一生に一度は見たい神秘のオーロラ!確実に楽しめるエリア&シーズンガイド

一生に一度は見たい神秘のオーロラ!確実に楽しめるエリア&シーズンガイド

  • サムネイル: 丸茂 健一 
    ライター
    丸茂 健一 
出典 : (C)Santa’s Hotels
一生に一度は見たい神秘のオーロラ!確実に楽しめるエリア&シーズンガイド

満天の星空を漂う神秘の光のヴェール、オーロラ。いつ、どこに行くと確実にオーロラを見ることができるのか。シーズン選びや行き方のノウハウをエリアごとの楽しみ方と一緒にご紹介します。

世界三大オーロラ鑑賞地はココ!

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カナダ・イエローナイフのオーロラ

そもそもオーロラとはどのような現象なのでしょう。この不思議なヴェールは、太陽から発生した太陽風が、地球の大気と衝突して発光したもの。高度80〜500kmほどの上空で、太陽風に含まれるプラズマ粒子が酸素原子や窒素分子などと衝突して、カーテンのような形状の光を夜空に描き出します。

オーロラが頻繁に出現する場所は、北極圏と南極圏を取り巻く輪のように分布しており、これらは「オーロラベルト」と呼ばれています。ここには、地球の磁気「地磁気」が大いに関係しています。オーロラは、太陽風のプラズマ粒子が巨大な磁石である地球の磁気に引き寄せられて起こる現象。そのため地球の両極に近い「地磁気」の軸のまわりに集まるのです。「太陽風」と「地磁気」の関係性を理解してみるとオーロラが宇宙レベルの奇跡の天体ショーであることに改めて驚かされます。

オーロラ鑑賞のメッカとして世界的に知られるのは、北極圏を囲む緯度60~70度に位置する一帯です。カナダのイエローナイフやホワイトホース、アラスカのフェアバンクス、フィンランドのラップランド地方北部などがここに該当します。これらの地域は、世界三大オーロラ鑑賞地と呼ばれています。

では、オーロラ観賞のポイントをエリアごとに見ていきましょう。

【カナダ】オーロラ出現率が高く、鑑賞ツアーも豊富

カナダ・ホワイトホースでは大自然の中でオーロラを堪能できる

カナダ・ホワイトホースでは大自然の中でオーロラを堪能できる

カナダのオーロラ鑑賞地の代表格といえば、イエローナイフ。オーロラのビューポイントとして歴史が古く、日本からのツアーも多数催行されています。現地には、オーロラ用の鑑賞施設があり、旅行者は、シーズン中にはほぼ毎晩催行されるツアーに参加し、オーロラの出現を待つことになります。

一方、ホワイトホースは、比較的新しいオーロラ鑑賞地で、世界遺産の山々や野生動物なども楽しめることから、本格的にオーロラや自然の撮影をしたい上級者に人気があります。ロッジに滞在しながらオーロラを鑑賞できる施設も多く、ツアーでなく、個人旅行でゆったりと旅をしたい人におすすめです。

上記2エリアのオーロラ鑑賞のシーズンは、8月中旬から9月下旬と11月中旬から4月上旬。世界三大鑑賞地のなかでも比較的オーロラの出現率が高く、シーズン中に4~5泊の予定で滞在すれば、ほぼ確実に神秘のヴェールに遭遇できるといわれています。

DATA

・オーロラ出現率 ★★★★
・旅のシーズン 夏シーズン:8月中旬~9月下旬/冬シーズン:11月中旬~4月上旬
・旅の予算 4泊5日で30万円程度~
・アクセス
イエローナイフ>日本からバンクーバー、カルガリーなどを経由して約12時間30分(飛行時間のみ)
ホワイトホース>日本からバンクーバー経由で約11時間30分(飛行時間のみ)

【アラスカ】ほぼ1年中オーロラ鑑賞を楽しめる

カナダ・ホワイトホースでは大自然の中でオーロラを堪能できる

確実にオーロラを観たいならアラスカがおすすめ

鑑賞の中心となるのは、オーロラベルトの直下に位置するフェアバンクス。カナダ2都市と同様、晴天率が高く、ほぼ1年中オーロラ鑑賞を楽しむことができます。オーロラ出現率も非常に高いといわれていて、その証拠にNASAのオーロラ研究施設もこの地にあります。

フェアバンクス近郊で、旅行者に人気なのが、露天風呂が楽しめるというチナホットスプリングス。宿泊するロッジを出るとすぐにオーロラを鑑賞できる環境が整っていて、アメリカやカナダからのリピーターに人気があります。

温かいロッジの中で、おしゃべりをしながらオーロラを待ち、気が向いたら温泉へ……想像するだけで贅沢です。こちらも夫婦や家族でゆったりとオーロラ鑑賞を楽しみたい人に向いているかもしれません。

DATA

・オーロラ出現率 ★★★★★
・旅のシーズン 8月下旬~5月いっぱい(11月~3月の冬場がベスト)
・旅の予算 4泊5日で30万円程度~
・アクセス
フェアバンクス>日本からシアトルなどを経由して約13時間(飛行時間のみ)
チナホットスプリングス>フェアバンクスから車で約1時間30分

【フィンランド】ガラス天井のホテルからオーロラ鑑賞

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フィンランドのオーロラビューホテル「ガラスイグルー」 (C)Northern Lights Village / Wilderness Safaris Saariselkä All Rights Reserved

オーロラ鑑賞の中心となるのは、北極圏に近いラップランド地方北部。8月下旬から3月いっぱいまでがシーズンで、晴天であれば、ほとんど毎日のようにオーロラを見るチャンスがあります。

ラップランド地方を訪れるなら、ぜひ知っておきたいのが、オーロラ鑑賞専用の「ガラスイグルー」と呼ばれる宿泊施設。これは、天井がガラス張りになっている、まさに「オーロラビューホテル」で、リゾート地であるサーリセルカ、レヴィなどに点在しています。ベッドで横になりながら、ゆったりとオーロラを待ち、気が向いたらフィンランド式サウナなども楽しめる贅沢リゾート。これは、一生に一度は泊まってみたい!

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サーリセルカにある「ノーザン ライツ ヴィレッジ」の室内 (C)Northern Lights Village / Wilderness Safaris Saariselkä All Rights Reserved

日本から遠そうで、実は意外なほどフライト時間が短いフィンランド。旅の玄関口であるヘルシンキまでは直行便で、約10時間30分で到着します。ヘルシンキの街歩きやおしゃれな北欧雑貨ショッピングと合わせて旅の計画を立てるのも楽しそうです。

DATA

・オーロラ出現率 ★★★★
・旅のシーズン 8月下旬~3月いっぱい(9月~10月がベスト)
・旅の予算 4泊5日で35万円程度~
・アクセス
ラップランド北部イヴァロ(サーリセルカ近郊)>日本からヘルシンキ経由で12時間(飛行時間のみ)

オーロラの豆知識

オーロラの色は、大きく分けると紫系、緑系、赤系に分かれます。これは光の波長の長さに依るもので、紫系は波長が短く、赤系は波長が長くなります。電磁波の波長の長さを学んだことがある理系の人なら馴染みがあるかもしれません。紫外線の波長は短く、赤外線の波長は長いは可視光線の分布と同様です。

波長の長さは、大気圏に突入するプラズマのエネルギー量に依存します。この3色でいうとエネルギーが最も強いのが紫、続いて緑、その次が赤となります。オーロラの色の違いは、出現する高度で分類するのが分かりやすいといわれています。一般的に、高度約80〜100kmで出現するのが紫系のオーロラ。エネルギーが強いため、大気圏の低い高度まで侵入できるというわけです。そして、高度約100〜200kmに出現するのが緑系のオーロラ。高度200km以上にエネルギーが小さい赤系のオーロラが出るとされています。運よく複数の色のオーロラを見ることができたら、下から紫→緑→赤のグラデーションになっていることでしょう。

地上から緑→赤の順でグラデーションになっているのがわかる

地上から緑→赤の順でグラデーションになっているのが分かる

意外なほど気軽に行けるオーロラ鑑賞

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カナダ・イエローナイフの街並み

実は筆者もカナダ、イエローナイフでオーロラを観た経験があります。羽田空港からバンクーバー、カルガリーを経由して、イエローナイフに到着。その日の夜に参加した鑑賞ツアーでいきなり奇跡の光のヴェールに遭遇することができました。

行程は3泊5日。バンクーバーに前泊し、イエローナイフには実質2泊でした。すべて個人旅行で、航空券とホテルをネットで予約。現地催行のオーロラ鑑賞ツアーに参加しました。夜21時くらいに迎えに来たツアーバスに乗り、山の中にある鑑賞ロッジへ。そこで4~5時間滞在し、オーロラの出現を待ちます。

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イエローナイフで宿泊したホテル

鑑賞ツアーでは、オーロラが出現すると参加者同士が声をかけ合い、ワイワイと鑑賞することができます。旅好きとの出会いが楽しめる一方、パートナーとゆっくりオーロラを楽しみたい人には、ちょっと賑やか過ぎるかもしれません。

凍りつくような冷気に包まれた漆黒の森、満天の星と音を吸い込むような時間……そこに、幻想的なヴェールが音もなく出現する瞬間は、一生忘れられません。

北欧やアラスカの先住民たちの神話には、しばしばオーロラを想起させる現象が登場するといいます。古(いにしえ)の人々は、夜空を覆う奇跡の光を見て、何を想ったのか? そんなことを考えるだけで、イマジネーションが刺激されます。

一生に一度の憧れイベントは、1週間の休暇があれば意外と実現できます。北極圏の静謐な森でこの世界の神秘に包まれる体験には、南国のビーチでのんびりする時間とは違った効用がありそうです。

次のバカンスの選択肢に、オーロラ鑑賞も加えてみてはいかがでしょうか?

ライタープロフィール

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丸茂 健一
編集者・ライター。1973年生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、旅行雑誌編集部勤務を経て、広告制作会社で教育系・企業系の媒体制作を手がける。2010年に独立し、株式会社ミニマルを設立。ビジネス全般、大学教育、海外旅行の取材が多い。