スマホと連携も!「スマートデバイス化」する進化系文具たち

スマホと連携も!「スマートデバイス化」する進化系文具たち

スマホと連携も!「スマートデバイス化」する進化系文具たち

文具にアナログなイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、近年は文具にも電子化の波が訪れ、アナログ文具のように滑らかに書ける電子のメモ帳や電子ペンが登場しています。今回はスマホと連携するなど、より便利に進化した「スマート文具」をご紹介します。

紙とデバイスの境界線を越える?スマート文具たち

メモをとることが紙でもITデバイスでもできる時代になった昨今。しかしながら、紙やペンなどの「アナログ用品」とスマートフォンやパソコンなどの「デジタル用品」との間には、まだまだ大きな壁が存在しています。
紙に書いたメモはそのまま紙として保存し、スマホやパソコンでメモしたものはデバイス上やクラウドストレージなどに保存、といったように、道具やシーンごとに使い分けをしている方が多いのではないでしょうか。

そんな中、両者の利点を兼ね備えた存在として、近年は特に「スマート文具」というアイテムが注目されています。アナログ用品であるはずの文具が「スマートデバイス化」するという流れが進んでおり、手書きのような書き心地のタブレット端末や、手書きの内容をそのままデータ化できる機能を持つペンなど、アナログとデジタルの境界線を越えたアイテムが多数登場しています。

進化した「スマート文具」たち。どんな製品がある?

進化した「スマート文具」たち。どんな製品がある?

スマートデバイス化し、より進化を遂げつつある文具。代表的なアイテムとしては、以下のようなものがあげられます。

電子メモパッド

付属のペンを使って、液晶画面に手書きでメモができるアイテムです。タブレット端末などとの差別化を図るため、多くのメーカーが「書きやすさ」にこだわった製品を発表しており、紙のタッチとほとんど変わらないものも存在するほどです。メモを消去して何度も使えるのは、デジタル機器ならではの魅力といえるでしょう。
なお、電子メモパッドの多くは書いた内容を上書きしていく使い方を想定していますが、ドキュメントの一時保存機能やデータ転送機能を備えた製品も多数販売されています。

スマートノート

電子メモパッドとは異なり紙のノートですが、消せるボールペンを利用することで、文字を消して何回も書くことができ、半永久的に使うことが可能なアイテムです。
スマートノートに書いたメモは、スマートフォンなどの端末で簡単に読み取ることができるため、書いた内容をそのままデータ化できることが大きなメリットです。例えば、考え事をしながら書いた図表などを、そのままデータとして活用することで、資料作成などにかかる手間を無くすこともできます。

スマートペン

「電子ペン」「スマートペンシル」などとも呼ばれ、近年特に人気を博している文具です。書いた内容をスマートフォンなどと連携することで、手軽にデータ化できるペンです。
専用ノートを併用するタイプと、ノートを選ばず書いたものをデータ化してくれる2つのタイプがあります。中にはペンで囲んだ部分を読み取ってデータ化してくれる、ユニークな製品も存在します。

ハンディスキャナー

「スマートペンやスマートノートを実際に使いこなせるか不安」という方にもおすすめなのが、ハンディサイズのスキャナーです。ペン型やマウス型など、片手に収まるものがほとんどです。
スキャナーというと、複合機など大きいサイズの電子機器を想像する方も多いかと思われますが、現在は小型タイプが非常に充実しています。
サッと書いた手書きのメモを、即座にスキャンしてデジタルデータに変換することができ、もちろんOCR化(文字をデータに変換すること)も可能です。Wi-Fi通信やBluetooth通信を利用して、デバイスからそのまま印刷したり、パソコンなどに送付したりすることもできます。

これらは今特に人気を博しているタイプの文具です。このほかにも、様々なスマート文具が各メーカーから多く発売されています。

スマート文具を利用するメリットは?

スマート文具を利用するメリットは?

スマート文具について、紙で書くことに慣れている人にとっては、魅力的には感じるものの「手書きなら通常のペンやノートでも十分では」と思ってしまうかもしれません。ですが、あえて活用していくことの利点はいくつもあります。スマート文具を利用するメリットを整理していきましょう。

書いたものの保管に困らなくなる

紙のノートやメモ帳に書いていくと、書けば書くほど保存する紙面が何冊も山積みになり、家での保管が厳しくなるときが来てしまいます。
そこでスマート文具の出番です。書いたものをデータ化できるツールを使って、データをクラウドストレージに保存していけば、保管場所に困ることがなくなります。
また、デジタル化することで、直感的に記したメモをしっかりデータとして保持できるため「あのとき書いたメモを紛失してしまった」といったことも起こりにくくなりますね。

紙の消費を少なくして、環境問題に配慮できる

書いては消して、と何度も使える電子メモやスマートノートを取り入れていくことで、紙の消費量を少なくすることができます。近年は地球温暖化など環境問題の注目も高まっており「持続可能性」を意識した姿勢が求められています。スマート文具を利用して、手書きの感覚を保ちながらペーパーレス化を図り、資源の節約を心がけることもできるでしょう。

手書きのドキュメントも手軽にデータ化して共有できる

情報共有はウェブを介して行うのがもはやあたり前となっている現代。仕事の打ち合わせでのメモや企画書などを手書きで書く人でも、スマートノートや電子ペンを利用すれば、わざわざパソコンで打ち直しなどせず、手書きのドキュメントを簡単にデータ化して、即座に共有することができます。

スマート文具との付き合い方~仕事やプライベートにどう取り入れる?

スマート文具との付き合い方~仕事やプライベートにどう取り入れる?

スマートフォンやパソコンが手元にあっても、手書きでの記録を続けている人はまだまだ存在します。
手書きの魅力は、やはりペンの書き味や紙に触れる楽しさを味わえる点であり、タイピングやフリック入力などにはないものです。だからこそ、「技術が進歩しても、手書きにこだわりたい……!」という人は少なくないと思われます。

その一方で、パソコンやスマホを使った情報共有が欠かせない現代社会では、仕事の場で手書きで書いたメモの内容を、すぐにメールに添付したりクラウドで共有しないといけない……というような場合が増えてきているのも否めません。

そんなときに役立つのが、手書きならではの魅力を保ちながら、それらをデータ化できるスマート文具。
「手書きの習慣は続けたいけど、書いたものをデータとしても活用したい……」という方にとっては、強力な味方となってくれるでしょう。

また、スマート文具は仕事で役に立つだけでなく、プライベート上でも大いに活躍します。
例えば、手書きの文章やイラストをデータ化して、SNS上で公開したり、時には出版物として刊行してみたり、といったように、趣味の創作などを行ううえで重宝します。日記をつける習慣がある方は、スマート文具を利用してその内容をデータ化し、ブログなどで公開することも可能でしょう。

また、スマートフォンやパソコンの操作に不慣れな方や、文字入力などの速度に自身のない方は、スマート文具を通してインターネット上の交流を楽しんでみても良いでしょう。
例えばSNSやブログなどに投稿する文面を、ハンディスキャナーやスマートペンでデータ化するなど、手書きのままオンラインで情報発信することも可能になります。

公私問わず、様々なシーンで活躍するスマート文具。まずは新しいツールで遊ぶ感覚で使ってみてはいかがでしょうか。
書いたものを簡単にスマホで読み取れるという流れに、まるでSFのような未来感を味わえることでしょう。この機会に、ぜひ活用してみてください。

ライタープロフィール
田下 愛
田下 愛
映画と音楽を愛する文具ライター。取材、インタビューなど多忙な仕事に奮闘中。著書に「選挙はエンターテイメントだ!」(HK INTERNATIONAL VISION)がある。趣味はオーケストラでヴァイオリンを弾くこと。

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