SNSで「いいね」1万超えの大人気!「ガレージハウス」の魅力とは?

SNSで「いいね」1万超えの大人気!「ガレージハウス」の魅力とは?

SNSで「いいね」1万超えの大人気!「ガレージハウス」の魅力とは?

室内にガレージを併設する住宅「ガレージハウス」。車やバイクが好きな方なら、いつかは住んでみたいと思うのではないでしょうか?今回はSNSで1万以上も「いいね!」がついた話題のガレージハウスをご紹介します。

SNSで人気殺到。ガレージハウスの魅力とは?

東京都足立区内の以前は沼地だった地域で、敷地の目の前はゴミ収集場。決して良いとはいえない立地に完成したガレージ付きの賃貸アパートが話題を集めています。手掛けたのは、株式会社LDKの玉田敦士社長です。

株式会社LDKの玉田敦士社長

玉田社長は、20年以上前から自動車雑誌「カーマガジン」やライフスタイル雑誌「Daytona(デイトナ)」とタッグを組み、「クルマ共生住宅」(通称「デイトナハウス×LDK」)を開発してきました。その経験から、「ガレージハウスは一般住宅だけではなく、賃貸アパートでもニーズがある」と確信し、3年ほど前からはガレージ付きアパートも手掛けるように。これが予想以上の人気を集めています。その理由はデザイン性の高い設計と、車やバイクが映える素材の質感によって実現したオリジナルの世界観です。 

ガレージハウスの外観
ガレージハウスの外観

「ガレージハウスでは、家の中にガレージがあるので、車やバイクが風雨にさらされることがなく、室内で車やバイクのメンテナンスをしたり、眺めたりできる点が魅力です。しかし、車やバイクが置けるだけでは魅力に欠けます。車やバイクが映える空間の演出が重要です。そこで辿り着いたのが、美しくて丈夫な鉄骨パネル構造でした。20年以上にわたって、開発・生産してきた自信作で、ベトナムで生産することによってコストを抑えつつ、優れたデザイン性と耐久性を実現しました。これが根強い人気の秘訣です」。

ガレージハウスのメリットとデメリット

ガレージハウスのメリットは車やバイク、アウトドア用品などの大切な趣味のグッズを室内に置くことができるため、防犯面で安心できる点です。さらに、風雨にさらされずにすむため、劣化も防ぐことができ、メンテナンス効率が上がります。もちろん、近隣に駐車場を借りる必要もないので、維持費を抑えることもできます。

一方、ガレージハウスにはデメリットもあります。まず、ガレージを設けることによって、1階部分の住居スペースが削られてしまい、居住スペースが2階以上になってしまう点です。そして、当然ながらガレージに収容できる車などのサイズや台数にも限りがあります。ガレージハウスを借りる場合も、一からガレージハウスを作る場合も、将来的な計画を踏まえて、車のサイズや台数を考えておく必要があります。

では、実際にどのような人が、ガレージハウスを選んでいるのでしょうか? 

「自宅兼事務所のSOHOとして利用している方が多いですね。車で移動する職人さんや設備屋さんにとって1階に車が置けるのは都合が良いのでしょう。中には2戸借りて、ガレージ部分で陶芸の仕事をしている人もいます。もちろん、仕事に関係なく、単に好きな車やバイクのために借りている人も多いです。最近は男性に限らず、女性にも人気ですね」。

ガレージハウスはオフィスとして活用することもでき、陶芸などの趣味に使うことも可能なのです。

換気や照明等の設備に、カスタマイズできる棚が必要に

一般的な部屋とは用途が異なるガレージには、どんな設備や工夫が施されているのでしょうか?

「もちろん、換気設備や照明はついています。そして、実際にガレージハウスで暮らしている人たちの間で好評なのが、可動式の棚です。というのも、ガレージで愛車やバイクを愛でながら寛ぐ時間が増えると、自然と趣味のグッズが増えてくるので、その収納のための棚が必要になるからです。ガレージハウスを好む人は手先が器用だったり、DIYが得意だったりする人が多いので、自分でカスタマイズできる可動式の棚を備えておくと、とても喜ばれます」。

らせん階段の右側にある棚は可動式。置くもののサイズに合わせてカスタマイズでき、入居者に好評。
らせん階段の右側にある棚は可動式。置くもののサイズに合わせてカスタマイズでき、入居者に好評。

相場家賃8万円のところ、12万5,000円の家賃で満室

今回見学した物件の間取りは、1LDKが6戸入るメゾネットで、1階がガレージ、2階は吹き抜けでLDKと浴室やトイレ、ロフトがあります。気になる建築費は、約8,000万円。地盤や外構部分など現場の環境によって異なるものの、坪単価50~70万円ほどで、一般の住宅と比べて極端に高いわけではないそうです。

「家賃設定について、近くの不動産会社4社でヒアリングしたところ、足立区では新築の1LDKでも家賃は8万円程度とのことでした。しかし、ガレージハウスにして、施工中から雑誌の連載やSNSでも取り上げられたことで、人気が殺到。結果として、相場の1.56倍にあたる12万5,000円の家賃でも、完成前に満室になりました」

黒の鉄骨を背景にすると、車やバイクが美しく見えて、いわゆる「SNS映え」するため、多くの人にシェアされ、中には1万超の「いいね」を獲得した投稿も。モノが豊富にあふれる現代では、モノをあまり持たないミニマムな暮らしに憧れる人も増えていますが、ガレージハウスは、好きなモノに囲まれた暮らしの楽しさを思い出させてくれるのかもしれません。

まとめ

車やバイク、アウトドアの趣味がある人は、ガレージハウスはたまらない魅力があるでしょう。とはいえ、いきなりガレージハウスを建てるのはハードルが高いので、まずは今回取り上げたような賃貸アパートタイプのガレージハウスに住んでみてはいかがでしょう。物件は不動産会社に紹介してもらう方法もありますが、インスタグラムなどのSNSで検索してみつけることもできます。今回のような「いいね」が多い物件は、既に満室になっている場合もありますが、退去待ちをするなど、住みたい物件に狙いを定めてチャンスを待つのも良いでしょう。

ライタープロフィール
高橋 洋子
高橋 洋子
暮らしのジャーナリスト、ファイナンシャルプランナー。
情報誌などの編集を経て、築37年、価値0円と査定された空き家をリノベーションし、安く理想の住まいを手に入れた経験から、お得で快適な暮らしの研究に目覚める。
住宅、暮らし、マネー関連の執筆・講演活動を行い、フジテレビ『報道2001』『ノンストップ!』などの報道番組に出演。
著書は『家を買う前に考えたい! リノベーション』(すばる舎)『100万円からの空き家投資術』(WAVE出版)『3万円からの民泊投資術』(WAVE出版)『最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)。
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