物を持たないミニマリストの生活とは? 片付けと出費の関係を聞いてみた!

物を持たないミニマリストの生活とは? 片付けと出費の関係を聞いてみた!

物を持たないミニマリストの生活とは? 片付けと出費の関係を聞いてみた!

多くの物を持たないミニマリスト。暮らしのなかの出費もミニマルに済むのでしょうか? 登録者数5万人超、月間150万PVのYouTubeチャンネルを運営しているMinimalist Takeruさんに、生活スタイルや経済事情を聞きました。

全てを失いかけた時見えてきたのはミニマリストとしての生き方

現在YouTubeでミニマリストの物の減らし方のコツを紹介したり、ミニマリストをめざす人の相談に答えるなど、ミニマリストの魅力を発信しているTakeruさん。ミニマリストになったのは2016年、当時働いていた会社を辞めることになった時、同棲していた恋人に振られ、さらに持病の潰瘍性大腸炎が悪化してしまったことがきっかけでした。

健康も彼女も失い、1年間自宅療養を余儀なくされ、収入も絶たれ、貯金を崩すだけの生活を過ごすことになります。「この逆境をどうにかしたい」と思っていたところ、手に取ったのは海外ミニマリストとして有名なジョシュア・ベッカー著の『より少ない生き方』。読後「物を減らして、ミニマリストになれば人生が変わる!」という強い思いにつき動かされ、物を減らし続けるミニマリストとしての生き方をスタートすることになります。

ミニマリストは何を所有し、何を捨てる?

Takeruさんはミニマリストになって何を処分し、何を所有しているのでしょうか?それぞれ主な物をあげてもらいました。

◼️処分した物

本、CD、DVD、思い出の記念品、写真、アルバム、手紙、年賀状、ぬいぐるみ、靴、ビニール傘、バスマット、バスタオル、湯桶、風呂用椅子、トイレ用・風呂用洗剤、化粧水、洗顔料、ワックス、トイレマット、スリッパ、トイレ消臭剤、文房具、ゲーム、パソコン、キャリーケース、取扱説明書、書類、名刺、腕時計、カレンダー、手帳、財布、ポイントカード、診察券、デジカメ、期限切れの物(食材、調味料、薬など)、食器など

◼️現在の所有物

【Takeruさん所有物】
スマホ、ノートPC、タブレット、モバイルバッテリー、巻き取り式充電ケーブル、リュックサック1つ、衣類10着、下着2着、靴2足、電動歯ブラシ、歯磨き粉、ヘアジェル、髭剃り、スタンディングデスク、クレジットカード2枚、運転免許証、年金手帳、国民健康保険証、通帳、経費系書類など

【家族共有の物】
テーブル、椅子、調理器具、冷蔵庫、観葉植物、全身シャンプー、フェイスタオル、洗濯乾燥機、ゴミ箱など

「いる」「いらない」の区別をする際考えるのは「今の生活に必要かどうか」「なくても今の生活に支障が出ないか」。過去半年〜1年使わなかった物、また未来半年〜1年先も使いそうにない物、またいつか使うかもしれない物など、今の生活に必要ない物は全て「いらない」に分別。使えるのに捨ててしまうのは勿体無い気がしますが、家のなかをいつも物だらけにしたくない思いの方が強いので、思い切って処分ができたとか。

物を減らして実感する出費の減少

物を減らして実感する出費の減少
シンプルで着回ししやすい厳選した服がスッキリ並ぶクローゼット

また物を減らしたことによって、出費が減る項目が見えてきたそうです。Takeruさんが実感した出費の変化について見てみましょう。

物を減らして減った出費

家賃

物が減るので小さい家でも住めるように。物が少ないので引っ越し費用も安くつき、スピーディーに終わります。

被服費

現在年間通して10着ほどの服で過ごす。一回の買い物で多くて2万5,000円くらいを年間3〜4回買っているので、年間の被服費は多くて10万円程度ですみます。

化粧品

今は全く化粧品、洗顔料などは使っていないのでコストゼロ。昔使っていた時は肌トラブル(ニキビ)が消えなかったので、思い切って捨ててみたところ、トラブルが解消。人によりますが、トラブルの原因は意外にも化粧品ということもあるのかもしれません。

消耗品

なくなったタイミングで必要な物を必要なときに買うようにしているので、消耗品にはほとんどお金がかかりません。物が少なくなれば、管理もしやすくなり、同じ物を何個も買うということもなくなります。

日用品

ミニマリストになってからほとんど収納に関する物は買わなくなりました。収納する物がなく、家の備え付けの収納だけで事足りるように。収納を買う前に、必要のない物を手放せば、買う必要がなくなります。それが節約になり、お金も貯まりやすくなることも。

生活スタイルが変わることでお金との付き合い方にも変化が

生活スタイルが変わることでお金との付き合い方にも変化が
床には物を置かず、テーブルの上もスッキリ

物を減らすことで生活スタイルにも変化が出てきたそうです。しなくなったこと、するようになったことをあげていただきました。

ミニマリストになってしなくなったこと

探し物・無くし物

物が減った分、どこに何があるのか明確になるので、探し物、失くし物がなくなって、それによる時間のロスやストレスが軽減されました。

整理整頓・掃除

整理整頓や掃除の頻度が激減しました。物が少ないので、整理整頓の必要性もなく、ホコリも昔の10分の1ほどに。さらに床に物を置かないようにしていると、掃除へのハードルも低くなります。家具や家電、収納、小物類、雑貨、マット類などを水平面にできるだけ置かないようにすると、整理整頓や掃除は格段にラクになります。

嫌な仕事

物にお金を使わないようになるので、一ヵ月に必要な生活費も少なくなり、お金を必死に稼ぐ必要がなくなります。一人暮らしのミニマリストであれば月10万円あれば生活できる人がほとんど。嫌な仕事を我慢して働く理由がなくなり、労働時間や日数を減らせたり、その分自由な時間を手に入れることができました。

浪費(無駄遣い)

ミニマリストになってからは、物を買う時に慎重になり、無駄使いは減りました。

家事(洗濯を干す、食器を拭く)

できる部分は自動にし、家事の時間もミニマル化しました。例えば洗濯乾燥機を買うことで「洗濯を干す」ことをやめ、食器は自然乾燥にし「洗った食器を拭く」という家事をやめました。家事をする時間が浮けば、その分好きなことに時間を使えるようになります。

服を買う、選ぶ

年間10着ほどの衣類で過ごしているので、服選び、コーディネートに時間はかけません。

見栄を張る

昔は「お金持ち」や「成功者」に見られたいがために、身の丈に合わないブランド品を身につけていたことも。ミニマリストになってからは「ありのままの自分」を大事にするようになり、それにより無駄な出費が減って、貯金もたまるようになりました。着飾っていた頃と比べると、肩の荷が降りてスッキリとした気分になり、自信にもつながっています。

ミニマリストになってするようになったこと

お金の勉強(節約・貯金・投資)

1年間無職・無収入の状態が続き、困窮した生活を送ったことで、お金の重要さを痛感し、お金の勉強をしようと決意。夢の実現に関係のない物の支出は極限まで削り、その分自己投資に回すなど、お金と真摯に向き合うようになってから貯金も収入も増えました。

好きな仕事(YouTube、執筆、取材、夢への挑戦)

ミニマリストになって得た自由な時間と経済的な豊かさを「好きなことを仕事にするため」に使いました。まずはセミナー講師になる夢を叶えるためYouTubeを始めることに。
始めた当初は半年間無収入でしたが、その後着々と収益が増え、現在は年間1,000万円の広告収入が入ってくるように。認知度も上がり、書籍出版の夢も実現しました。

「ミニマリストになる上で大事なのはその目的。決して節約目的や、お金を稼ぐことでもない、夢に挑戦することを最大の目的とするべき」とTakeruさんは語ります。さらに自身の経験を踏まえ、夢への実現のためにお金の使い方にも大事なポイントがあると実感しているとか。

「夢を明確にすることで、夢実現のための自己投資や勉強にお金を使い、それ以外のことにはほとんどお金をかけないようになるなどお金の使い方にメリハリが出るようになります。例えば私の場合格安スマホにして通信費を抑えたり、自炊で食費を安くし、服も今ある物を着まわしていく、というように夢の実現に関係のない物の支出は極限まで削り、その分自己投資に回したことで最速最短で夢をかなえることができました。」とTakeruさん。

ミニマリスト=節約、という印象を持たれがちですが、実は不要な物やことから解き放たれた自由な生き方ということが、Takeruさんのお話からも分かりました。お金を使わないのではなく、有意義な人生を過ごすためにメリハリのある有効な使い方をする。そんなお金に対する考え方を変えるだけでも、ミニマルな生活に少し近づけるのではないでしょうか。

極端に物を減らした経験から、部屋のなかにはワンポイントで癒しや温もりが必要と実感し、観葉植物を置くように。中でも風水効果のある「ベンジャミンバロック」と「ガジュマル」の2種を飾っている
極端に物を減らした経験から、部屋のなかにはワンポイントで癒しや温もりが必要と実感し、観葉植物を置くように。中でも風水効果のある「ベンジャミンバロック」と「ガジュマル」の2種を飾っている
この人に聞きました
Minimalist Takeru
Minimalist Takeru
登録者5万人超のYouTubeチャンネルの運営やフォロー数1.4万人のTwitterなどを通じミニマリズムの魅力を発信。書籍『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』(クロスメディアパブリッシング刊)の執筆やミニマリストオフ会の開催など、YouTube以外での活動も広げている。
ライタープロフィール
回遊舎(今野 珠美)
回遊舎(今野 珠美)
“金融”を専門とする編集・制作プロダクション。 お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)など。

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