「エシカル消費」って知ってる?未来のために今からできること

「エシカル消費」って知ってる?未来のために今からできること

「エシカル消費」って知ってる?未来のために今からできること

「エシカル消費」という言葉をご存知ですか?倫理的・道徳的消費という意味を持つ概念で、2015年国連サミットでのSDGsの採択に伴い注目を集めています。今回は、この「エシカル消費」という考え方を深掘り、日々の生活にどのように取り入れられるかを解説します。

エシカル消費(倫理的消費)とは?

エシカル消費(倫理的消費)とは?

エシカル消費の概念は、「エシカル(Ethical)」という単語の意味を知ることで理解できます。「エシカル」 を 直訳すると「倫理的な」「道徳的に正しい」という意味ですが、一般的には「法的な縛りはないものの、多くの方が正しいと考える社会的な模範」という意味合いを含みます。

この「エシカル」に「消費」を組み合わせた「エシカル消費」は「倫理的消費」とも呼ばれ、消費者庁は「消費者それぞれが各自にとっての社会課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと」と定義しています。

なぜ、エシカル消費(倫理的消費)が注目される?

この「エシカル消費」が注目されている理由としては、2015年9月に開催された「国連持続可能な開発サミット」で採択された2030年までに達成すべく掲げられた国際目標であるSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が関係しています。

SDGsは17の大きな目標と、その目標を達成するための169のターゲット、232の指標で構成されています。エシカル消費は目標のうち、12個目の「つくる責任 つかう責任」にあてはまります。

世界の人口は、2050年までに現在よりも約30パーセント増加し、96億人に達するといわれています。私たちは日々、食物やエネルギーなど、様々な資源を消費しながら生活しています。しかし、人口が96億人に達した場合、地球と同じ惑星が3つなければ、今と同様のライフサイクルを送るのは困難であるとされています。
地球の未来のためにも、今ある資源を持続可能にするためにも、資源を効率的に利用する必要があるのです。


そのために取り上げられたのがエシカル消費です。現在も消費者庁を中心に、エシカル消費の普及・啓発活動が行われています。今後も、消費者の意識向上をめざした学校教育や、消費者・事業者などによる活動が実施されていくでしょう。

「エシカル消費」に対する消費者意識

「エシカル消費」に対する消費者意識

では実際に、どれほどの方が「エシカル消費」を認知し、実践しているのでしょうか。消費者庁によって2020年2月に実施された、全国の一般消費者を対象とする調査によると、2016年度の調査と比較して、エシカル消費に関連する言葉の認知度は拡大しており、6.0パーセントから12.2パーセントと約2倍に上昇したとの結果が出ています。

認知度の拡大に伴ってエシカル消費への興味も上昇しており、2016年度に「興味がある」と回答した人は全体の35.9パーセントであったのに対し、2月の調査では約60パーセントの人が興味を持っていることが分かりました。

ただ、エシカル消費に関する言葉を知っている方のなかでも、日頃からエシカル消費につながる行動を実践している人は多くないのが現状です。2016年度の調査からは上昇しているものの、2020年2月時点でも、その割合は36.1パーセントに留まっています。

また、エシカル消費につながる商品・サービス購入の意向がある人は81.2パーセントと高いものの、実際の経験者は35.5パーセント。具体的な商品・サービスの認知度が低いことや、欲しいと思える商品を見つけられないことが課題として考えられます。

出典:消費者庁「倫理的消費(エシカル消費)」に関する消費者意識調査報告書(2020年2月28日)(外部サイト)

今日から始められること

今日から始められること

では、エシカル消費について、具体的にどのような行動ができるのでしょうか。買い物をするときはもちろん、買い物以外でも実践できる行動例を紹介します。

買い物時の「エシカル消費」

・マイバッグを持参する
・必要な食品を必要な量だけ購入する
・リサイクル素材を使ったものや省エネ製品など、環境に配慮した商品を購入する
・地元の産品を購入する
・被災地の産品を購入する
・福祉施設で作られた製品を購入する
・フェアトレード商品を購入する
・寄付付き商品を購入する
・エシカル消費に関連する認証ラベル・マークのついた商品を購入する

買い物時にできるエシカル消費の代表例は、マイバッグを持参すること。2020年7月1日からレジ袋が有料化され、自然とマイバッグを使用する習慣がついた方も多いかもしれませんが、実はこの行動もエシカル消費につながっています。

また、エシカル消費に関連する認証ラベル・マークは、第三者機関によって一定の基準を満たしていると認証された商品につけられています。認証ラベル・マークには、以下のような種類があります。

・エコマーク:「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる
・MSC認証:持続可能で、環境に配慮した漁業で獲られた水産物につけられる
・FSC®認証:適切に管理された森林の木材とその木材から作られた製品につけられる
・GOTS(オーガニック・テキスタイル世界基準):オーガニックのコットン、ウール、麻などの原料から環境的・社会的に配慮した方法で作られた繊維製品につけられる

エシカル消費に関する認証ラベル・マークは、ほかにも数多くあります。どんな認証ラベル・マークがあるのか、どんな商品につけられているのか注目しながら買い物をしてみてはいかがでしょうか。

買い物以外でできるエシカル消費

・食品ロスを減らす
・マイボトルを持ち歩く
・ストローなど、使い捨てプラスチックの使用を減らす
・3R(リデュース、リユース、リサイクル)を心掛ける

買い物以外で最も手軽にできるエシカル消費は、食べ残し(食品ロス)を減らすことです。食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。日本の食品ロス量は、2017年度推計で年間612万トンといわれています。これは日本人1人あたりに換算すると、お茶わん約1杯分(約132グラム)の食べられる食品を毎日捨てていることになります。

料理をする時には食べきれる量を作る、食材を上手に使い切る、作りすぎてしまった料理はリメイクし別の料理として楽しむ。このようなささいな行動・意識が、食品ロスを減らすことにつながるのです。

できることからエシカル消費に取り組んでみよう

できることからエシカル消費に取り組んでみよう

「消費者が社会課題の解決を考慮したり、課題に取り組む事業者を応援したりしながら消費活動を行うこと」を意味する、エシカル消費。一見すると難しく感じるこの活動ですが、実際は身近なところから取り組めることも数多くあります。

国際目標として定められているSDGs達成のため、そして何よりも地球の未来のために、毎日の暮らしのなかでできることから実践してみてはいかがでしょうか。

ライタープロフィール
ながた さや
ながた さや
Webライター。1993年生まれ。新卒でIT企業のエンジニアとして勤務後、2018年9月からフリーランスのWebライターとして活動を開始。SEO・取材記事を中心に、美容・旅行・ITなど様々なジャンルの執筆を行っている。
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