まるで高級ホテル住まい!? ハイグレード老人ホーム見聞録【後編】

まるで高級ホテル住まい!? ハイグレード老人ホーム見聞録【後編】

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    石田 俊彦
まるで高級ホテル住まい!? ハイグレード老人ホーム見聞録【後編】

入居費が1億2,000万円からの老人ホーム『サクラビア成城』。その施設とサービスは前回の記事でお伝えした通りですが、今回はこれまでの老人ホームのイメージとはまったく異なる、入居者とその暮らしぶりにスポットをあてていきます。

介護付きだが介護いらず?元気な女性が入居者の中心

150の居室を設ける『サクラビア成城』の入居者数は約170人。その平均年齢は84歳前後で、うち7割を女性が占めています。ひとつの居室に1~2名での入居が可能で、もちろん夫婦で入居するケースもありますが、入居者の約7割が単身者とのことです。

「企業経営をされていた方が多いですね。皆さま年齢を重ねても、本当にお元気でアクティブです」と語る施設の担当者の言葉通り、『サクラビア成城』の入居者約170人のうち約50名が90歳を超えているにも関わらず、付きっきりの介護が必要な入居者は10人程度となっています。

ここでひとつ知っておきたいのが、老人ホームといっても、要介護者だけが入居できる「介護専用型」、自立者だけが入居できる「健康型」と、そのスタイルが様々であることです。『サクラビア成城』は要介護者と自立者が生活をする「混合型」ですが、“70歳以上で自立していること”を入居条件としている「入居時自立型」と言えるスタイル。さらには100名以上の社員が入居者を支える手厚い施設環境や、要介護となっても原則転居する必要がないという施設の大きな特徴によって、平均年齢84歳前後にも関わらず長い健康寿命を実現しています。

介護付きだが介護いらず?元気な女性が入居者の中心

入居時には、問診や体験入居による入居審査が行われます

外出も宿泊も自由 入居前と変わらないライフスタイル

老人ホームというと、食事を始めとした身の回りのサポートをしてくれて、施設内のアクティビティで入居者達と一緒に楽しい時間が過ごせて、しっかりした健康面のケアがあり安心して暮らせる場所、というイメージを多くの人が抱くと思います。しかし『サクラビア成城』の入居者の暮らしぶりを聞くと、そのイメージは大きく変わります。中でも特に驚かされるのが、施設にいながら会社へ出勤している人が少なくないこと、そして多くの人が施設に入居した後も、以前同様に施設外で自分の時間を過ごしていることです。

筆者が施設を訪れた際も、レストランではスーツ姿の男性達が食事をしながら歓談していましたが、まさにそれはランチミーティングそのもの。施設は外部からゲストを招くことも自由で、施設内で打合せをすることも珍しくないとのことです。そして企業経営者が多いという性格上、高齢になっても会社に足を運ぶ人は少なくなく、施設で朝食を食べてから出勤する姿は日常的な風景となっています。

このように老人ホームにいながら会社勤めを続ける人など、入居者の日頃の過ごし方には何の制限もありません。施設は24時間外出帰宅が可能で趣味や習い事、ショッピングや外食へと施設の外で自分の時間を過ごしており、さらに夏は軽井沢、冬はハワイなど、国内外への長期間の旅行を楽しむ女性入居者も多くいます。「皆さん馴染みの美容室に行かれていますし、例えばホテルニューオータニのジムに長年通っている方は、いまでも紀尾井町まで足を運ばれています」(担当者)とのこと。

前編で紹介したトレーニングルーム、シアタールーム、アトリエ、陶芸工作室など、施設内の共用施設でも自分らしい時間を過ごすことができます。中庭に咲く八重桜や花火の鑑賞会、世界的なピアニストを招くソロコンサートやディナーショーといったイベントも盛んに行われており、さらには東京近郊の観光名所やテーマパーク、レストランを巡る観光会社顔負けのグルメバスツアーが開催され人気を集めているというのだから驚きです。

陶芸や社交ダンス、コーラスなどのサークル活動は専門の講師を招いた本格的なもの。また施設内にゲストを自由に招くことができることから、麻雀や囲碁、ビリヤードを楽しむ人や、施設内のレストランに友人を招待してお茶会や同窓会を開く人もいるなど、入居者は施設の中と外で入居前と同様の“遊び方”で楽しんでいるようです。

外出も宿泊も自由 入居前と変わらないライフスタイル

ホテルで過ごすかのような、自由な環境

自分らしい暮らしを続けながら人生のラストステージを迎える

自由に外出し、これまで通りに働き、遊び……という、私たちがイメージする老人ホームとはまったく違う暮らしぶりがそこにはありました。どちらかといえば、ホテル同様のサービスが付いた高級マンションに近いと考えた方がよさそうです。そのため老人ホームにありがちといわれる人間同士のトラブルもほとんどないとのこと。そのうえで体力的に苦労が増えてくれば、充実した医療介護体制のもとで安心して暮らせて、そのまま終の棲家とすることができる。老人ホームの雰囲気やウェットな人間関係などに少し苦手な意識がある人でも、こんな施設ならば、気兼ねなく自由に、自分らしい生活が実現できるのではないでしょうか。

「充実したハードや豊富なサービスのラインアップのほかにベテランの人材が揃っている『人の魅力』も当施設の売りですし、こういった自由な生活スタイルが実現できること、周囲の人間関係を気にせず暮らせるという点で当施設への入居を決める方も少なくありませんね」(担当者)

高齢化が進む中で、今後、老人ホームのニーズは大きく高まり、そのサービスもバラエティ豊かになっていくでしょう。自分らしい生活をしながら年を重ねていくことができる、こういった施設の存在を知れば、また人生の将来設計も明るく楽しいものになっていきそうです。

【施設概要】
サクラビア成城
東京都世田谷区成城8丁目22-1
運営母体:株式会社プライムステージ

ライタープロフィール

石田 俊彦

石田 俊彦
2004年明治大学商学部卒業。飲食雑誌・ビジネス雑誌等の編集記者を経て、広告代理店で主に教育機関の広告制作を手掛ける。その後、IR支援会社を経て、2018年より広告制作・編集者・ライターとして活動。