【未来想像アンケート第2回】コロナ禍によって変わったこと・これから備えたいことは?(前編)

【未来想像アンケート第2回】コロナ禍によって変わったこと・これから備えたいことは?(前編)

【未来想像アンケート第2回】コロナ禍によって変わったこと・これから備えたいことは?(前編)

未来想像WEBマガジンでは「コロナ禍でお金との向き合い方はどう変わった?」というテーマでアンケートを実施。結果から見えてきたリアルな家計の状況を、マネーコンサルタントの頼藤太希さんと一緒に見ていきましょう。

新型コロナウイルス感染症拡大が家計に及ぼした影響は?

今回のアンケートでは、10代~70代の男女599名の方に「新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるお金に対する考え方の変化」について聞きました。緊急事態宣言での外出自粛や、店舗の営業縮小などの社会情勢はそれぞれの家計にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?

約半数が収入減と回答

まずは、新型コロナウイルス感染症拡大で収入に影響があったかについて質問。すると半数近くの方が「影響があった」と回答しました。なかでも「給与が減った」という方が全体の24.4パーセント、次いで「ボーナスが減った」(20.9パーセント)、残業代が減った(13.4パーセント)と続く結果となりました。

約半数が収入減と回答

頼藤さん:「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で給与やボーナスが想定を下回るだけでなく、今後は働き方改革などで残業代が減ったりなくなったりする可能性もゼロではありません。

しかし、これは基本給以外に頼った家計から脱却する良い機会と考えることもできます。

ボーナスや残業代で毎月の赤字を補填するような家計はあまり安定しているとはいえません。理想は毎月の基本給をベースに生活費をやりくりし、さらに収入の15〜20パーセントを貯蓄に回せるような生活です。家計を整理すれば、無理のない貯蓄額が見えてくるので、できることから始めたいですね」

家計のやりくりは基本給をベースに考えるのが大切という頼藤さん。新型コロナウイルス感染症拡大によって収入や支出のバランスが大きく変わった方もそうでない方も、これを機にご自身の家計を見直してみてはいかがでしょうか?

ステイホームで食費や光熱費が増加

次の質問は新型コロナウイルス感染症拡大後の支出の変化について。増えた出費の項目として一番多かったのは「食費・日用品費」で、33.3パーセントの方が回答しました。2番目に多かったのが「水道光熱費・通信費」(27.2パーセント)。一方、減少した出費については「交際費・交通費」が36.5パーセントと、半数近くの人が減ったと感じているようです。

ステイホームで食費や光熱費が増加
ステイホームで食費や光熱費が増加

頼藤さん:「外出自粛やテレワークで家にいる時間が増えた結果、外出先での出費や飲み会などの交際費が減り、家での食費や光熱費が増加した傾向にあるようです。

ただ、トータルの支出は減ったという家庭が多いようですね。」

総務省が発表している「家計調査報告」からも、支出の平均は少なくなっていることが分かります。

データによると2人以上の世帯の消費支出は10ヵ月連続で前年同月を下回る傾向に。特に緊急事態宣言が発令された2020年4月から5月はマイナス6.0〜マイナス16.2パーセントと下落幅が大きく、2020年9月もまたマイナス10.2パーセントに落ち込みました。

出典:総務省統計局 家計調査報告 -2020年(令和2年)9月分及び7〜9月期平均-(外部サイト)

コロナ禍のいま、お金との向き合い方に変化は?

新型コロナウイルス感染症拡大で生活様式が変わりつつある今、皆さんは今後どのようにお金と向き合っていきたいと考えているのでしょうか?

最も多かった回答は「出費を抑え、毎月の貯蓄額を増やしたい」で48.2パーセントの方が回答。次に「資産運用をしたい」(19.4パーセント)、「資産運用の見直しをしたい」(13.9パーセント)という結果になりました。貯蓄だけでなく、運用で資産を増やしていきたいという方も多いようです。

コロナ禍のいま、お金との向き合い方に変化は?

頼藤さん:「貯蓄に興味が向いた方が多いですね。貯蓄の習慣を身につけるなら、不要な支出が減った今がチャンスです。前述の通り、理想は収入の15〜20パーセント程度を貯蓄に回すこと。まずは6ヵ月〜1年分の生活費を目安にお金を貯めてみましょう。貯蓄として生活費6ヵ月~1年分の金額があれば、もしものことがあっても耐えることができます。

貯蓄を増やすために大切なのは、普段自分が何にいくら使っているのかを「見える化」して管理することです。普段の支出をリストアップすることで、その費用が本当に必要か、もう少し節約できないかなどを客観的に判断できるようになります。

また、スマホの家計簿アプリのなかにはレシートの写真を撮影するだけで記録できるものもありますよ。なるべく手間を減らしたいという方はぜひ使ってみてください」

支出の整理方法や見直し方のコツについては後編や未来想像WEBマガジンのほかの記事で具体的に紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

→支出の整理はこちらの記事もチェック
お金の断捨離!「支出の整理」で危機に強い家計をめざす


次の質問は「コロナ禍で感じた、お金に関する不安」について。新型コロナウイルス感染症拡大による収入への影響の有無別に見てみましょう。

一番多かった回答は「老後の生活資金など将来のこと」で、収入への影響があった方は38.2パーセント、影響がなかった方は31.3パーセント。それに次ぐ「普段の生活費」に関しては収入への影響がなかった方の8.6パーセントに対し、影響があった方は25.7パーセントと顕著に不安を感じているようです。さらに続くのは「理由は分からないが漠然とした不安」で収入への影響があった方、なかった方のどちらも漠然とした不安を抱えていることが見て取れます。

一番多かった回答は「老後の生活資金など将来のこと」で、収入への影響があった方は38.2パーセント、影響がなかった方は31.3パーセント。それに次ぐ「普段の生活費」に関しては収入への影響がなかった方の8.6パーセントに対し、影響があった方は25.7パーセントと顕著に不安を感じているようです。さらに続くのは「理由は分からないが漠然とした不安」で収入への影響があった方、なかった方のどちらも漠然とした不安を抱えていることが見て取れます。

さらに、「具体的にはどのような不安を抱えていますか」という質問(自由回答)には、以下のように貯蓄の大切さは分かっているが、具体的に何から始めれば良いのかが分からないといった内容が多く寄せられました。

・貯蓄の大切さは分かっているのに、思うようにお金が貯まっていかない(50代)
・どこの支出を減らせば良いのか見当も付かない(30代)
・運用を本格的に考えたいが、何から始めて良いのか分からない(30代)

頼藤さん:「貯蓄が少なく、自転車操業のように毎月の収入で支出を補っている状態では、将来について考えたり、備えたりする余裕をなかなか持てません。また、今回のように収入が減ってしまうような事態が起きると、途端にその後の生活が厳しくなってしまうでしょう。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響だけでなく、老後の生活資金など将来への不安を持つ方も。不安なく自分の人生を楽しむために必要なのは、お金と知識の計画・実行です。一つ一つ、身近なところから、問題を解決していきましょう」

後編では、アンケートによって分かった皆さんの不安について、より具体的な解決策を頼藤さんに教えてもらいます。

また、未来想像WEBマガジンの他の記事では貯蓄や資産運用のコツについても紹介しています。

→貯蓄のコツはこちらの記事もチェック
お金のプロが紹介する貯蓄方法・考え方。貯蓄が続かない原因は?

→過去の【未来想像アンケート】はこちら
【未来想像アンケート第1回】
お金を貯められる人と貯められない人の違いとは?~貯蓄上手な人の特徴を探る




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●調査概要
[未来想像WEBマガジン ユーザーアンケート]より
・調査期間:2020年11月5日~2020年11月18日
・調査方法:インターネット調査
・有効回答数:599
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この人に聞きました
頼藤 太希
頼藤 太希
Money&You代表取締役/マネーコンサルタント。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保アフラックにて資産運用リスク管理業務に6年間従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力。『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)、『ゼロから始めて2時間で一生困らないマネープランができる本』(彩図社)など著書多数。

頼藤 太希の記事一覧はこちら
ライタープロフィール
未来想像WEBマガジン 編集部
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