健康はIT端末で管理!ITとともに進化するフィットネスの未来

健康はIT端末で管理!ITとともに進化するフィットネスの未来

健康はIT端末で管理!ITとともに進化するフィットネスの未来

最近、スマホなどのITデバイスを利用したフィットネスが注目されていますが、「どういうメリットがあるかよく分からない」という方も多いでしょう。今回はITを取り入れることで実際にどのようなことができるのかを、パーソナルトレーナーが解説します。

トレーニングやダイエットは、ITデバイスで管理する時代に!?

トレーニングやダイエットは、ITデバイスで管理する時代に!?

トレーニングやダイエットと聞くと、「ジムに通ってひたすら根気強く続けるもの」というイメージがあるのではないでしょうか。

もちろんそういった側面も当然ありますが、今はトレーニングもダイエットもITデバイスで管理する人も多くなってきています。

ITデバイスの利用で様々なことが可能になりますが、ダイエットやトレーニング、健康管理などで用いる最大のメリットは「客観性と正確性」の向上です。

健康法やトレーニング方法は、本やインターネットで調べれば山ほど情報が出てきます。その中にはその本の著者には合う方法ではあっても、誰にでも合う訳ではないと思えるような「その人の成功体験に基づく“主観”で語られているやり方」も見受けられることもあります。

それに対し、ITデバイスを活用したトレーニングやダイエットは、定量的なデータに基づいてその人に沿った最適なプランを提案してくれるため、客観的な視点で健康管理やダイエットが可能になります。これはITデバイスを利用したフィットネスのメリットです。

ITとフィットネスの連携でできることは?3つの観点から解説

では、実際にITデバイスを活用するとどのようなことが可能になるのでしょうか。ITとフィットネスの連携によってできることを、3つのポイントにまとめて紹介していきます。

①ダイエットへの活用

①ダイエットへの活用

ダイエットの成否の大きなウェイトを占めるのが、食事です。ダイエットを成功させるためには、現在の体型を作っている原因を“客観的”かつ“定量的”に把握する必要があります。

これはパーソナルトレーニングの現場では「あるある話」ですが、体重が基準値をオーバーしていながら「私はあまり食べていないのに太ってしまう体質なんです」と相談される方が実は少なくありません。

この「あまり食べていない」というお悩みは、客観的ではありません。これを客観性と正確性を持って検証するのが、ITデバイスの役目です。

食事の記録を取るアプリがたくさんありますが、その日食べた食事を写真に撮っておくだけで、十分客観的なデータになります。

食事の時間、起床時間、食事以外での飲み物の記録まで含めて1週間程度情報を収集できれば、「現在の体型を作っている理由」が分かります。

最近では、栄養士の食事指導サービス付きのアプリも配信されており、アプリに写真を記録していくだけで正確な食事指導が受けられます。

さらに技術が進めば、未来にはAIが写真を分析して自動で献立や外食メニューを選んでくれることも可能になるのではないでしょうか。

②健康管理への活用

②健康管理への活用

健康管理への活用方法として、心拍数の測定があります。血圧測定も含めた方が正確ですが、血圧の測定は手間がかかります。しかし、心拍数だけであればかなり簡単に測定が可能。それがスマートウォッチによる測定です。

過労、ストレス、睡眠不足などの影響は心拍数に現れます。通常よりも心拍数が高い場合は、何らかの不調が身体に起きているサインです。

これも客観的なデータがなければ「なんか今日は元気が出ない」「やる気がしない」という気持ちの問題で片づけられがちですが、やる気が起きないのではなく、本当は身体が発しているSOSかもしれません。

心拍数を毎日測定することができるのは、スマートウォッチの大きな利用価値の一つではないでしょうか。

③トレーニングへの活用

③トレーニングへの活用

トレーニングで活用する場合も、先ほどの心拍数が便利です。心拍数によって、運動の強度が適正かどうかを判断することができます。

運動強度の目安は、心拍数と年齢から算出する方法が長年使われています。

目標運動強度目的
85%~レース体力向上
70~85%持久力向上
60~70%脂肪燃焼、健康増進
50~60%運動初心者、ウォームアップ、クールダウン

(目標運動心拍数=最大心拍数[220-年齢]×目標運動強度%)
出典:コニカミノルタ ウェブサイト (外部サイト)

「運動量が多い」という主観的な感覚は、適切なトレーニング強度の設定をするのに不十分です。過度な強度は怪我のリスクにもなりますし、軽すぎる強度では十分な効果が得られないからです。

そこで、ITデバイスを活用すれば客観的にトレーニング強度を設定していくことができます。ちなみに健康管理やダイエットが目的の方には、前述の目標運動強度60~70%になるペースでのジョギングやウォーキングがおすすめです。

ITとフィットネスの連携だけでは足りないもの

ITデバイスの発展によって、健康管理やトレーニング管理が容易になりました。

食事の改善、運動のリスク管理、運動の強度設定などが格段にしやすくなり、食事指導もアプリで可能です。近年ではトレーニングやダイエットに関する動画コンテンツなども充実しているため、家で筋トレをするのも簡単です。

「もはやジムやパーソナルトレーニングの需要は無くなっていくのではないか」というくらい、ITデバイスは進歩しているといえるでしょう。

しかし、ジムやパーソナルトレーニングの需要が一気に下がった訳ではありません。

FITNESS BUSINESS誌のデータ (外部サイト)を見ると、2013年から2018年でフィットネスクラブの市場規模は約13%も拡大しています。

わざわざジムに行かなくてもいい環境が整いつつあっても、需要が拡大している背景には、運動習慣の継続の難しさがあると思います。

一人で運動を始めようとしても、なかなか続かないという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

また、厚生労働省が作成したアクティブガイド(健康づくりのための身体活動指針) (外部サイト)では、「仲間とのつながりを持つ」ことを重視しています。

パーソナルトレーニングやジムの現場で活動している私の感覚としても、ジムに入会することによる強制力、運動仲間との関係性などは運動習慣の継続に有効だと感じています。

ITデバイスで客観的かつ正確なデータを収集し、活用することでトレーニング効果、ダイエット効果、健康管理の効果が増すのは間違いありません。

しかし、それだけでは宝の持ち腐れになる可能性も高く、運動をする場所、時間、コミュニティの確保をすることで最も難しい「運動習慣の継続」がしやすくなります。

ITデバイスをフィットネスに活用して、未来を見据えた健康管理を

ITデバイスをフィットネスに活用して、未来を見据えた健康管理を

自身の健康状態について、漠然とした不安を抱えている方は多いです。
不安感を抱く原因は、「自分の健康状態が正常なのか、異常なのか分からない」という状態に陥っているからではないでしょうか。
「なんとなく、身体のコンディションが良くない気がする」
「昔に比べて、体力が落ちている気がする」
といった悩みを抱え続けていると、ストレスも高まってくるはずです。そういった状態を避けるためにも、ITデバイスを活用して自身の健康状態を定量的に把握することが、未来の健康を担保することにつながるのではないでしょうか。
食事管理アプリや心拍数などを記録する機器を利用し、各年代の健康基準値と乖離しているスコアが計測された方は、「数値を正常に戻す」ことに意識を向けてダイエットやジムトレーニングなどに取り組むと良いでしょう。
日々の生活の中で、しっかりと記録を取っていくことが効果的なダイエットや健康管理の第一歩です。

今後もITデバイスの進歩は急速に進むと思われます。さらなる進歩に期待しつつ、最新技術を駆使しながらも運動を継続できる環境は自分で作り、健康管理に取り組んでいきましょう。

ライタープロフィール
中谷 圭太郎
中谷 圭太郎
パーソナルトレーニングスタジオhc-life代表、睡眠健康指導士上級。パーソナルトレーナーとして活動する傍ら、睡眠健康指導士としてセミナー講師、記事の執筆、監修などを手掛ける。これまで5,000件以上のパーソナルトレーニングを行い、身体の不調の改善、スポーツパフォーマンスの向上、怪我からのリハビリ、スタイルの改善などの様々なニーズに応える。アスリートやミュージシャン、モデルや一般のデスクワーカー、高齢者など幅広い対象へパーソナルトレーニングを実施中。

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