赤ちゃんのお宮参りってどんな行事?前もって知っておきたい知識

赤ちゃんのお宮参りってどんな行事?前もって知っておきたい知識

赤ちゃんのお宮参りってどんな行事?前もって知っておきたい知識

赤ちゃんの健やかな成長を神仏に願うお宮参り。地域によって様々ですが産後すぐに迎える行事なので、赤ちゃんが生まれる前から行事の流れを知って、準備しておきましょう。この記事では行事の流れや必要なもの、それにかかる具体的な費用などについてご紹介します。

産後すぐのイベント「お宮参り」とはどんな行事?

「お宮参り」は、出産を無事終えたことを神仏に奉告(ほうこく)し感謝するとともに、赤ちゃんの健やかな成長を祈るための行事です。神社にお参りする場合は「お宮参り(おみやまいり)、初宮詣(はつみやもうで)、初宮参り(はつみやまいり)」、寺院にお参りする場合は「初参り(はつまいり)」と呼びます。

お宮参りの時期は男児が生後32日目または31日目、女児は33日目とされていますが、地域によって多少違いがあります。また、赤ちゃんやご両親の健康状態なども考慮して、日取りを決めることも大事です。

お宮参り当日の流れは?

お宮参り当日の流れを紹介します。事前に予約が必要なこともありますので、当日慌てなくてすむように準備をしておきましょう。

祈祷の受付をし、初穂料を納める

まず、神社でご祈祷の受付をし、受付時に初穂料を納めます。ご祈祷は、事前に予約が必要な神社や、ご祈祷の開始時間が決まっている神社などがありますので、ご祈祷をお願いする神社のウェブサイトやパンフレットで確認しておきましょう。

受付を済ませたら、ご祈祷の時間が来るまで待ちます。この間に、神殿へ参拝をしたり、手持ちのカメラで撮影をしたりするのも良いでしょう。

ご祈祷を受ける

ご祈祷の時間になったら、神職の方から案内があるので、本殿へ移動し、ご祈祷を受けます。神職が祝詞(のりと)を読み上げるご祈祷の時間は、おおむね20~30分です。ただし、受付を済ませてからご祈祷が始まるまで、少し時間がかかることもあります。神社ごとにご祈祷とその前後の流れが決まっていますので、神職の案内に従いましょう。

食事会、撮影など

ご祈祷の後、赤ちゃんとご両親、祖父母で食事会や写真の撮影を行う場合もあります。

料亭やレストランを利用する、仕出し料理を自宅に届けてもらうなど、食事会のやり方をあらかじめ決め、予約しておくとスムーズに進むでしょう。写真スタジオで撮影を行うなら、こちらも事前の予約をしておきましょう。

ご近所へあいさつをする

ご近所の方へ赤ちゃんのお披露目をするよい機会だと捉えることもできますので、自宅へ戻ったら、ご近所にあいさつをするのも良いでしょう。

お宮参りについての気になる疑問(Q&A)

赤ちゃんの服装は?

お宮参りは赤ちゃんが主役です。赤ちゃんの服装を決め、赤ちゃんの服の格に合わせてご両親や祖父母の服装を決めるといいでしょう。

和装の場合、白羽二重の内着に祝い着を羽織るのが赤ちゃんの正式な服装です。最近は内着の代わりに白いベビードレスやカバーオールを着け、その上に祝い着を羽織る方法も増えています。帽子やスタイなど、赤ちゃんを刺激から守る小物も準備しておきましょう。

祝い着には、「男の子がたくましく育つように」、「女の子が健やかに美しく育つように」という願いが込められています。
男の子の祝い着には龍、虎、鷹、兜などが描かれ、女の子の祝い着には蝶、手まり、鈴、御所車(ごしょぐるま)や鼓(つづみ)など華やかな模様が描かれます。

祝い着を購入する場合、3万円から20万円程度とその価格には幅があります。

祝い着をレンタルする場合は、お宮参りに間に合うように手配しましょう。
レンタル費用は5,000円から2万円程度です。

赤ちゃんの服装は?

両親や祖父母の服装には、「こうしなければいけない」という決まりはありませんが、主役である赤ちゃんの服装に合わせて、服装の格がつりあうようにしましょう。

父親の服装は?

父親はスーツで参列することが増えています。赤ちゃんが正装の場合、略礼服に白のワイシャツを選び、白のネクタイを締めましょう。和服を選ぶ場合、一つ紋、または三つ紋入りの羽織を選び、袴(はかま)をはきます。

母親の服装は?

赤ちゃんが祝い着を羽織る正装の場合、母親は訪問着、色無地、付け下げなどを選びます。洋装のときは、ワンピース、セレモニースーツなど、フォーマルなものを選びましょう。

母親が和装を選んだ場合、赤ちゃんの授乳が難しくなります。和装の着崩れをご自身で直す自信がないならば、授乳のことを考えて、前開きの洋装を選ぶのも一案です。

初穂料はいくらお納めすれば良い?

お宮参りの初穂料は、神社ごとに決まりがありますので、ウェブサイトやパンフレットで確認しましょう。「お宮参りの場合〇〇円」、「ご祈祷は〇〇円以上から申し受けます」など、神社ごとに様々な決め方があります。

「お気持ち程度の金額」といった表現の寺社もあります。この場合は5,000円から1万円程度をお納めする人が多く、特にご祈祷後に縁起物をいただく場合や、複数の人でご祈祷を受ける場合には、1万円以上の金額を納める場合もあります。

お参り後の写真撮影や食事料金の相場は?

前述の通り、お宮参りの後に、スタジオや屋外で写真撮影をするご家族も多いです。撮影や写真選びにかかる時間を合わせて、2時間ほど見込んでおきましょう。

スタジオ撮影と写真・アルバム作成費用は2~5万円程度の場合が多く、屋外でのロケーション撮影の場合はカメラマンの出張費用がかかります。

お宮参りの後、両親と両家の祖父母で食事会を行うこともあります。神社によっては、食事ができる場所を設けているところもあります。ご祈祷後に遠くのレストランや料亭に移動することなく、食事をいただくことができるので、赤ちゃんやお母さんへの負担が少なくてすみます。

レストランや料亭で食事会をする場合、できるだけ個室を確保し、周囲を気にせずゆっくり過ごせるようにしましょう。
レストランや料亭では、1人あたり3,000円~1万円の祝い膳を選ぶご家族が多いようです。

また、仕出し料理を自宅に届けてもらう方法もあります。この場合の1人あたりの費用は2,000円~5,000円程度です。

お参り後の写真撮影や食事料金の相場は?

親戚や身近な人は贈り物をするべきか?

親戚や身近なご家族がお宮参りを迎えた場合、なにかお祝いを贈るべきでしょうか?実はこの時期は、出産祝いをお送りする時期と重なります。出産祝いと別に、お宮参りのお祝いを贈るのは、かなり親しいご家族だけの場合が多いです。

また、「祝い着は母方の実家が贈る」などの習わしもあったのですが、現代では祝い着をレンタルすることのほうが多いです。お祝いをしたいなら、赤ちゃんの両親がどういうお祝いを望んでいるかを確かめ、両家でお祝いの金額や内容のバランスがとれるよう、赤ちゃんの両親を通して話し合うという配慮も必要でしょう。

お宮参りのお祝いをいただいた人には、食事会などにお招きすることがお返しとなります。出産祝いをいただいた人には、お宮参りを済ませたころに、出産内祝いをお贈りすると良いでしょう。

まとめ

赤ちゃんの健やかな成長を願うお宮参りは、ご両親と赤ちゃんが経験する初めての行事で、戸惑うこともあるかもしれません。ご祈祷や食事など、事前の予約が必要な場合も。そのため、赤ちゃんが生まれる前から流れを確認し、ご両親と両家の祖父母で話し合い、地域の風習なども確認した上で、服装や当日の流れを決めましょう。

ライタープロフィール
河野 陽炎
河野 陽炎
プロ資格マニア、ライター、起業・集客コンサルタント。
ライターとして金融・経済関係の原稿を多く手がける。次々と改正される法律や、発売される数多くの金融商品が、1人の生活者としての私たちにどのような影響を与えるのか、という点を大切に執筆活動を行う。大阪・泉州の郊外で、農家をリノベーションした住宅を自宅兼オフィスとする。趣味はディンギーヨットに乗ること、資格を取ること、日本の伝統芸能とウルトラマンに関すること。著書は「プロ資格マニアになる方法」「あなたの隣のコンサルタント」「今日から病気も友達」など。
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