車窓と美食を堪能する、グルメ観光列車3選・西日本編

車窓と美食を堪能する、グルメ観光列車3選・西日本編

車窓と美食を堪能する、グルメ観光列車3選・西日本編

お酒や食事、スイーツなどの美食が味わえるグルメ観光列車が続々と登場しています。車窓の景色を楽しみながら地元の味を堪能できるだけでなく、それぞれに意匠をこらした車両デザインや内装も魅力いっぱい。今回は西日本を走る3列車を紹介します。

車内の窯で焼き上げる旬野菜のピザなど、筑後の食材が味わえる【福岡県[THE RAIL KITCHEN CHIKUGO]西日本鉄道】

赤いチェックの外装はキッチンクロスをイメージ
赤いチェックの外装はキッチンクロスをイメージ

福岡県の西日本鉄道が運行する地域を味わう旅列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は、福岡県南西部にあたる筑後地域のまだあまり知られていない魅力や新しい魅力を発見・発信する目的で2019年3月にデビュー。沿線選りすぐりの旬の食材を使った料理を提供しています。

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金土日祝日に、「地域を味わうランチの旅」「地域を味わうディナーの旅」「地域を味わうブランチの旅」がそれぞれ1日1便ずつ運行されます。

「ランチの旅」「ディナーの旅」で味わえるのは、アミューズからプティフールまでのオリジナルのコース料理です。メインディッシュの旬野菜のピザは、列車内のオープンキッチンに備えられた窯で焼きあげたものをすぐにテーブルへ。熱々のおいしさを楽しめます。

「ブランチの旅」では、久留米市田主丸町にある人気ブーランジェリー「シェ・サガラ」の相良一公氏の監修の「ゆずドッグ」を提供。九州でおなじみの調味料である柚子胡椒が味のアクセントとなっています。

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内装には、沿線地域の伝統技術を随所に感じられる工夫が施されています。繊細な美しさを放つ竹編みの天井には八女の竹を使用。久留米籃胎漆器の伝統的な技法も見ることができます。壁には、いぶし銀が美しい城島瓦。テーブルやいすは、福岡県大川市発祥で470年の歴史を持つ大川家具。列車内にいることを忘れてしまいそうな空間が広がっています。

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THE RAIL KITCHEN CHIKUGO

【地域を味わうランチの旅】 
西鉄福岡(天神)駅→大牟田駅 
8,800円(税込)

【地域を味わうディナーの旅】 
大牟田駅→西鉄福岡(天神)駅 
8,800円(税込)

【地域を味わうブランチの旅】 
西鉄福岡(天神)駅→太宰府駅 
3,300円(税込)

※2019年11月時点

【問い合わせ先】
西鉄お客さまセンター TEL 0570-00-1010(または TEL 092-303-3333)
THE RAIL KITCHEN CHIKUGO ウェブサイト

「海の京都」を眺めながら、ここでしか出会えない食の体験を【京都府[丹後くろまつ号]京都丹後鉄道】

由良川橋梁では、速度を落として走行。ゆっくりと景色を楽しめます。
由良川橋梁では、速度を落として走行。ゆっくりと景色を楽しめます

「丹後くろまつ号」は2015年4月に誕生した京都府北部の京都丹後鉄道が運行するダイニング列車。のどかな田園風景や、開放的な海の景色を眺めながら、ここでしか体験できない食と空間、丹後の魅力を味わい感じることができます。

車両外観は、数々の列車デザインで知られる水戸岡鋭治氏がリニューアルを担当。天橋立をはじめ、日本海の白砂青松を象徴する「松」がテーマです。

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車内は木材をふんだんに使い、窓には京すだれ、壁には松のデザインをあしらった和モダンな雰囲気。地元の特産品も展示しています。

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金土日祝日に、「ランチコース」「スイーツコース」「茶会コース」「えらべるほろ酔いコース」がそれぞれ運行(※コースによって曜日が異なる)。

「ランチコース」では、100年前に作成された旧日本海軍が調理隊員を育成するための教科書「海軍割烹術参考書」を参考に作られた特別コースが提供されます。

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2019年秋から新しく始まった「茶会コース」は、色鮮やかな「舞鶴抹茶」を乗客自身で点てる体験つき。かぶせ茶の部門で5年連続日本一の植和田英子さん(舞鶴茶生産組合)が手間を惜しまず作った抹茶、ほうじ茶を、見た目も華やかな季節の和菓子とともに味わいます。

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「えらべるほろ酔いコース」は、地元食材を使ったおつまみ5種類の盛り合わせとともに地酒または地ワインの飲み放題を楽しめるコースです。有料で追加のおつまみも注文可能。これはもう「ほろ酔い」では済みそうにありません。

【丹後くろまつ号】2019年10月~2020年3月のコース

【スイーツコース ~幸せを運ぶコウノトリ米を使用したシフォンケーキと9種類のよくばりミニスイーツ~】 
福知山駅(10:10発)→天橋立駅(11:53着) 
4,900円(税込)

【ランチコース ~丹後くろまつ号でしか味わえない”海軍割烹術復刻昼食”~】 
天橋立(12:48発)→西舞鶴(14:50着) 
11,000円(税込)

【茶会コース ~季節の和菓子と舞鶴産の抹茶を味わう”丹後くろまつ号の茶会”~】 
西舞鶴(15:30発)→天橋立(16:32着) 
3,900円(税込)

【えらべるほろ酔いコース ~地酒・地ワインで味わう“丹後ほろ酔い旅~】 
天橋立(16:49発)→西舞鶴(18:18着) 
4,500円(税込)

※2019年11月時点

【問い合わせ先】
WILLER予約サイト 予約センター:0570-200-770(受付時間10:00~19:00)
丹後くろまつ号 ウェブサイト 

北陸の美を感じさせる華やかな空間で楽しむ、老舗料亭の味【石川県[花嫁のれん]JR西日本】

艶やかな外装は、北陸の伝統工芸である輪島塗と加賀友禅をイメージ
艶やかな外装は、北陸の伝統工芸である輪島塗と加賀友禅をイメージ

「花嫁のれん」とは、花嫁が嫁入り道具としてのれんを持参し、婚礼の日にくぐるという石川県を中心に北陸地方各地で見られる伝統文化です。観光列車「花嫁のれん」には、北陸の美を感じさせる意匠が随所に施されています。

半個室が配置されている1号車の車内。左側にあるのは「撫子の間」
半個室が配置されている1号車の車内。左側にあるのは「撫子の間」

1号車は、8つの半個室で構成されたくつろぎの空間。日本庭園の飛び石をイメージした絨毯が敷かれた通路、各部屋の背面には友禅のオールドコレクションがあしらわれています。2号車には、1号車に比べると少しカジュアルな雰囲気。対面の2人席、ひとり旅でも気兼ねなく利用できるカウンター席があります。

2号車の車内。窓に向かって着席するカウンター席もある
2号車の車内。窓に向かって着席するカウンター席もある
市松貼りの金箔が艶やかな1号車のエントランス
市松貼りの金箔が艶やかな1号車のエントランス

また1号車のエントランスには400年の歴史を持つ金沢金箔の装飾が施され、「加賀水引」「輪島塗」「加賀手まり」などの伝統工芸品も展示。加賀百万石の奥深い文化にふれることができます。

和軽食セットの一例
和軽食セットの一例

車内で楽しめるグルメは「スイーツセット」「和軽食セット」「ほろよいセット」の3種類です。

「和軽食セット」と「ほろよいセット」の料理は、1830年創業、金沢の老舗料亭「大友楼」が手がけたもの。加賀郷土料理のほか、石川県産の食材を使ったメニューが味わえます。

そして「スイーツセット」で提供されるのは、石川県出身の世界的なパティシエ・辻口博啓氏の店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」オリジナルセレクトスイーツです。

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花嫁のれん

セットを希望の場合は、乗車の4日前までに、乗車券・特急券とは別に「花嫁のれん食事券」の購入が必要。

花嫁のれん1号・3号【スイーツセット】 
2,000円(税込)

花嫁のれん2号【和軽食セット】 
2,500円(税込)

花嫁のれん4号【ほろよいセット】 
2,000円(税込)

※2019年11月時点

【問い合わせ先】
JR西日本お客様センター TEL 0570-00-2488(受付時間6:00~23:00)
花嫁のれん ウェブサイト

まとめ

鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたい個性豊かな3つのグルメ列車をご紹介しました。流れ行く車窓の景色を眺めながら、その地域ならでは料理やお酒、スイーツを味わえる贅沢な時間。それぞれの鉄道会社が地元の魅力をいっぱい詰め込んだグルメ列車を、次の旅の目的にしてみてはいかがでしょう。

ライタープロフィール
未来想像WEBマガジン
瀬田 尚子
大学卒業後、出版社に入社。 雑誌編集として約8年勤務の後フリーランスのライター・カメラマンに。 WEB、雑誌、広報誌など、さまざまな媒体で取材・執筆を行っている。得意とする分野は旅・食・健康。温泉とお酒には特に目がない。

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