お金のプロが紹介する貯蓄方法・考え方。貯蓄が続かない原因は?

お金のプロが紹介する貯蓄方法・考え方。貯蓄が続かない原因は?

お金のプロが紹介する貯蓄方法・考え方。貯蓄が続かない原因は?

将来を見据えて貯蓄しようと思っているのに、お金がなかなか貯まらないという方もいるでしょう。未来想像WEBマガジン実施のアンケートでも、貯蓄250万円未満の世帯が全体の2割という結果でした。今回は貯蓄のコツを、お金のプロがやさしく紹介します。

貯蓄が続かない人の典型パターン

未来想像WEBマガジン

資産形成の第一歩である貯蓄を成功させるためには、逆にどうして貯蓄が続かないのかを知ることがとても重要です。挫折してしまう人によく見られる行動パターンをチェックして、ご自身の問題点を振り返ってみましょう。

目標が曖昧

貯蓄の目標とは「何のために貯めるのか」「いくら貯めるのか」「いつまでに貯めるのか」といった目的や金額、期間などを指します。

期間と金額を定めることで毎月いくら貯めれば良いのか貯蓄すべき具体的な金額がわかり、かつ目的が明確であることで貯蓄へのモチベーションを保つことができます。

一方、特に計画も立てず「家計にゆとりがあったときだけ」「ボーナスが余ったときだけ」という貯蓄に対する漠然としたスタンスでは、安定的にお金を貯めていくことは難しいでしょう。

支出の管理ができていない

次に考えられるのが、支出の管理が甘いという点です。

「何に」「いくら」お金を使っているのかしっかり把握していないと、いつの間にか出費が増えてしまい、気がつけば貯蓄に回せるお金がなくなっていたという事態にもなりかねません。

また、何気なく使ってしまう「ラテマネー」にも注意が必要です。ラテマネーとはアメリカのファイナンシャルアドバイザーであるデヴィッド・バック氏が定義した言葉で、1回の金額が少ないために無意識に使ってしまう出費を指します。

例えば、毎朝カフェで買うコーヒーやコンビニでのちょっとした買い物など、都度のラテマネーは少額かもしれません。しかし、月末に振り返ってみると意外と大きな出費になっていた、という経験がある人も多いでしょう。

このように貯蓄が続かない人は、支出の管理が疎かになっている場合が多いのです。

「成り行き貯蓄(余ったら貯蓄)」をしている

「成り行き貯蓄(余ったら貯蓄)」とは収入から支出を引いて、余ったお金を貯蓄する方法です。成り行き貯蓄だと1ヵ月間の生活費や食費のほか交際費や趣味の出費等を収入から支払った後、残ったお金を貯蓄に回すことになります。

これでは毎月の貯蓄額は多いときもあれば少ないときもあり、なかなか安定しません。また、なるべく貯蓄するお金を増やそうと無理な節約をしてしまい、それがストレスとなって挫折してしまうケースもあります。

お金が貯まっている人に共通している貯蓄方法が「先取り貯蓄」です。これは、収入から一定額を貯蓄として先にとりわけ、余ったお金を支出に回すものです。後述しますが、貯蓄を増やすためには先取り貯蓄が鉄則となります。ただし、月々の貯蓄額を前もって決めるには、やはり明確な目標設定が大前提となります。

貯蓄への考え方を変えよう

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シンプルに考えれば、お金を貯める方法は「収入を増やす」「支出を減らす」の2つだけです。このうち、支出を減らすのは自身の家計管理次第ですぐにコントロールできます。とはいえすべての交際費やレジャー費をカットするなど極端な管理をせず、無理のない範囲で支出を減らすのが、貯蓄を楽しく長く続けるためのコツです。

それではここからは、自分のペースで長く貯蓄を続けるための考え方を紹介していきましょう。

「1年間で50万円」 目的・目標は具体的に

まずは自分が何のためにお金を貯めるのかを決めれば、貯蓄へのモチベーションも高まり、支出を抑えることにも抵抗がなくなります。

叶えたい目標がないとつい自分を甘やかし、無駄遣いなどをしてしまいがちです。一方、達成後のビジョンを思い浮かべながら貯蓄をすれば、意外と続けられるものです。

また、目的を決めた後は目標金額と期間も設定しましょう。このとき、目標金額が高すぎたり期間が長すぎたりすると挫折してしまう可能性があります。最初のうちは「1年間で50万円を貯める」といった無理なく実現可能なレベルの目標にしておくと良いでしょう。

金額と期間が定まれば、月々に貯めるお金も自然と決まってきます。例えば1年間で50万円という目標なら月に4万円強を貯蓄すれば良いことが分かり、貯蓄も含めた家計全体をより具体的に把握しやすくなります。

先取り貯蓄が鉄則

前述の通り、コツコツとお金を貯めていくためには先取り貯蓄が非常に有効です。手元にあるお金を使わないためには意志の強さが必要ですが、収入から先に一定額を貯蓄に回し、残ったお金でやりくりするのはそれほど難しくありません。

先取り貯蓄の方法は自分でお金を別口座に移すほかに、自動積立定期預金などで自動的に貯蓄口座へお金を振り込むといった手段もあります。いちいち口座に移し替えるのが面倒だと思う人や、手元にお金があると使ってしまいそうで不安だという人は、これらを活用するのも一つの手です。

支出見直しは固定費から

支出を抑える際に大切なのが、食費や交際費といった変動費ではなく、家賃などの固定費から見直すことです。変動費は月々金額が変わるため、一定額を貯蓄し続けるのは簡単ではありません。一方、固定費は一度削減できれば、あとは「手間をかけずに」「ずっと」そのお金を貯蓄に回すことができます。

固定費の削減方法としては、家賃がワンランク下の物件に引っ越す、携帯を格安キャリアに乗り換えて通信費を抑える、生命保険料を見直すといった方法があげられます。

→「家賃の見直し」はこちらの記事もチェック
「家賃は月収の3分の1」はまだ通用する?令和時代、家賃を決める前に考えるべきこと

変動費は固定費が削減できてから見直しをすれば良いでしょう。このとき、買おうとしている商品が本当に必要かどうか見定めるのも重要です。インターネットの普及により、今や家にいながら何でも買えてしまう時代です。その分、購入に対する自分のなかのハードルが低くなってしまい、つい必要のないものまで買ってしまいます。不要な出費を増やさないよう、しっかりとした判断基準を持っておきましょう。

これならできるスモールスタートさせる3つの方法

どうしてもお金が貯まらない人やそもそも貯蓄の習慣がない人は、最初から大きな目標を設定するのではなく、1ヵ月や10万円など、小さな目標から始めるのも良いでしょう。

500円玉貯金

初心者向けのオーソドックスな貯蓄方法としては、500円貯金などの小銭貯金があげられます。1日の終わりに財布に入っている500円を全部貯蓄する方法もおすすめです。500円玉を無理やり作るために、あえて1,000円や1万円など大きな金額で支払いをして、意識的に500円玉を作っていくのも一つの手です。また、貯金箱は中身が見えるものにすると、視覚的にも達成感を味わうことができて貯蓄を続けやすくなります。

365日貯金

また、365日貯金も筆者おすすめの貯蓄方法です。こちらは始めた日から1円ずつ増やして貯蓄していきます。例えば4月1日は1円、翌日の4月2日は2円、といった風に貯めていきます。この方法で貯蓄していくと、最終的には66,795円貯蓄することができます。額が少ないので負担も少ないですし、物足りないと思う人はスタートのお金を増やしても良いかもしれません。

歩数貯金

最後におすすめなのが歩数貯金です。これは、1日歩く目標の歩数を自分で設定し、達成したら貯金するというものです。例えば、1日5,000歩達成したら500円を貯金、1日1万歩歩いたら1,000円といった具合に、自分でルールを決めて貯金します。金額をそれぞれ50円、100円としてもOKです。この方法は、お金も貯まるうえに、健康にもなれるので、一石二鳥の方法です。

これらの方法で大切なのが、小さな金額からコツコツと、かつルールを決めて行うことです。これらの貯蓄方法でお金が貯まっていく楽しさを覚えれば、今度は自分で金額を決めて本格的に貯蓄を始められるようになるでしょう。

まとめ

貯蓄で大切なのは、目標や計画を決めて行動に移すことです。どうしても貯蓄が続かない人は目的を曖昧にしていたり、無理なゴールを設定していたりしていませんか?

無理なく楽しく続けるためにも、まずはお金を貯めることに対して真剣に向き合ってみてください。お金が貯まったら何がしたいのか、どれくらいのペースなら自分にも可能かを一つずつ、コツコツと将来を見据えて実践して行くのが貯蓄成功への近道です。

ライタープロフィール
頼藤 太希
頼藤 太希
oney&You代表取締役/マネーコンサルタント
慶應義塾大学卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力。『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』(河出書房新社)、『人気FPが教える! 稼げるスマホ株投資』(スタンダーズ)など著書多数。

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