家族挙式って、そもそもどのような式なの?

家族挙式とは、家族や親族など身近な人のみを招く小規模スタイルの結婚式のことです。
結婚式には、多くの方がイメージされる教会、ホテル・専門式場のような大きな会場で行うものからゲストハウスやレストランなどで開催するものまで、様々な種類があります。
新郎新婦の好みの雰囲気やゲストの方の雰囲気、人数などの条件に合わせて式場を選ぶのが一般的ですが、最近では「最低限の人数で式を挙げたい」と小規模な結婚式プランを希望する方も多くなっています。
では人気が高まっている家族挙式の魅力はどのようなところにあるのでしょうか。
小規模でも素敵な結婚式が叶えられる!家族挙式の良さとは

ポイント1:アットホームさや一体感が演出できる
「小人数の家族挙式だと、結婚式が地味になってしまうのでは・・・・・・。」と不安に思う方もいるかもしれませんが、結婚式は開催する新郎新婦が創意工夫を凝らすことで、十分に華やかさを演出することができます。
少人数であることで、ゲストとの距離感が近くなるため、挙式する人の個性を出したり、温かみのある演出ができることは大きなメリットといえます。
ポイント2:ゲストとの会話を存分に楽しめる
友人や知人を数多く呼ぶ大人数の結婚式では、せっかく参列してくれたゲストともゆっくり会話する時間が取れず、挨拶をして写真を撮るだけ・・・ということもしばしば。
一方、少人数の家族挙式では、新郎新婦両方の参列者の顔がきちんと見え、お話をしながら進められるため、新郎新婦はもちろん、参列するゲストの満足度も上がり、関わるすべての人が幸せを実感しやすいという魅力があります。普段はなかなか会えなくても、せっかく家族や親族が集まる貴重な機会では会話をたくさん楽しみたいですよね。
また、ゲスト一人ひとりに新郎新婦からの手紙を送るなど、大規模な式ではなかなか難しい方法で感謝の気持ちを伝えることもできるでしょう。
ポイント3:費用を抑えられる
結婚式と聞くと多額の費用がかかってしまうイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、少人数の家族挙式の場合は費用を大幅に抑えられることもポイントです。
予算が限られている方や呼ぶゲストの人数が決まっている方は、見積もりの段階から安心して結婚式準備に臨めます。
ただし、人前式を行うのか、神前式を行うのかによって、費用は多少前後することも。一般的には、人前式の方が費用が安くなる傾向にあるようです。同じ家族挙式プランでも費用は式場ごとに違うようなので、まずは一度各式場へ相談し、見積りを出してみることをおすすめします。
魅力溢れる家族挙式、こんな方に特におすすめ

いわゆる1980年代頃に流行った「派手婚」に代わって注目を集めている「家族挙式」は、派手な結婚式にはちょっと抵抗感があるけれど、やはり結婚式は挙げたい、と考える方の理想を叶えやすい選択肢の一つです。
働き方、ライフスタイルが多様化する現代においては、結婚式への考え方も人それぞれです。
・フリーランスで会社に所属していないので、仕事関係の知人を招かなくてよい
・再婚なのであまり派手に行いたくないが、家族には感謝を伝えたい
・結婚式にかけるお金は最低限にし、旅行や日常の趣味などに回したい
など、家族挙式が選ばれる理由も様々かと思います。
仕事や金銭面での考え方、大切にしたいものは何かなど、新郎新婦の価値観がそのまま現れるのが「未来の挙式スタイル」かもしれません。
家族挙式の平均費用や相場は?

実際に家族挙式の平均費用を見てみると、挙式のみの場合、関東地区の平均が約34.8万円、関西地区の平均が約32.1万円。全国平均的には約34万円前後となっています。
参考:ハナユメ ウェブサイト(外部サイト)
なお、挙式と披露宴を両方行う場合にかかる費用の全国平均は、招待人数が10名の場合は約106.4万円、20名だと約135.2万円、30名だと約184.5万円となっています。

参考までに、60名以上の中規模結婚式の場合だと、挙式・披露宴にかかる費用の平均総額は約354万円となっているため、やはり家族挙式の経済的メリットは大きいように感じますね。
参考:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ(外部サイト)
費用面に関しては、相場を参考にしながら新郎新婦が無理のない範囲で素敵な結婚式を叶えられるよう、まずは家族挙式プランを設けている式場に問い合わせをするのが良いかもしれません。
まとめ

最近は社会的にも結婚式の捉え方に変化の兆しがあり、「ゲストに感謝の気持ちを伝える場」と捉える方はもちろんのこと、「人生を振り返り、生き方を再認識する場」と考える新郎新婦の数も増えています。
結婚式だけではなく、結婚の形自体も多種多様になってきている令和の時代だからこそ、大切な家族との繋がりをより実感できる家族挙式は、今後はますます広まっていくのではないでしょうか。
多くの友人や知人に囲まれる盛大な結婚式もとても素敵ですが、新郎新婦と二人を祝福するゲストとの距離が近い家族挙式は人となりを感じられる演出や会話でより一層みんなの心に残るひとときになるのかもしれません。
結婚式のプランニングに悩んでいる方は、ぜひともご参考いただければと思います。
ライタープロフィール

フリーランス広報・ライター。北海道札幌市出身、東京都在住。IT企業の人事・採用広報を経て独立。BtoB企業で採用業務に従事した経験から、ダイバーシティやジェンダーなど社会問題に深く関心を持つ。業界紙での執筆や、オウンドメディア記事・広報コンテンツの企画・取材・執筆をはじめ、モデルとして企業広告に出演するなど幅広く活動。
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