夢は選び、共に見る時代へークラウドファンディングというお金の使い方

夢は選び、共に見る時代へークラウドファンディングというお金の使い方

夢は選び、共に見る時代へークラウドファンディングというお金の使い方

「クラウドファンディング」とは、近年注目されている新しい投資方法です。出資することで誰かの夢を支援することができ、出資した人自身も幸福感を得られる可能性があります。 今回の記事では、クラウドファンディングについて「有効なお金の使い方のひとつ」としての側面を取り上げつつご紹介します。

「何を手に入れるか」ではなく、「何を応援するか」という、価値ある“モノ・コト”を支援するお金の使い方もあります。それが、近年話題になっている「クラウドファンディング」です。クラウドファンディングについて仕組みや特徴を知ることで、自分のお金を「幸福度の高い未来への投資」として活用することもできるのではないでしょうか?

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは?

まずは、クラウドファンディングの基本的な仕組みから確認していきましょう。

インターネットを介した資金調達法

クラウドファンディングは、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせた造語で、インターネットを介して多数の人もしくは投資家から、より簡単に出資を募ることができる手段のことをいいます。

これまで起業をするためには、出資者を募るためにとても大きな労力が必要でした。どんなに良いビジネスアイデアがあっても、投資家に認知されていなかったり興味を示されなかったりすると、手元に資金が集まらず何も始められません。

いまや世界のトップ企業であるGoogleやAmazonでさえも、最初は出資者を募るために投資家に対して何度もプレゼンテーションを行ったのです。

しかしクラウドファンディングの登場によって、インターネットを通じて「やろうとしていること」「作ろうとしているもの」を全世界に向けて発信し、それに共感した不特定多数の人もしくは投資家から資金が集められるようになりました。
加えて、時代の変化によりインターネットでコミュニケーションを取る人や、オンライン上で決済を完結する人が増加したことで、クラウドファンディングは身近な資金調達手段となったのです。

誰かの夢に出資できる新しい資金調達手段

クラウドファンディングの最大の魅力は、アスリートの活動や先端技術を搭載したガジェットの開発などに出資して、誰かの夢を応援できる点です。

例えば、海外で話題になったスマートウォッチ「Pebble」は、クラウドファンディングサイトKickstarterにて当時の最高額を集め、正式な製品としてリリースされました。

また、90年代に日本で活躍したバンドのあるファンが、ボーカルの没後20年を記念した映画の制作プロジェクトを成功させるなど、意外なところでも夢の実現に寄与しています。

これまでは、応援したい計画や夢を見かけても出資できる手段は限られていました。
しかし、クラウドファンディングの登場によって、インターネットを通じて誰でも手軽に、計画や夢に支援できるようになったのです。

さらに出資者は、出資額に応じて物やサービスといったリターンも得られるため、実施者と出資者の双方にとってメリットのある資金調達方法といえます。

小さい頃はだれもが夢を持っていたはず。「スポーツ選手になりたい」「ミュージシャンになりたい」といった夢や、「未来を変える可能性のある製品を開発したい」といった夢を、自分の代わりに叶えてくれそうな人に託し、応援することができます。

クラウドファンディングのメリットとデメリット

クラウドファンディングのメリットとデメリット

それではクラウドファンディングは、支援者にとってどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

メリット

クラウドファンディングのもっとも大きなメリットは、商品やサービス、分配金などの様々なリターンを得られる点です。

特に、リターンとして得られるガジェットや家具などは、お店では買えないような時代を先取りしたものが多く、実施者の夢が現実となった完成品は、出資者を少し先の未来に連れて行ってくれるでしょう。

また、物理的なリターンがあってもなくても「人や社会に貢献できた」という大きな心理的なリターンを得られます。

ベストセラーである「嫌われる勇気」で有名なアドラー心理学では、「他者に貢献すると自分自身が幸福になる」とされています。出資という形で他者に貢献することで、実施者が夢を叶えられるだけでなく、出資者自身も幸福になる可能性があるのです。

実際に筆者自身もクラウドファンディングで、いつもお世話になっている方が「パートナーに誕生日プレゼントを買いたい!」とお金を募っていた際に、少額ながらご協力させてもらったことがあります。

その時は出資額以上の価値があるお返しもいただきましたが、何より「あの人に少しでも貢献できた!」という大きな満足感を得たことを、今でもよく覚えています。

デメリット

投資したプロジェクトが実行されない場合や、失敗する場合がある点に注意しましょう。

募集期間で目標金額に達しなかった場合は、プロジェクトが実行されませんが、出資したお金が返還されることが多いです。
しかし集まったお金の額にかかわらずプロジェクトが成立するタイプもあり、計画が途中で頓挫して資金を持ち逃げされる可能性もゼロではありません。

さらにプロジェクトの途中で失敗に終わり、期待したリターンが得られないこともあります。従来の融資や株式発行といった資金調達手段と同じように出資側にリスクがあるため、出資先は入念に選びましょう。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングの種類

ここでは、クラウドファンディングの種類を簡単に解説していきます。

購入型

「購入型」とは、出資をすると物を購入する権利やサービスを利用する権利などのリターンが得られるクラウドファンディングです。現在行われているものの大半がこの形態をとっています。

購入型のクラウドファンディングには「出資額に応じたリターンを得られる」というメリットがあります。
例えば、購入型に出資することで、最新テクノロジーを搭載したガジェットやオリジナリティあふれる家具などの完成品をいち早く受け取れます。

また、アスリートが購入型で活動資金を募っている場合、出資によって遠征先でお土産を買ってきてもらえたり、プライベートレッスンを受けられたりといった特典が得られます。
そのため、「応援して終わり」ではなく、しっかりと自分のためにもなる支援方式であるといえます。
株式投資時に受けられる「株主優待」とは、また違った価値のある商品やサービスを受け取ることができ、もっともクラウドファンディングらしいタイプといえるでしょう。

寄付型

寄付型とは、実施者に対して寄付をするクラウドファンディングです。「災害に被災した人たちを支援する」「病院の新しい病棟を作る」など、人助けをするための資金集めとして行われる点が特徴的です。

基本的にリターンはない場合が多いですが、換金性のないお返しが得られることもあります。例えば、アスリートの活動を応援するクラウドファンディングでは、写真や手紙といったものを出資へのお返しとして用意していることもあるそうです。
人の心や想いに寄り添ったタイプであるといえるでしょう。

金融型

金融型は、出資者にたいして配当金や分配金などがリターンとして支払われるクラウドファンディングです。購入型のように実物ではなく、お金がリターンである点が最大の特徴で、出資者は資産運用の一環として出資することがほとんどです。
金融型は、株式やファンドなどに投資が可能なため、金融商品取引法や貸金業法といった法律の制約も受けます。
従来の出資スタイルに最も近いタイプといえるでしょう。

クラウドファンディングの始め方

クラウドファンディングを始める方法はとても簡単。サイト上で立ち上げられているプロジェクトから自分が出資したいものを選んで、募集期間内に出資の決済をするだけです。
出資した後は、プロジェクトの活動報告などを定期的に確認しましょう。

まとめ

あなたも誰かの夢を応援しよう!
クラウドファンディングの登場によって、誰もが夢や目標を実現できるようになっただけでなく、誰でもほかの人の夢を支援できるようになりました。
これまで使ってきたお金のほとんどが、自分のための消費であった方は、ぜひ誰かを支援するために使ってみてください。
人のためにお金を使い、「人の役に立っている!」と実感することで、きっとあなた自身が満たされるはずです。

ライタープロフィール
品木 彰
品木 彰
大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後、人材会社で転職コンサルタントとしての勤務を経て、2019年1月よりwebライターとして独立。
保険、不動産、投資、税金、貯蓄術など幅広いジャンルの記事の執筆や監修を行っている。FP技能士2級保有。

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