まるで高級ホテル住まい!? ハイグレード老人ホーム見聞録【前編】

まるで高級ホテル住まい!? ハイグレード老人ホーム見聞録【前編】

まるで高級ホテル住まい!? ハイグレード老人ホーム見聞録【前編】

年齢を重ねると頼りになるのが、老人ホーム等の施設。その内容は種類によって異なりますが、今回は生涯にわたり過ごせる老人ホーム、その日本最高クラスともいえる『サクラビア成城』で、「最高級の老後の暮らし」をリサーチしてきました。

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高級老人ホームのパイオニア。入居費は1億2,000万円から

ラテン語の「聖なる道」をその名の由来とする『サクラビア成城』が位置するのは、高級住宅地として古くからのブランドを誇る、世田谷区成城。最寄りの成城学園前駅や環状八号線の喧騒から少し離れた閑静な住宅街に、3,000坪を超える緑豊かで広大な敷地が現れます。

高級老人ホームのパイオニア。 入居費は1億2,000万円から
豊かな緑に彩られる正門

『サクラビア成城』はセコム医療システム(株)と森ビル(株)が共同運営していて、オープンしたのは高齢者向けサービスがまだそれほど注目されていないバブル期後期の1988年です。近年になって“高級老人ホーム”がいくつか登場しているものの、肩を並べるグレードを実現できる施設は数少なく、オープン以来、長年にわたって“日本最高クラスの老人ホーム”のブランドを築き上げてきた存在です。

老人ホームでは入居時に「入居費」と月々の「生活費」を支払う形式が多く、都内の高級老人ホームと呼ばれる施設でも1名の「入居費」がおよそ2,000万~5,000万円中心のところ、『サクラビア成城』の入居費は、1億2,000万円から。10階建て最上階角部屋約150㎡の部屋は、2名入居で4億円を超えます。この金額からもうかがえるグレードの高さ。なお、入居条件としては70歳以上で自立していることが定められており、入居審査では施設内クリニックでの問診なども行われます。ではさっそくその施設とサービスの中身を見ていきましょう。

ハレの日の食事から家庭料理まで。食の楽しさを実現するレストラン

ハレの日の食事から家庭料理まで。 食の楽しさを実現するレストラン
ロビーには24時間体制でスタッフが常駐しています

足を踏み入れてまず驚かされるのが、シャンデリアの下がる広々としたロビー。その造りはまさに高級ホテルのラウンジを思わせるもので、一瞬で老人ホームへのイメージがくつがえされる高級感です。そして1階にあるレストランこそが、他の老人ホームとは一線を画す『サクラビア成城』の特徴の一つです。

一般的な老人ホームの食事は、毎日決まった食事が提供される給食スタイルか、1週間前にいくつか用意されたセットの中から希望を伝える形式がほとんど。しかし『サクラビア成城』は、好きな時に足を運んで、好きなものを注文する一般的なレストランと何ひとつ変わらないスタイル。日替わりや週替わり、特選メニューを含む和洋中30種類以上のメニューを用意しており、フィレステーキや刺身盛り合わせから家庭料理まで幅広くラインアップしています。

高級老人ホームであってもレストランは外部業者に委託することが多い中、調理を手がけるシェフ、サービスの専門スタッフなど、自社スタッフでの運営を行うのもこのレストランの特徴。また毎週木曜日には、梅丘の老舗すし店『寿司の美登利』が職人ごと出張し、施設内の寿司コーナーで、店同様にカウンターで握る寿司を味わえるというサービスが人気を集めています。

一方で、もちろん健康面への配慮も欠かしておらず、健康状態をケアスタッフと栄養士が共有し、栄養バランスや味付けについては一人ひとりに合わせた内容で提供。健康管理に不安を感じるストレスもなく、さらに食べる楽しさを十二分に満たす食事を毎日味わうことができます。

中庭を臨むレストランはまさにホテル品質
中庭を臨むレストランはまさにホテル品質
季節ごとの特別メニューも用意
季節ごとの特別メニューも用意
老人ホーム内とは思えない寿司コーナー
老人ホーム内とは思えない寿司コーナー

15タイプの居室は約50~150㎡。共用施設にも細部までのこだわり

1階から上層に設置されているのが、約150室の居室スペースと、多彩な共用施設です。1億2,000万円~4億円以上と異なる入居費ですが、その違いは15タイプ用意された居室の違いによるもので、受けられるサービス等は金額によって違いはありません。

A〜Nまでクラス分けされた居室のうち、中心となるのが約68㎡の1LDKスタイルのAタイプ(入居費:1名入居=1億4,710万~1億7,460万円、2名入居=1億6,470万~1億9,220万円)と、約92㎡の2LDKスタイルのDタイプ(入居費:1名入居=2億1,110万~2億5,260万、2名入居=2億2,870万~2億7,020万円)です。H以上のクラスは建物上階角部屋、最上階で、1室ごとにスタイルが異なる特別室扱い。

15タイプの居室は約50~150㎡。 共用施設にも細部までのこだわり
中心となるAタイプの居室。家具は持ち込みなので、自分好みにアレンジできます

共有施設は、富士山や中央アルプスまで一望できる最上階スカイラウンジや高級感にあふれるサロンの他、トレーニングルーム、シアタールーム、アトリエ、陶芸工作室、美容室など、多くの共用施設を用意しており、趣味の時間や家族・友人との時間を過ごすには十分な内容。中庭に咲く八重桜や花火の鑑賞会、コンサート、トークショーといったイベントも盛んに行われており、充実した日々を送ることができます。

ホールではコンサートや講演会を開催
ホールではコンサートや講演会を開催
一流のインテリアが揃えられたサロンには個室も完備
一流のインテリアが揃えられたサロンには個室も完備

医療・介護体制ももちろん最高クラス。医師・看護師が24時間365日常駐する安心感

豪華な施設の一方で、老人ホームとして欠かせないのが医療・介護体制ですが、この点においても日本最高クラスのクオリティは十分に発揮されています。まず医療体制については、近隣に大規模病院があるという点を売りにする高級老人ホームが多い一方で、『サクラビア成城』は施設内にクリニックが設置され、近隣の東京女子医科大学病院のベテラン医師を中心に、24時間365日体制で医師と看護師が常駐する日本国内の施設では非常に希少な環境を実現。しかも施設内クリニックなので待ち時間もほとんどなく、受診が可能。さらには人間ドックを年2回無料で行うなど、居住者の健康不安を徹底的にフォローする体制が敷かれています。

そして介護が必要になった場合、多くの高齢者介護施設では他の居室への住み替えを行うのが一般的な中、住み替えなしで生活できるのも大きな特徴。また要介護者1.5名に対して介護福祉士や看護師1名でケアを行なう手厚い体制を敷いています。

医療・介護体制ももちろん最高クラス。 医師・看護師が24時間365日常駐する安心感
居室への訪問診察にも対応しています

まさにため息が出るほどの空間とサービス。日本最高クラスの老人ホームの前では「老後の不安」という言葉もどこかに消えてしまいそうです。

とはいえ、終活の準備は早いうちから始めておいた方が良いでしょう。
終活についてはこちらの記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。
現役世代から知っておきたい、終活と3つの寿命【前編】(外部サイト)
現役世代から知っておきたい、終活と3つの寿命【後編】(外部サイト)

次回は、この『サクラビア成城』の利用者とその暮らしぶりにスポットをあてていきます。ハイグレードな施設と同様に、その生活や利用方法もまた、私たちの老人ホームへのイメージを大きく変える驚きに満ちています。

【施設概要】
サクラビア成城
東京都世田谷区成城8丁目22-1
運営母体:株式会社プライムステージ

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ライタープロフィール
石田 俊彦
石田 俊彦
2004年明治大学商学部卒業。飲食雑誌・ビジネス雑誌等の編集記者を経て、広告代理店で主に教育機関の広告制作を手掛ける。その後、IR支援会社を経て、2018年より広告制作・編集者・ライターとして活動。

石田 俊彦の記事一覧はこちら

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