いつか行きたい夢の世界一周旅行 費用・期間・コースのすべて【後編】

いつか行きたい夢の世界一周旅行 費用・期間・コースのすべて【後編】

いつか行きたい夢の世界一周旅行 費用・期間・コースのすべて【後編】

前編では、夢の世界一周旅行を約10日間で実現するプランを旅行作家の吉田友和さんに伺いました。そこで後編では、さらに夢がふくらむ1ヵ月間のプランをご紹介。日本でも導入が進む「サバティカル休暇」などを使って、贅沢な世界一周旅を計画してみては?

1ヵ月あれば世界一周はもっと楽しくなる

1ヵ月の休みなんて、社会人にとって夢のまた夢…。そんなことを考えている人も多いでしょう。しかし、「働き方改革」の影響で日本でも導入が進む「サバティカル休暇」や転職の合間などをうまく使えば、1ヵ月間の世界一周旅行を実現するチャンスはあるのではないでしょうか。前回に引き続き、旅行作家の吉田友和さんに、1ヵ月間の世界一周プランについて聞きました。

1ヵ月あれば世界一周はもっと楽しくなる
ペルーの世界遺産「マチュピチュ」

「1ヵ月あれば、旅のバリエーションもずいぶん増えます。10日間の世界一周のように主要都市を1泊ずつ結ぶ旅ではなく、リゾートでのんびりしたり、世界遺産の秘境を訪れたりと旅の醍醐味をいっそう満喫できるでしょう。また、移動時間がかかるためなかなか行けないアフリカや南米もコースに組み込むのがおすすめです」

「ワンワールド」の世界一周航空券がおすすめ

1ヵ月の世界一周旅を計画する際もやはり便利なのは世界一周航空券。吉田さんによれば、1ヵ月を使って南米まで足を延ばすなら「ワンワールド」の世界一周航空券がおすすめだとのこと。これは、日本航空(JAL)が加盟しているアライアンスの航空券。前編で紹介した「スターアライアンス」の世界一周航空券は運賃がマイル制なのに対し、「ワンワールド」は大陸制になっています。

具体的には、3大陸、4大陸、5大陸、6大陸と訪れる大陸の数で運賃が決まるユニークな制度。例えば、4大陸のエコノミークラス料金は、約37万円(2019年12月現在)。宿泊費やレジャー費を加えても60万~100万円あれば、十分ゴージャスな旅ができるといいます。

「ワンワールド」の世界一周航空券がおすすめ
オーストラリア中部にあるエアーズロック

「1ヵ月の世界一周プランなら、私は南半球の都市を組み込みたいですね。オーストラリアや南米に行くなら、ワンワールドの4大陸チケットが断然コスパがいいです。ペルーのマチュピチュやボリビアのウユニ塩湖など、メジャーな世界遺産の絶景をぜひ見て来てほしいですね」

吉田さんが、「ワンワールド」の4大陸チケットを使って立ててくれた1ヵ月間の世界一周プランは以下の通り。10日間のプランと違い、東回りのルートになります。

【「ワンワールド」の4大陸チケットを使って立てた1ヵ月間の世界一周プラン例】

【「ワンワールド」の4大陸チケットを使って立てた1ヵ月間の世界一周プラン例】
東京→パース→エアーズロック→シドニー→ブエノスアイレス→ラパス→サンティアゴ→イースター島→リマ→キト→バルセロナ→ロンドン→ヘルシンキ→ブタペスト→アンマン→バンコク→香港→東京

エアーズロックにイースター島、さらにラパス(ボリビア)からウユニ塩湖、リマ(ペルー)からマチュピチュに足を延ばすこともできます。さらに、ヘルシンキ(フィンランド)で北欧雑貨を買ったり、バンコクや香港のリゾートホテルでのんびりしたり…と思わず夢がふくらみます。

フィンランドの美しい港町ヘルシンキ
フィンランドの美しい港町ヘルシンキ

陸路の旅を組み合わせることも可能

「せっかく時間があるので、降機地から飛行機のローカル線やバスを使って、秘境を訪れるのがこの旅の醍醐味でしょう。世界一周航空券とは別料金になりますが、予算的にはそれほど大きなものではありません。また、鉄道パスを使ってヨーロッパを横断したり、バンコクからシンガポールまでマレー鉄道で南下したりといった鉄道旅を楽しむこともできます。陸路移動を組み込んで、バックパッカー気分を味わうのも良いと思いますね」

「ワンワールド」の世界一周航空券は、大陸ごとにフライト数や途中降機の回数に制限があるので、公式サイトなどでルールをしっかり確認してからプランを立てる必要があります。細かいプランを立てるのが苦手な場合は、旅行代理店に相談することも可能。なかには、世界一周航空券の手配を得意とする旅行代理店もあるので、チェックしてみると良いでしょう。

世界の有名リゾートを巡るモデルルート

秘境旅も良いけれど、せっかくの長期休暇なら、リゾートでのんびりするのに徹してみるのも悪くありません。そこで吉田さんに、1ヵ月間で一度は行きたい世界中のリゾートを巡るプランを立ててもらいました。それが、こちら。

世界の有名リゾートを巡るモデルルート

【1ヵ月で世界中のリゾートをめぐるプラン例】
東京→ハワイ→バンクーバー→ラスベガス→マイアミ→リオデジャネイロ→バルセロナ→カサブランカ→アテネ→ドバイ→コロンボ→シンガポール→東京

まずは、日本人の永遠の憧れハワイで過ごしたら、カナダのバンクーバーから山岳リゾートへ。その後、マイアミやリオデジャネイロなどのビーチを巡り、スペイン経由でカサブランカ(モロッコ)から砂漠リゾートに訪れることもできます。さらに、アテネ(ギリシャ)を基点にサントリーニ島などエーゲ海の美しい景色を満喫。予算があれば、ドバイの海中ホテルやシンガポールのマリーナベイサンズに泊まってみるのも良いでしょう。

憧れのリゾート、ギリシャのサントリーニ島
憧れのリゾート、ギリシャのサントリーニ島

10日間から1ヵ月程度でもかなり自由な世界一周旅行ができることが分かりました。最後に吉田さんに改めて世界一周旅の魅力を聞きました。

「仕事柄、世界一周旅行経験者と話す機会が多いのですが、彼らの口から『世界一周なんてしなければ良かった』と聞くことは絶対にありません。仕事、家庭、学校…と世界一周旅行を阻む壁はいろいろあります。旅立つためには、それなりに準備も必要です。しかし、運良くこの地球に生まれたのだから、世界を見ないまま人生が終わってしまうのは、もったいないと思いませんか?私は、世界中を旅して、『世界にはいろんな国があって、いろんな人がいる』というあたり前のことを肌で感じ、世界がぐっと身近になりました。これは私にとって最大の収穫で、それ以来、地球って面白い!と日々ワクワクしながら生活することができています。世界の大きさを知りたい、いろんな国を見てみたい……そう思った時が行動する時です。ぜひ世界を身近にする旅を経験してみてください」

この人に聞きました
吉田 友和さん
旅行作家
吉田 友和さん

1976年千葉県生まれ。出版社勤務を経て、2002年、初海外旅行ながら夫婦で世界一周 を敢行。2005年に旅行作家として本格的に活動を開始。国内外を旅しながら執筆活動を行う。 『3日もあれば海外旅行』『10日もあれば世界一周』(ともに光文社新書)、『思い立ったが絶景』(朝日新書)、『世界も驚くニッポン旅行100』(妻・松岡絵里との共著、PHP研究所)など著書多数。近著に『小学生のミカタ「夢と冒険の旅 世界一周ガイド」』(小学館)がある。
ライタープロフィール
丸茂 健一
丸茂 健一
編集者・ライター。1973年生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、旅行雑誌編集部勤務を経て、広告制作会社で教育系・企業系の媒体制作を手がける。2010年に独立し、株式会社ミニマルを設立。ビジネス全般、大学教育、海外旅行の取材が多い。

丸茂 健一の記事一覧はこちら

RANKING
ランキング