ビザなしで、おためし海外暮らしを楽しもう!

ビザなしで、おためし海外暮らしを楽しもう!

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    ライター
    瀬田 尚子
ビザなしで、おためし海外暮らしを楽しもう!

日本のパスポートがあれば、多くの国でビザ不要で90日以内(3ヵ月以内)の滞在ができることをご存知でしょうか?海外移住を考えているなら、まずは、ビザなしでの「おためし海外暮らし」をおすすめします。今回はビザなしで入国・一定期間滞在できる国と地域をご紹介します。

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ビザとは、いったいどういうもの?

よく耳にする「ビザ」という言葉ですが、いったいどういうものでしょう。
ビザとは入国事前許可証ともいい、「その国への入国が適当である」という領事からの証明です。日本国内にある大使館や領事館、また第三国で手続きをします。空港などでの入国審査の段階で、パスポートと合わせて提示することが必要となります。

しかし、ヨーロッパなど多くの国では、日本との間で査証免除や査証料免除の協定が結ばれているため、観光や短期滞在に限ってビザが免除されています。

本格的な海外暮らしには、長期滞在ビザが必要

「いつかは海外暮らしを」と思うものの、現実にはいろいろな準備が必要となります。その中でも、やはり大きいのはビザの問題。長期で暮らすとなれば、「学生ビザ」や報酬を得る活動をするために必要な「就労ビザ」、年金受給者などの退職者を主な対象とした「リタイアメントビザ」、その国の企業や不動産に一定金額の投資をすることで得られる「投資家ビザ」などのビザが必要です。

国や取得するビザによって条件は異なりますが、リタイアメントビザを例にとっても、申請書類の準備、現地での手続き、収入や銀行残高といった資産条件、保険への加入義務があるなど、そのハードルは決して低くはありません。

ビザなしで入れる国・地域の数のランキングで、日本はシンガポールと並んでトップ

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実はビザなしで入ることができる国・地域の数で、日本はシンガポールに並んでトップというランキングが、2019年10月1日、英コンサルティング会社「ヘンリー・アンド・パートナーズ」によって発表されました。これは、国際航空運送協会(IATA)のデータを基に世界199ヵ国のパスポートを比較した調査で、「227の国と地域の渡航先のうち何ヵ国にビザなしまたは到着ビザ制度(到着地でビザを取得する制度)で入れるか」を調べ、その数をスコアとしたものです。

日本の今回のスコアは190。つまり日本のパスポートを持っていれば190の国・地域にビザなしまたは到着ビザ制度で滞在できるということです。アフガニスタン、カンボジア、ロシア、ブラジル、そして多くの中東・アフリカ諸国に渡航する場合は、事前にビザの取得が必要となります。

ちなみに当ランキングにおける最下位はアフガニスタンで25、続いてイラク(スコアは27)、シリア(スコアは29)となっています。

海外移住で人気のあの国はビザなしでどのくらいの期間、滞在できる?

日本人に人気の海外移住先の中から、ビザの取得をしないでどのくらいの期間、滞在することができるかをまとめました。ただしパスポートの残存期間、未使用の査証欄についてそれぞれの国で条件が異なりますので、確認が必要です。

【オーストラリア】 3ヵ月以内(要ETAS)
3ヵ月以内の観光等の短期滞在予定者は、ビザの取得に替えて、電子入国認可システム(ETAS)によるオンライン申請で入国が可能です。
オーストラリア内務省ETAS ウェブサイト

【ニュージーランド】 90日以内(要NZeTA+観光税)
観光・商用等を目的とする90日以内の滞在が可能ですが、2019年10月1日から制度が変わり、電子入国許可(NZeTA)と観光税(IVL)支払いの事前手続きが必要となりました。
ニュージーランド移民局 ウェブサイト

圧倒的な大自然が広がるニュージーランドは、幅広い世代に人気の渡航先

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【カナダ】 6ヵ月以内(要eTA)
就学または報酬を受ける活動に従事しない場合、6ヵ月以内の滞在であればビザは不要ですが、2016年3月15日以降は、電子渡航認証(eTA)による事前申請が必要となりました。
カナダ政府eTA申請用 ウェブサイト

【台湾】 90日以内
90日以内の滞在はビザが免除されています。

【タイ】 30日以内
観光目的の場合、タイから出国するための予約済み航空券と滞在資金を十分に所持していれば、ビザなしで最長30日間の滞在が可能です。

【インドネシア】 30日以内
観光や親族訪問などの目的であれば、30日間以内の滞在に限り、事前にビザを取得することなくインドネシアへの入国が可能です。

アジアは生活費の安さ、日本からの距離の近さが魅力

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【イギリス】 6ヵ月以内
観光、親族・知人訪問、商用、短期留学などを目的とする滞在であれば6ヵ月間の滞在が可能。ただし、入国時にそれぞれの渡航目的に応じた滞在許可が与えられるため、渡航目的を立証する資料を用意しておくことが必要です。

【フランス】 90日以内
観光や知人訪問などを目的とした90日以内の短期滞在については、ビザの取得が不要です。
そしてフランスはシェンゲン協定に加盟しているため、「ビザを必要としない短期滞在については、180日の期間内で最大90日間を超えない」とのシェンゲン協定の規定が適用されます。つまり、過去180日間に滞在した期間も「90日」に含まれますので注意が必要です。

シェンゲン協定とはヨーロッパ各国間で結ばれた、域内の人や物の移動の自由に関する協定です。シェンゲン協定域外から域内に入る場合、最初に入域する国において入国審査が行われ、その後はシェンゲン協定域内の他国へ移動をしても、原則として入国審査が行われません。

(シェンゲン協定域内国)
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン

市場で食材を見るだけでも、その国の文化を感じられる

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30日〜90日と限られた日数であっても、一つの場所に滞在するとなると、旅行で訪れるのとは過ごし方が変わります。外食ばかりではなく、キッチン付きの部屋を借りて、料理することも増えるでしょう。例えばヨーロッパでは、近所にスーパーマーケットがあっても、旬の食材を求めて週に数日開かれる市場に足を運び、買い物をします。長く滞在するうちに自然と店の人やお客さんと顔見知りになり、自分の居場所が広がっていくのを実感するはずです。

日々の生活を重ねるにつれ、漠然とした憧れだった海外移住も、より確かな未来として想像できるようになるでしょう。

ビザなしでの入国の要件、手続きは事前通告なしに変わることも。最新情報の確認を

各国の一般的な出入国審査の条件については、「外務省 海外安全ホームページ」の安全対策基礎データで参照できます。ただし、ビザなしでの入国の要件、手続きは事前通告なしに手続きが変更される場合もありますので、渡航先国の大使館・総領事館で最新の情報を確認することをおすすめします。
外務省 海外安全ウェブサイト

まとめ

憧れの海外移住に向けて、短期間の“ビザなし暮らし”で世界の様々な文化を体験するのも素敵です。「ここで暮らしてみたい」と思える場所にたくさん出会えるかもしれません。なお、ここでご紹介した情報はいずれも2019年11月現在のもの。各国の情勢などによりビザに関する規定が変更になる可能性もありますので、実際に渡航する前にかならず大使館などで最新情報を確認するようにしてください。

ライタープロフィール

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瀬田 尚子
大学卒業後、出版社に入社。 雑誌編集として約8年勤務の後 フリーランスのライター・カメラマンに。 WEB、雑誌、広報誌など、様々な媒体で取材・執筆を行っている。得意とする分野は旅・食・健康。10年前、姉が中国に、妹がフランスに移住をしたことから(姉は3年で帰国)、海外移住にほのかな憧れを抱いている。