定販売された希少品を、ネットオークションなどで売買する方もいます。そこで修理してからでないと使えない物をあえて購入し、自分でリペアやカスタマイズするといった楽しみ方があるんです。どちらかというとアンティークというより、自動車やバイクの改造に近いのかもしれませんね。

万年筆販売員として心がけていること

万年筆販売員として心がけていること

お客さまに近しい販売員でいるために万年筆を好きで居続ける

西本さんがめざすのは、「万年筆を愛している万年筆屋」だと言います。どうせ買うなら、商品のことを好きな販売員から購入したいという自身の想いから、万年筆を愛していたいという強い哲学がありました。

「自分の万年筆は全部、自腹で買うんです。自腹で買わんと伝わらんです。ご案内の言葉にパワーが乗らんという言い方を私はするんですけれど、自分で買って自分で使うから言葉に重みが出ると思いますし、お客さまへの説明にも責任を持てるんです」

好みの万年筆を薦めるとお客さまの反応が変わる。「売る楽しさ」も沼

この先3年分のボーナスの使い道も沼への投資に決めているという西本さんは、購入するだけではなく、万年筆を売る楽しさに気付いたのも沼の深さだと言います。

「お客さまが持っている万年筆を見たり、話を聞いたりしながら売る楽しさがあるんです。売場で話しながらこの人はこういう書き味の万年筆がハマるんだとか、こういうお召し物の方にはこういう軸色がハマるんだとか、この人は育っていく軸が好きなのか、それともデザインのはっきりした軸が好きなのかとか、人によってはお見せした万年筆でぱっと目の色が変わるとかあって、そういうところを見るのが好きなんです」

仕事とプライベートは混ぜたほうがしっくりくる。万年筆はライフワーク

西本さんが案内するお客さまのなかには、何年もお付き合いのある方も少なくないそうです。多くのお客さまの万年筆の書き癖や嗜好性と接してきたことで、初めて会うお客さまでも筆跡や手の使い方といった特徴を判断し、それぞれの指に合った万年筆を案内できるようになったそうです。

「万年筆を販売する仕事がすごく好きです。よく『仕事と趣味は分けたほうがいい』という言葉を耳にするので、一時期は仕事とプライベートを分けることも考えたんですが、私のなかでは混ぜちゃった方が自然と生活できるし、しっくりきました。ですので、いろんな地方の万年筆屋に行って職業上の勉強もしますが、同時に『行きたいから行く』という根本的な理由があります。万年筆とのお付き合いはライフワークになっています」

ツイッターのゆるさで売場よりももっとお客さまと近づく様々な話題

西本さんがいる売場へ遠方から訪れる人も少なくありません。「遠方からわざわざ販売員を求めて……?」と、不思議に思う方もいるかもしれませんが、西本さんはツイッターアカウント「ntさん@日本橋の万年筆屋さん」で、全国各地の万年筆ファンとの交流を大切にしていました。

全国各地の万年筆ファンとの交流を大切にしていました

「更新している『ntさん』のアカウントは、ツイッターの友達が万年筆屋をやっているというスタンスでやっています。万年筆ファンとして、売場でケースを挟んだ内側ではなく、外側のお客さまと近い距離感でいることを大事にしています」

ツイッターでは、商品の案内や万年筆にまつわる話だけでなく、幅広い趣味についても意識して勉強しているという西本さん。例えば鞄の話をすると、鞄が好きなフォロワーとのやり取りへ発展したり、ダムやゲームといった多くの趣味の話で距離を縮めることができるそうです。

「初めてお店に行くのってやっぱり緊張する方もいらっしゃるようです。自分も初めて訪れるお店は今でもそうです。お店の近くまで来て、ちょっと覗いて立ち去ってしまう方とかもいて、『ぜひ喋っていってよ〜』と思うんですが、そういうときにツイッターでのゆるいやり取りがあると話しかけやすく感じてくださるかなと思って」

ツイッターで西本さんを知った学生が万年筆を購入するために、アルバイトでお金を貯めて売場を訪れるということもあるそうです。さらに、日本だけでなく、シンガポールやオーストラリア、台湾など国外から西本さん目当てに足を運んでくださるお客さまも多いそうです。

「本当に有り難いことですよね。逆に自分が海外に万年筆を買いに行くなら、台湾に行ってみたいです。お客さまと接していると、台湾の万年筆がお好きな方と日本の万年筆がお好きな方ってノリが似ているんです。『インクがかわいい!』とか『限定品はどれを買おうか迷っちゃう』とか、『この軸の万年筆とインクの組み合わせが好き!』とか萌えるポイントがほぼ同じなんですよね。どうやら台湾は複雑な漢字を書くことが多く、日本の細字の万年筆と相性が良くハマる傾向があるようです」

万年筆沼の入り口はどこ?

万年筆沼の入り口はどこ?
外側の軸やキャップが透けている万年筆が好きという西本さんの私物

最初はできれば万年筆屋を頼って欲しい

万年筆をノベルティや雑誌の付録としてもらえることもありますが、書き味がイマイチのものも残念ながらあり、そこで万年筆自体にネガティブなイメージを持たれてしまうケースも少なくないようです。そこで西本さんは、一人ひとり書き癖に合わせた万年筆を案内させて欲しいと話します。

「万年筆に興味を持ってくださった人にはなるべく丁寧に説明したいです。昔、万年筆ブームが起こったときに、付録として万年筆を手にする機会が多くありました。でもただ安いだけのものは書きにくかったりよくインクが詰まったりして、テンションが下がってしまうんですよね。当時はそれで万年筆から遠ざかってしまう方もいて、一度万年筆市場自体がダメージを受けたこともありました。売場にはきちんとした正しい使い方やメンテナンスについて説明できる私のような案内人がおりますので、ぜひ実際に手に取って気軽に相談しながらお買い求めいただきたいです」

アイデア出しノートやらくがきに使って良い

いざ購入しても、手書きのスケジュール帳くらいしか万年筆を使う場面が浮かばないということもあります。実用しづらいという太字を多く所持する西本さんに、万年筆を何に使えば良いのか伺いました。

「私が万年筆を使う場面は、アイデア出しノートです。頭のなかをまとめたくて書くんですが、キーボードで打つと腕の途中で脳みその流れが止まってしまいます。それに、細字だとペン先のカリカリする感じが思考に追いつかなくて、アイデア出しは太字でやりたいんです」

万年筆は使いたいタイミングでアイデア出しに使ったり、落書きしたりと使い方にかしこまることはないようです。西本さんも、時折ツイッターで「#手書きツイート」というハッシュタグを付けて、紙にインクで書いた文字を写真投稿するといった気楽な使い方をされていました。

紙にインクで書いた文字を写真投稿する

「ほかにも購入した万年筆にインクを入れないという人もいらっしゃいます。どうするんだろう? と思ったら観賞用、保存用、使用用とか用途があって、こういった楽しみ方も万年筆にはありますし、万年筆の楽しみ方は自由です」

また、SNSでハッシュタグを通じて報告する「#開封の儀」という万年筆沼の定番イベントがあります。購入した万年筆をパッケージの箱から取り出す経緯を、写真に撮ってSNSへ投稿するものですが、開封の儀の投稿に万年筆沼の住人が集まっていく流れを見かけることがあります。

「開封の儀っていい文化だと思います。万年筆沼の人たちは、よし新しい人が沼に来たぞ!って気持ちになるんです(笑)。開封の儀で一緒に撮影した、パッケージの箱も使わないのに取っておいて山になってしまうこともあります。限定品の特別な物とか捨てられなくて困るんですよね」

万年筆本体を筆記用具としてかわいがるほかにも、パッケージを取っておいて鑑賞したり、SNSで同じブランドの沼の方と交流したりと、万年筆の楽しみ方は千差万別のようです。

見た目が同じ万年筆でも、異なるペン先の太さで展開されている
見た目が同じ万年筆でも、異なるペン先の太さで展開されている

まとめ

筆記用具一つとっても楽しみ方は書くだけではなく、音を味わったり、交流に発展したり、さらに関連アイテムを含めて、新しい沼のきっかけになることもあるのが万年筆沼です。

「万年筆にはブランドも価格もラインナップも幅広くありますが、『沼の深さ=愛の深さ』だと思っています。興味を持たれたジャンルについてご自身で調べられたり、周りの方やお店の人とやり取りしながら知識と愛情を深めていく過程で、気が付いたらどハマりしていた、というのが沼の正体だと思います。知らないうちにどっぷりと沼にハマっていくのは、とても楽しいですよ」

知らないうちにどっぷりと沼にハマっていくのは、とても楽しいですよ
この人に聞いてみた
西本 和弘さん
コーラス株式会社セーラー万年筆事業本部 東京営業部 第一グループ所属
西本 和弘さん
日本橋髙島屋S.C.本館5階万年筆売場に勤務し、セーラー万年筆の販売を担当。ツイッターアカウント「ntさん@日本橋の万年筆屋さん(@enu_tea)」で、お客さまやフォロワーと交流しながら、万年筆の魅力を発信している。
ライタープロフィール
浅井 いずみ
浅井 いずみ
編集者・ライター。ペロンパワークス・プロダクション所属。漫画・アニメ・映画などポップからサブカルチャーまで幅広いエンタメ分野の記事執筆・コンテンツ制作に携わる。

浅井 いずみの記事一覧はこちら

RECOMMEND
オススメ情報

RANKING
ランキング