浪費を防いで貯蓄を増やす「ノーマネーデー」のやり方とコツとは?

浪費を防いで貯蓄を増やす「ノーマネーデー」のやり方とコツとは?

浪費を防いで貯蓄を増やす「ノーマネーデー」のやり方とコツとは?

浪費を抑え貯蓄を習慣化することができる「ノーマネーデー(No Money Day)」という節約方法がSNSなどで話題になっています。そのメリットややり方、続けるコツを家計再生コンサルタントの横山光昭(よこやま・みつあき)さんに伺いました。

話題の節約法「ノーマネーデー」とは?

話題の節約法「ノーマネーデー」とは?

無駄遣いをしているつもりもなく、高額なものも買っていないのに、気が付くとお金が残っていない…。浪費癖がない人でも、お金がなかなか貯まらないという人は意外に多くいます。そうした人におすすめしたい節約法として、シンプルにお金を使わない日を作る「ノーマネーデー」という方法があります。

「ノーマネーデー」は、英語のNo Money Dayの頭文字をとって「NMD」ともいわれています。2018年頃から注目が高まり、コロナ禍における将来への不安から再びこの節約法が注目され、SNSや雑誌などでも話題となっています。

家計に関する様々な相談を受け、多くの家庭の家計を再生させた実績を持つ横山さんは、10年ほど前からお金を使わない「0円デー」を作ることで節約することをお客さまにアドバイスしてきたといいます。

「相談に来られる方々からお話をお伺いすると、毎日お金を使う人はなかなかお金が貯まらないという傾向がありました。買い物に行くと、ついつい必要以上にお金を使ってしまうことにつながるからです。そこで『お金を使わない効果』についての知識に加え、『お金を使わない意識』を持ってもらおうと考えました」

その意識を作る方法の一つとして「ノーマネーデー」があげられます。

「ノーマネーデー」を行うメリットとデメリット

「ノーマネーデー」を行うメリットとデメリット

横山さんが考える「ノーマネーデー」を行うメリットとしては、以下の点があるそうです。

・自分がお金を使うタイミングを意識することで買い物の頻度が把握でき、浪費が浮き彫りになる
・食材や生活必需品の減るペースが見え、必要な量を把握することで無駄が無くなる
・洋服や文房具など、自分の持ち物を改めて見直すことで何を持っているのかを把握し、使っていなかったものを活用することができる
・食材や調味料が不足した場合、他のもので代用し、常に工夫を行うようになる
・買い物に行く時間が減ることで、時間も節約できる

お金を使う行為は普段何気なく行いがちですが、そのタイミングを改めて見直しながら、ノーマネーデーを少しずつ増やしていく内に様々な知恵を絞るようになります。

例えば、毎日食べたい食材を買って料理するのではなく、ノーマネーデーを見据えてメニューを考えてから買い物をすることや、ノーマネーデーに自宅の余りがちな調味料や食材を把握して料理をしてみることで余剰が出ることを防いだり、出費を抑えられたりするそうです。

デメリットとしては、ノーマネーデーに外食をしないために自炊時間を確保する必要があることや、ノーマネーデーでお金を使えないストレスから反動でお金を使い過ぎてしまうといった可能性も考えられます。考え方は理解できても、実践することに苦労する人は多いでしょう。

では、実際にノーマネーデーをどのように実践すれば良いのでしょうか。

「ノーマネーデー」を実践するコツ

「ノーマネーデー」を実践するコツ

横山さんはノーマネーデーを実践する前提として、無理をせず、長く続けることが重要だといいます。

例えば、仕事をしているから料理を作るのは大変という方や、お金を使わない曜日を決めてしまうとプレッシャーを感じたり、無理が重なってストレスになったりしてしまうという方は継続することが難しいと感じるかもしれません。

「ノーマネーデーを実践する場合は、各々の実情に合ったやり方で、ストレスにならないようなスタイルで向き合うことが大事です。最初は難しいと思いますが、絶対にお金を使わないと決めてしまうのではなく、『今日はお金を使わずに過ごせるかも』という程度に気楽に取り組むのが良いと思います」

そうして少しずつノーマネーデーを増やし、徐々にペースを作っていくことがポイントとのことです。気張らず、ゆるく続けていくことでお金を使わない日が徐々に増え、結果的にお金が貯まっていくのが理想です。

「ノーマネーデー」の効果的なやり方

「ノーマネーデー」の効果的なやり方

ノーマネーデーを実践し長く続けるコツが分かったところで、具体的なやり方については二つのポイントがあるそうです。一つは、買い物に行った翌日をノーマネーデーにすること。二つめは、手帳に印を書くなど、ノーマネーデーの効果を可視化することです。

「実際に成功されているのは、家計簿を付けていらっしゃる方が多いです。ノーマネーデーは必然的に家計簿を付けない日となり、節約したことがひと目で分かります。こうして効果を可視化することがモチベーションにつながり、どうすれば一日お金を使わずに済むかを考えられる。そうして無理のない範囲で、臨機応変に家計を上手くコントロールし、自然と生活に取り込むことで浪費が抑えられるようになるのです」

そのほかにもご家族や友人と成果を共有することでお金を使わない日をお互いに意識したり、SNSやブログを通じてノーマネーデーを実際に取り組んでいる人と交流を持ち、情報を交換したり応援してもらったりする方法も効果的だといいます。

自分のお金の使い方を振り返ると、無駄遣いに対する気付きが少しずつ増えていきます。その都度、うまく軌道修正することができるようになると、お金が貯まっていくコツも理解できるようになるのです。

まとめ

「ノーマネーデー」を続けるには、自分に合った無理のない方法を取り入れ、徐々に習慣にしていくことが重要です。コツコツと続けることで、自然にお金が貯まるようになれば、最終的には貯蓄だけでなく、投資運用することも視野に入れられるかもしれません。

横山さんによると、貯蓄から投資のステップに移ることができるタイミングの一つの目安としては、1年分の生活費を確保したうえでさらに余剰資金がある場合だといいます。投資では「長期」「積立」「低コスト」をポイントに、最初はNISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用して始めるのがおすすめだそう。

NISAとiDeCoの特徴やメリットに関しては『【未来投資シリーズ】数年後の資産が変わる?NISA』を参考にしてみてください。

今はインターネットを使って様々な情報が得られ、手軽に取引できる投資ツールも増えています。お金を貯める目的は人によって様々ですが、ノーマネーデーを習慣化させて節約したお金をもとに、投資を始めてみるというのも一つの目標になるでしょう。

・本コンテンツは一般的な情報提供を目的とするものであり、証券投資取引に関して何らの推奨・勧誘も目的とするものではありません。

参考:
『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム)横山 光昭著

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横山光昭さん
横山光昭さん
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表
お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの家計再生件数は2万1000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は85万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、150冊、累計351万部となる。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。
ライタープロフィール
佐々木 倫子
佐々木 倫子
ライター、金融アナリスト
日系銀行、シティバンク、シティトラスト勤務や、ITベンチャー企業でのIR・広報を経て、金融に強みを持つライターとして活躍。これまでのキャリアで培った金融の知識と、企業経営の視点、ニュースを複合的に織り交ぜたマーケット分析を得意とする。過去の歴史や経緯を含めた執筆が特色で、食等幅広い分野の執筆も手掛ける一方で、マスコミにて政治、経済を中心としたコラムに関わる仕事やキー局のラジオ番組制作にも従事。日本ウズベキスタン協会理事として中央アジア・ウズベキスタンと日本の友好にも尽力。

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