親の未来を子供が想像。「みらいカルタ」で共有する、家族の夢

親の未来を子供が想像。「みらいカルタ」で共有する、家族の夢

親の未来を子供が想像。「みらいカルタ」で共有する、家族の夢

未来を想像すると胸が躍った子供時代。しかし、社会に出て、家庭を持つと、いつしか「自身の未来」について考える余裕が失われていきます。今回は、多忙な日々を送る2人のお母さんが、自分自身、そして家族との未来を「みらいカルタ」を通じて想像しました。

カルタで「未来」を想像する

「みらいカルタ」は、大人たちが改めて「未来を考える」きっかけをつくるためのツール。「あ」から「ん」まで、五十音の各文字から始まる未来を想像し、白紙の読み札と絵札に描くことで完成します。自身で想像するだけでなく、家族や友人、恋人に考えてもらうことで、思いもよらない発想や、秘めていた願いを掘り起こせるかもしれません。

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今回は、そんな「みらいカルタ」を、ワーキングマザー向け雑誌『Domani』の読者である2組の家族が体験。子供たちに白紙の札を渡し、「ママ・パパの未来」について想像してもらいました。

毎日の生活に追われ、未来への想像力を失いつつある大人。片や想像力豊かに、あらゆる空想、未来への希望を膨らませる子供たち。子供の自由な発想で両親の未来を描いたら、いったいどんな結果が生まれるのでしょうか?

心の中を子供に見透かされているようでした

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最初に体験したのは金子さんファミリー。Domanist(※)の金子ゆりさん(41歳)、夫の哲也さん(51歳)、長女の舞夏ちゃん(7歳)、次女の凜音ちゃん(4歳)の4人家族です。

幼い娘たちが作った札は、『いつもいっしょ』『すしでおなかいっぱい』などの微笑ましいものから、『おじいさんにならない』といったパパへの激励(?)まで様々。全ての札に、家族のこれからに対するたくさんの期待が詰まっていました。

※Domanist ……Domani専属読者モデル

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▲最終的に子供たちが作った札は15組以上
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▲楽しそうに「ママやパパの未来」を考えていました
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▲カルタ完成後、実際に家族で遊ぶ金子さんファミリー

カルタを通じて、子供たちが描く家族の“みらい”にふれた金子さん夫婦。
改めて、我が子の視点や観察力に驚かされたといいます。

「つくづく、子供は親のことをよく見ているんだなあと感じました。例えば、『むりしちゃだめ』と書いてくれた札があったのですが、時に忙しさで余裕がなくなってしまう私の内面を見透かされているようで、思わずハッとしてしまいましたね。同時に、親を労わる気持ちも持ってくれている。優しく育ってくれているんだなと感じて、嬉しかったです」(金子さん、以下同)

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また、「みらいカルタ」を通じ、多忙な日々のなかで封印していた「思い」を掘り起こすことができたと金子さんは言います。気づかせてくれたのは、子供たちでした。

「子供たちが作った札で、『外国に行く』と書かれていたり、海外での暮らしをイメージさせる絵が描かれているものがありました。じつは私自身、ずっと海外で働きたい思いを抱いていて、それが知らず知らずのうちに子供に伝わっていたのかなと。

これまでは、ずるずると先延ばしにして機会を逃してきましたけど、具体的に期限を決め、真剣にトライすることを考えてもいいのかなと思いました。なんだか子供たちに背中を押されたような気持ちですね」

未来について考えることを、どこか避けていたのかも

なお、今回は子供たちだけでなく、ご夫婦にも「みらいカルタ」の札を作ってもらいました。しかし、改めて自身の未来を描くとなると、なかなかペンが進まなかったようです。

「子供の将来についてであれば、いくつも浮かぶんです。でも、自分自身の未来となると、なかなか出てきませんでした。『のんびりゆったり過ごしたい』など、ふんわりとした願望はあっても、具体的にやりたいことや目標に落とし込めなかったですね」

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特に抜け落ちていたのは、10年後、20年後の姿。子育てを終えたあとの自身や夫婦の具体像について、まるでイメージが固まっていないことに気づかされたといいます。

「札を時系列で分類すると、1~3年後のこと、あるいは70代、80代くらいの遠い未来に関するイメージはなんとなく持っていることが分かりました。でも、50代や60代がすっぽりと抜けている。おそらく、そのあたりの将来について現実的に想像するのが怖いんだと思います。子供が巣立った後の生活、長い老後への備え……。不安が膨らむ時期のことを、あえて考えないように、どこか避けている部分があったのかもしれません」

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「でも、今回こうした機会をいただき、立ち止まって考えられたのは良かったです。今後はもしかしたら、70歳や80歳になっても働くことがあたり前になるかもしれません。私もできれば、楽しく仕事を続けていきたい。そのためには、改めて自分の“好き”を見つめ直し、これだけは譲れないという軸を持っていたほうがいいですよね。今は自分の中に核になるものがない。そこに気づけただけでも、大きな意味があったと思います」

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ちなみに金子さん、今回の機会を通じて子供の頃の夢を思い出したといいます。

「恥ずかしいので札には書かなかったんですけど、そういえば昔、歌手になりたかったことを思い出しました。さすがに今からめざすのは難しいですけど、プロになるどうこうではなく、歌やダンスのスクールに通ってみるのもいいかもしれません。いつか描いた夢に折り合いをつけるという意味でも、思い切ってチャレンジしてみたいですね」

ぼんやりしていた家族の思いを、改めて共有できた

続いて体験したのは、岩崎さんファミリー。Domaniサポーターの岩﨑理奈さん(36歳)、夫の陽平さん(36歳)、長女のひなのちゃん(11歳)、次女のかりんちゃん(9歳)の4人家族。

2人の娘は小学校高学年で、金子さんファミリーより少しお姉さんです。それだけに、描く未来も「ネコを飼っている」や「引っ越しをして家が大きくなっている」、「新潟のそばをみんなで食べている」など、より具体的なものが多く見受けられました。

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▲お姉ちゃんが妹さんを優しくリードしながら、たくさんの札を作ってくれました
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▲別室で岩崎さん夫婦にも、カルタを作ってもらいます。主にママが夢を考え、パパは作画を担当
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▲完成したカルタで遊びながら、みんなの夢や展望を共有します

カルタを終えた岩崎さん夫婦に感想を聞くと、「家族の認識や思いを改めて共有できました」と、嬉しそうに語ってくれました。

「ネコを飼いたい、大きな家に住みたいなど、なんとなく願望はあったけど、過ぎゆく生活のなかでぼんやりしていたものをクッキリさせることができました。『やっぱりそうだよね!』って、家族4人の共通する思いを改めて知ることができて嬉しい気持ちになりましたね」(岩崎さん、以下同)

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また、子供たちが作った札のなかには「いいあい。でもすぐなかなおり」「ラブラブMAX」「なかよしすぎてケンカもする」など、現在の両親の良好な関係性を描いたものも多く見受けられました。そこには、「これから先も、ずっと仲の良い2人でいて欲しい」という、娘たちの願いが込められているように感じられます。

「娘たちが書いた札を見て、改めて『ああ、いい子だな……』って思いました(笑)。じつは、普段から娘たちは『ママとパパみたいな結婚をしたい』と言ってくれているんです。少し照れますけど、そんなふうに私たちのことを見てくれているのは、素直にうれしいですね」

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「もちろん、まだまだ未熟なところが多い夫婦であり、親です。でも、今は私と夫が理想としていた家庭を築けているのかなと思います。引き続きこれを継続し、悪い部分は改善して、もっと家族の絆を深めていけたらいいですよね」

子供が叶えた夢の中に、自分も存在していたい

一方、岩崎さん夫婦が作った「みらいカルタ」にも、家族への思い、とりわけ子供たちに対する深い愛情が詰まっていました。

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特に、「かりんちゃんのデザインした洋服を着る」という札には、娘さんの夢を温かく見守る親心が感じられます。

「次女にはデザイナーになりたいという夢があり、長女もミュージカルが好きで、華やかな舞台の世界に憧れています。娘たちが夢を叶えることは私の願いでもありますが、今回は私自身の未来について書くということでしたので、“娘がデザインした服を着る”という形で自分をちゃっかり登場させてみました(笑)。
……でも、本当に娘がデザインした服を着て出かけたり、娘が出る舞台を観劇しに行く毎日を過ごせたら、こんなに嬉しいことはないですよね」

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「もちろん、どちらも簡単な夢ではありません。壁にぶつかり悩むこともあるでしょうけど、たとえ叶わないとしても懸命に追い続ける“何か”を持って欲しいと思っています。
それって、心の中で思っているだけでは『いや……でも……』って、いつしか打ち消してしまうと思うんです。だから、言霊じゃないですけど、実際に口に出したり書き残すことが大事。そういう意味でも、今回、普段はあまり口に出さない夢を言葉にできたのは良かったですね」

時に立ち止まり、未来を想像してみる

いつしか、無自覚のうちに封じ込めていた願い。果たしたいと思いつつ、先延ばしにしていた夢や目標。多くの大人たちが、心の内にそうしたモヤモヤを抱えているものと思います。だからこそ、時には意識的に立ち止まり、自問する機会が必要なのかもしれません。

自分自身、そして大切な誰かの人生に思いを馳せ、未来を想像する。時々でいいから、そんな時間をつくってみてはいかがでしょうか?

みらいカルタのダウンロードはこちら
WEB Domaniでの体験レポートはこちら(外部サイト)

ライタープロフィール
榎並 紀行
榎並 紀行
編集者・ライター。水道橋の編集プロダクション「やじろべえ」代表。住まい・暮らし系のメディア、グルメ、旅行、ビジネス、マネー系の取材記事・インタビュー記事などを手掛けます。

WEBサイト:50歳までにしたい100のコト(外部サイト)

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