ロボットの進化で家事から開放される?未来をイメージする最新実例

ロボットの進化で家事から開放される?未来をイメージする最新実例

ロボットの進化で家事から開放される?未来をイメージする最新実例

技術の進歩により、暮らしの中でロボットが活躍する機会が徐々に増えています。現在、どのようなロボットの開発が行われているのでしょうか。政府が掲げる2040年の未来像とともに紹介します。

日常生活に浸透するロボット開発の最新事例

ロボットは、私たちの生活の至るところで活躍しています。身近ではお掃除ロボットが多くの家庭で見られるようになりました。簡単な接客をこなす人型ロボットも次々登場しています。

ロボットがより高いレベルで家事を代行、人が操縦する大型ロボットが工場現場で重労働を行ってくれるなど、技術の進歩により実現されていくかもしれません。ロボットとともに暮らす社会も、実はすぐそこまで来ているのです。

そんな未来をイメージする第一歩として、まずは最新ロボットの実例を見ていきましょう。

日常生活に浸透するロボット開発の最新事例

人型ロボットは前転やひねりジャンプできるほどに進歩!

人型ロボットが不自然な体勢でカクカクと二足歩行をしていたのは昔の話。近年、海外ではスムーズな歩行はもちろん、段差を飛び跳ねたり、前転やひねりジャンプしたりといった動作を行えるロボットが開発されています。

そもそも、私たちが普段行っている二足歩行は、ロボットでの再現が難しいとされてきました。重心の移動や足運びのタイミング、路面状況に合わせたバランスの維持などに、様々な計算と制御が必要となるためです。

一方、最新の人型ロボットは雪山をも駆けあがり、転んでも自分で立ちあがることができます。ドアの開閉や、スマートデバイスの操作、ピアノ演奏や絵を描くといったより繊細な動きを実現した例もあります。

ロボットが人に近い動作を行えるようになる大きなメリットは、人間の道具や設備が使いやすくなるという点です。ドアや階段、家電製品などの道具や設備は、私たち人間の使用を前提に作られているので、人型ロボットの方が既存の環境に馴染みやすいのです。

四足歩行ロボットは公園のパトロールで活躍中!

二足歩行ロボットは、人に近い動作を行えるようになってきています。しかし、現代の技術力では、バランス面を考慮すると四足歩行ロボットの方が現実的である場面もあります。

実際に四足歩行のロボットは、実用化が進行中。日本を始めとした世界各国でパトロールや点検作業に従事しています。おもに「建築現場での保守点検」「安全性の観点から人が立ち入れない場所での作業」「公園などの長距離巡回業務」といった場面で、人間に代わり活躍しています。

また、四足歩行のロボットに、精密な動きを担当する第5の手を装着する実験も。転びにくい四足歩行ロボットと、人の手を再現したロボットを組み合わせることで、活躍の場が広がることが期待されています。

ロボットアームは工業組み立てから食品加工まで幅広く活躍!

ロボットアームは工業組み立てから食品加工まで幅広く活躍!

工業製品の組立や食品加工など、産業界で活躍するロボットアーム。精密作業や単純作業を人間の代わりに行うことで、業務の効率化や人手不足の解消に貢献しています。

技術が進化したことで、これまで熟練した技術が必要だった作業もロボットが代替できるようになりました。例えば、複雑な形状を持つ金型の研磨作業をロボットアームで自動化。5~6人が担当していた作業を一台でこなせるようになり効率化が実現しました。さらに、研磨精度の向上にもつながったそうです。

また、プラスチック製品の工場では、これまで人が目視で品質をチェックし、整列、箱詰めしていた工程をロボットアームで全自動化し効率化した例もあります。

他にも、そばの調理を全自動で行うロボットアームが、実際に日本の駅のそば屋で導入されています。ケースから麺を取りあげ、茹で、洗い、水で締める。従業員一人分の作業を代替していますが、麺の補充や利用客への提供は、まだまだ人間が必要とのことです。

宇宙空間では、スイッチを押す操作やパーツの組み立て作業を自律して行うロボットアームの開発も進められています。宇宙ゴミ衝突の危険性などが伴う船外作業を機械に任せることができれば、宇宙飛行士の身の安全もより守られますね。

ロボットを操縦してバトルするアクティビティも

産業や日常生活だけでなく、アクティビティの分野でもロボットの開発・活用は進められています。

例えば、国内では2メートル以上の人型ロボットを装着し、パイロットとなって戦うスポーツのプロジェクトが進行中。中の人間の動作に連動してロボットが動く仕組みで、誰でも簡単に操作可能となっています。

同プロジェクトは、2025年までに人型ロボットを使った10のスポーツの実現をめざしているとのこと。近い将来、アニメのようにロボットを操縦できるようになるかもしれません。

また、海外ではドローンやラジコンロボットを操作し、チーム同士で試合を行う大会が実際に開催されています。

大会は2015年から毎年開催されています。残念ながら2020年は中止となってしまいましたが、日本のチームが出場した実績もあり、今後の活躍がますます期待されます。

ロボットがあたり前になった社会はどうなる?

ロボットがあたり前になった社会はどうなる?

将来、生活のほとんどがロボットにサポートされるようになり、私たち人間はクリエイティブな仕事や文化を楽しむことに専念できるようになるかもしれません。

ここからは2040年の実現を目標とした文部科学省の資料を基に、ロボットが活躍する未来社会のイメージをいくつか紹介していきます。

朝の支度から家事まで何でも手伝ってくれるロボット

ロボットとの暮らしでまず思い浮かぶのが、お手伝いロボットではないでしょうか?「歯磨き」「着替え」「朝食」など、朝の支度をサポートしてくれるお手伝いロボットがいたら嬉しいですよね。

人が抱く感情や気分の測定、周囲の状況から必要な動作を判断する処理能力など課題は多くありますが、実現されれば格段に暮らしやすくなりそうです。

農業・工芸分野では職人技も再現される

農作物の健康チェックや、漆塗りといった日本が誇る伝統工芸品の制作において、職人技をマスターしたロボットの活躍が期待されています。

農業や伝統技術の中には人間が長年にわたり培ってきた「感覚」が重要となるものも多くあり、後継者問題が常に課題としてあります。

今、それらを膨大なデータを基にアーカイブ化することで、ロボットが再現できるのではと考えられているのです。実現すれば、人手不足が問題となっている第一次産業や貴重な伝統技術の存続ができるかもしれません。

また、広大な農地をドローンで一括管理する「全自動農村」といったアイデアもあります。

人が立ち入れない災害現場や高所での活躍

冒頭で紹介した四足歩行ロボットのように、安全面から人の立ち入りが難しい現場での救助や情報収集を担わせようという発想です。また、崩落現場や山岳地帯における飛び石伝いの移動なども、最新の人型ロボットならこなせるかもしれません。

災害現場だけでなく、橋梁といったコンクリート構造物の組み立てなど、危険が伴う高所での作業も全自動化が想定されています。

感染拡大を防ぐ医療現場

医療現場では院内の消毒から高精度な手術まで、様々な活躍が期待されています。

例えば、院内での感染症などの二次感染を防ぐためには徹底した消毒活動が必要となります。人と人との接触もなるべく避けなくてはなりませんが、一方で患者への食事や薬の運搬も欠かせません。その点、ロボットなら感染のリスクが低く巡回消毒や看護支援活動が可能です。

また、人間の手が届きづらい部位での高精度な手術も、ロボットアームを活用すれば低リスクでこなせるようになると考えられています。

ロボットフレンドリーな社会へ

最後に一つ、国内で取り組まれている「ロボットフレンドリーな社会」の研究について紹介します。

ロボットが社会に溶け込み、人間のサポートを行うためにはドアの開閉や階段の昇降といった、動作面での課題があると説明しました。製造ラインを自動化しようとしても、高度な作業の再現には今以上の技術が必要になる可能性があります。

そこで、ロボットの機能を高めるのではなく、導入しやすい環境を用意してしまおうというのがロボットフレンドリーの考え方です。

簡単にいえば、ロボットに優しい生活環境を作ろうという研究開発。オフィスのパトロールを任せるのであれば、段差の少ない施設にする。食品加工ラインを任せるのであれば、ロボットでも行いやすい盛り付け方法、掴みやすい包装容器を考案する。こちらからロボットに対して歩み寄ることが、ロボットの導入推進には必要だという考え方です。

技術の進歩により、ロボットは実に多くのことをこなせるようになりました。しかし、社会には導入の余地がまだまだあります。夢のような社会をいち早く実現させるためには、ロボットフレンドリーのような発想の転換もまた、大切といえそうです。

参考:
(公財)新産業創造研究機構 IoT・AI・ロボット導入・活用事例集(外部サイト)
経済産業省 ロボットフレンドリーな環境を実現するための研究開発がスタートします(外部サイト)
文部科学省 令和2年版科学技術白書(外部サイト)
総務省 2030年代に実現したい未来の姿と実現に向けた工程イメージ(外部サイト)

ライタープロフィール
笠木 渉太
笠木 渉太
主にマネー系コンテンツ、広告ツールを制作する株式会社ペロンパワークス・プロダクション所属。立教大学卒業後、SE系会社を経て2019年に入社。主にクレジットカードやテック関連のWEBコンテンツ制作や企画立案、紙媒体の編集業務に携わる。

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